2021年11月24日

【読書】鈴木三重吉「新版 古事記物語」(角川ソフィア文庫)

その後、コノハナサクヤヒメのあたりまで読みましたが……
男女関係・性愛関係について若干ぼかしてあるキライはあるものの、そこが重要というわけでもなく、その他はかなりしっかり書かれていると思いますし、戦前のものですから、神武東征・三韓征伐などもカットなく……これから中巻・下巻の範囲に入るのが楽しみです。
ということで以下姉妹ブログからコピペ。




うも、https://amzn.to/3kMRnJuhttps://amzn.to/3wS83DW など、昨今の子ども向けの古事記があまりにダメダメすぎるらしい気配を感じる今日この頃(上巻だけで終わって、肝心の神武天皇が登場しない、存在を抹消されている。そのくせ、ヤマトタケルなどつまみ食いしたいエピソードだけは無理やりねじ込むものだから、全体の文脈から切り離されて、サッパリわからないものになり果てる)。
特定の作家や版元がどうこう以前に、これはもう、戦後という時代の病理だろうということで、だったら戦前までさかのぼって良書を探すしかないなという一冊。
落手したばかりでまだ未読ですが、(しかも新版ではなく旧版ですが💦)、目次を見ただけでも、神武東征や三韓征伐など、しっかり押さえてあるようですし、当然、ヤマトタケルなども、その一連の国造りの文脈の中に位置づけることができるはず、かと思います。
さらには、パラパラっとめくって確認したところ、古事記全編の大団円ともいえる、下巻の顕宗天皇・仁賢天皇のあたりまできちんと収録されていそうでもあります?


新版 古事記物語 (角川ソフィア文庫) 文庫 – 2003/1/23
Kindle版↓は0円です?
https://amzn.to/3r1VyVQ

内容(「BOOK」データベースより)
大正8年童話誌「赤い鳥」に発表して以来、長年愛され続けてきた歴史童話。愛する妻イザナミを追って黄泉の国を探すイザナギの物語「女神の死」。知恵と勇気にあふれたヤマトタケルの冒険「白い鳥」など、力強く美しい神話世界がここに蘇る。日本を代表するもっとも分かりやすく美しい古事記入門の書である。音読にも最適。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鈴木/三重吉
児童文学者、小説家。1882年、広島市生まれ。1936年没。東京帝大英文科卒業後、1906年、夏目漱石の推薦で短編小説「千鳥」を発表し、翌年短編集『千代紙』を刊行。童話集『湖水の女』刊行後、童話を多く発表。新浪漫派的作風を持ち、作品世界には一貫して美しいリリシズムが流れる。1918年には初の童話・童謡誌「赤い鳥」を創刊し、全国に自由画運動、綴方運動を普及させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA; 新版 (2003/1/23)
発売日 ‏ : ‎ 2003/1/23
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 256ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 404102305X
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041023051


スタマーレビュー https://amzn.to/3nGLAHf
5つ星のうち3.7
251 件のグローバル評価
星5つ…33%
星4つ…24%
星3つ…30%
星2つ…8%
星1つ…4%


見、票がバラけていますが、低評価に見るべきものはほぼありませんね。
☆1は、
iPhone では読めません。
なので内容とは関係のないAmazonの問題。
電子版ではよくあるというか、ユーザーはご注意。
投稿の日付は5年前なので、Amazon側で対処しようと思えばできたはず。対処済みなのかどうなのか、未知数でもあります。


2も、
キンドルの料金としては高すぎると思います
など、Kindle問題が1件。これも5年前で、現在ではKindle版は0円ですから、すでに意味を失った投稿でしょう。
もう1件、
古事は昔のことです。想像で描くですね。
ただのイデオロギー垂れ流し。”てにをは”すらまともに書けていない時点でお里が知れるというやつでしょう。見る価値ナシ。
唯一、多少は意味があるようなないような低評価は、
確かに話は分かりやすいが、唐突に進みすぎ。
あらすじとして読むには良いと思います。
くらいですが、これも所詮は程度問題ですし、そもそも、「唐突に進みすぎ」なのに「分かりやすい」では意味不明。そんな高額商品でもないのですから(Kindleなら0円)、自分の目で確かめてみればすむ話。スルーでよいでしょう。


とは妙に件数が多いのが☆3(https://amzn.to/3nHyn0U)ですが、まあ、五段階の中間ですし、☆1☆2ほど愚にもつかない**でもないでしょうか。
一通り読んで思ったのは、古事記の中の神々の話のキーポイントは兄弟だということ。親や嫁もあるけど、物語の肝要なところは兄弟である。
また、読んでいてしっくり来るところもあれば、『えっ、そんなんで殺しちゃうの?!』と言うような理解不能なシチュエーションもあり、大和民族は何によって今日の姿になったのか考えさせられた。
古事記を理解するためには、更に歴史の背景も学びたくなりました。読み解く難しさはありますが、先人の残した素晴らしい遺産です。
子供のころから慣れ親しんでいた物語がたくさん出てきましたが、中には「これは実際にあったことでは?」と思わせるような話もあって想像が膨らんでいきます。
読む前はとっつきにくいイメージがありましたが、読んでみると結構分かり易いと思った。
神様の名前はややこしくてごちゃごちゃになりますが、平易な書き方で非常に読みやすいです。おすすめです。
などなど、大きな問題もなく、高評価寄りの投稿が大量です。「おすすめです」とまで言うなら☆5にしとけよというレベル。
まあ、古典などというもの、下手にケチをつければ、かえってつけた側が恥をさらすだけというのも”あるある”ですしw
☆1☆2の雑音に惑わされず、サクッと読んでみればよいでしょう。安いのですし。


だ、少し気になるのは、以前にもこういう例が( https://amzn.to/3mNPRGt など)あったような気がしますが、☆3にかぎらず、妙に英文レビューが多いこと。
それも本物のネイティブが書いたわけではなく、そもそも本物の読者が書いたかどうかもアヤシイ点があることでしょうか。
何となれば、
I've been interested in Japanese mythology for a long time and have wanted to read the modern translation of Kojiki. .The book is divided into two parts, the mythology part and the emperor's part, and especially the mythology part has many names of familiar gods, and these episodes are written along with the history of Japan, so it was interesting to read through.
と、
前々から日本の神話に興味があり古事記の現代語訳版を読んでみたいと思っていました。神話部と天皇部に分かれており特に神話部は聞き馴染みのある神様の名前が多く出てきてそれらのエピソードが日本の成り立ちと共に書かれており面白く読み進めることができました。
など、英文レビューのそれぞれに、明らかに内容的に対応する元ネタと思しい投稿が、逐一、存在するわけで(Amazonの翻訳機能を使えば、一目瞭然)……その時点で、いろいろ「???」な気もしないでもありません。
そもそも、本商品自体が日本語版なわけで、それを読むことのできる読者が、レビューだけ英語というのも、不自然かつ不可解。
閲覧者側から見ても、こういう英文レビューをスラスラ読める人がいたとして、では英文レビューを参考に、買ってみたら日本語版?……ということになるわけで、いったい何がやりたいのかわかりません。
他人のレビューをわざわざコピペ&Google翻訳でもして投稿する、謎の活動でもしているグループでもあるのでしょうか? 何にために???
謎は深まるばかりですが……
さわらぬアレにナントヤラ。それぞれに対応する日本語レビューがあるのですから、英文投稿については、全スルーで問題ないでしょう。


はともあれ。
☆3もおおむね好評ですし、残るはすべて高評価(https://amzn.to/2Zcb1H5)、
子ども用とは言っても、私がかつて読んだジュブナイルでは、神話の部分だけを抜粋したものであったが、本書は、神武天皇以下、神が天皇に即位した以降のことも記述されていて、原典の要約版として、大人の鑑賞にも耐える書物になっています。
大人から子供までわかりやすく!をモットーに書かれた現代語版。そのわりには、バッサバッサ切り殺すし、切り刻むし、生き埋めにするけれど、考えてみればそういう描写の耐性は子供のほうがあるな。そのかわり、イザナギ&イザナミの有名な『まぐわい』とか、そっち方面はバッサリカットで。
古事記は多くの系図と固有名詞が登場する歴史書の一種です。この本はそれらややこしい部分を最小限に抑え、物語として読めるように文章が綴られています。

古事記を読んでみたい方、まずはこの本で全体像を把握してみることをお勧めします。
現代語でとても読みやすく、やはり古事記は面白いと再確認しました。
まず現代語訳な上にたぶん子供でもある程度読めるほどの分かりやすさで、古事記入門としては最適ではないでしょうか。
決して子供用ではありませんが、小学校高学年なら十分に読める分りやすさと、気品と躍動感、そして風情のある文章で、古事記を御伽噺のように面白くし、しかも、古事記の持つべき日本民族の深い記憶を揺り動かすような神秘性も失ってはいません。
大人が読むのでしたら良い現代語訳もあり、私も7種類ほど入手しましたが、本書の価値はそれらに優るとも劣りません。
本書によって、多くの日本人が、日本最古の神話である古事記を是非読んでいただければと思います。
今まで何冊かの古事記に関する本を読みましたが、この本が一番です。わかりやすさ面白さが抜群です。
などなどなどなど、当然ですが、大好評。
細かいスタンスなど人それぞれ違いはあるかもしれませんがそのあたりはすべて「おまそう」ということで、まずは軽く目を通したら、本書自体を手に取ってみるのが良いでしょう。安いですし……神武天皇すらまともに登場しない劣化版似非古事記モドキなど読む暇があったら、本書を手に取ったほうがはるかに良さそうなのは確からしく思われますしね。
惜しむらくは、商品説明にある通り、元は「童話誌「赤い鳥」に発表」された、子ども向けの作品であるにもかかわらず、本来の読者に向けた(活字が大きいとか総ルビとか)体裁になっていない、普通の文庫本である点でしょうか。
まあ、それはそれで大人にはよいですし、探せば子ども向けのエディションなどもあるかもしれませんが(内容がカットされたりとかしていなければよいですが💧)。
戦前の子ども向けを大人が読み、子どもには見る影もない劣化版を与えている……という光景も、あらためて考えてみればシュールなもので。これが戦後という時代の「レベル」かと、思えば嘆かわしいやら空恐ろしいやら。
せめて、少しでも、まっとうな教養を身につけて(取り戻して)いきたいものではあります。


然ながら楽天にも出品はあり……
「鈴木三重吉 古事記物語」の検索結果:楽天
など、チェックしてみてください。
ブックスのレビュー3件、
https://review.rakuten.co.jp/item/1/213310_11126061/1.1/
今のところ3件すべて☆5ですし、
販売ページには「ブクログのレビュー」なども表示されているようです。
合わせてチェックしてみていただければ、と。

健闘を祈ります。




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posted by 蘇芳 at 09:16|  L 「古事記」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする