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動画概要:
2020/11/23
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竹田学校とは…
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攘夷攘夷といいますが、後にそれをスローガンにする薩長は政権をとった途端にジャンジャン開国するわけですし、薩長の台頭以前、幕府の内部でさえ、強硬論には(特に水戸の場合)将軍継嗣問題がかかわっていたりもしたわけですし……少なくとも幕末のある時期以降、もののわかった政治家にとっては攘夷というのはほぼポジショントークにすぎなかったようにも見えます。
問題は、そういうスローガン≒タテマエをもてあそぶと、もてあそんだ当人が、そのタテマエに縛られるという、いわゆるブーメラン。
それをせせら笑って無視できる、確信犯のポピュリストならいいですが、そうするには、幕臣の多くは(特に堀田は)マジメすぎたのかもしれません。
(例外は井伊直弼かもしれませんが、その末路は、まさにそのタテマエに復讐されたようにも見えなくはありません)
幕府にとって、そのタテマエの究極の根拠は天皇であって、こちらでも書いた通り、光格天皇以来、その根拠の強化に、幕府自身が務めてきた面もあるとすれば、掘田の行動の顛末は、そうしてもてあそんだタテマエに自縄自縛されたはての悲喜劇だったのかもしれません?
何というか……威勢のいいことを言ってきた手前、今さら米国に勝てませんとは言えません、と、姑息な保身に走ったあげくに亡国をまねいた昭和の海軍を思い出す、というか、かくもタテマエ、メンツというのは恐ろしい。
臣下にとってタテマエだったその攘夷に、心から固執された孝明天皇は、結局、名君だったのかどうなのか?
結果論は避けたいものではありますが、白人種の植民地主義を見抜いていらっしゃった~というのも、やはり、攘夷のための肝心の「実力」や「手段」が伴わないのであれば、やはり、アクロバット擁護がすぎる気がしないでもありません。
孝明天皇の最大の忠臣といえば、京都守護職という貧乏くじを引き受けた、会津の松平容保ではないかとも思いますが。
天皇自身が攘夷攘夷とかたくなだったために、いよいよ過激派は勢いづき、京都の治安を預かる容保が手を焼かされるというのも、皮肉な話。あげく、その「尊皇攘夷運動」の果ての戊辰の役で、他でもないその忠臣容保が、逆賊の汚名を着せられることにもなったとすれば、なおさらではないでしょうか。
(さんざっぱら海軍に迷惑をかけられつづけたあげくに汚名を着せられた昭和の陸軍を思い出す……といってはコジツケがすぎるかもしれませんが)
あらためて孝明天皇に着目してみるとき、幕末の政局から見えてくるのは、「尊皇」「攘夷」といったワンフレーズ型のポピュリズムであり、プロパガンダ合戦というか、軽率な政治屋の「一言」が政権の手足を縛り、命運をも左右するという……昭和どころか平成、令和にも無縁ではない、悲喜劇の構造なのかもしれません?
孝明天皇には、
さまざまに泣きみ笑ひみ語りあふも国を思ひつ民おもふ為など、有名な御製がいくつかあって、自称アイコクホシュもしばしば引用しますが、しかし、ここで天皇が「泣きみ笑ひみ語りあ」ったと詠われたとき、実際に思い浮かべていらしたのは、どんな顔ぶれだったのか?
此の春は 花うぐひすも 捨てにけり わがなす業ぞ 国民のこと
澄ましえぬ水にわが身は沈むともにごしはせじなよろづ国民
一視同仁云々を思えば、詮索すべきではないのかもしれませんが……口さがない下賤の身としては、やはりどうにも、気にならないでもありません(´・ω・`)?
ちなみにというか何というか、孝明天皇が、松平容保に下賜されたという御製こそは、
たやすからざる世に武士の忠誠の心をよろこひてよめるというものだったとか?
やはらくも 猛き心も 相生の 松の落葉の あらす栄へむ
武士と 心あはして 巌をも つらぬきてまし 世々のおもひて
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