2021年09月12日

【読書】大杉栄「大杉栄評論集」(岩波文庫)

投票できるわけでもない総裁選狂騒曲にゲンナリ。
国賊&増税屋しかいないのであれば、党員以外の一般国民が焦点あてるべきはその後の選挙のほうだろうに、例によって投票先が皆無という。
結局、自分の一票と何の関係もないところで勝手に決まる「リーダー」を予想して野次馬的に楽しむのが、この国の有権者の形であって、選挙とかいう茶番にはそもそも何の意味もないんだよなと再確認。
サヨクはもちろんホシュにも愛想を尽かして思わず危険思想にシンパシーもちたくなりそな今日この頃。
急にふと思い出した名前がオオスギサカエ。
ウヨクにコロされたからサヨクだと思い込まされてきたかもしれないけれど、
全体主義者にコロされたのだから自由主義者か何かであってもいいんじゃないかとう気がしなくもなく。
そういえば某江崎道朗は、戦前の政治思想を「左翼全体主義」「右翼全体主義」「保守自由主義」の三つに分類してたけど、アナーキズムはどこに入るんだろう。「左翼全体主義」なのか? 「アナ‐ボル論争」は左翼全体主義というコップの中の内ゲバにすぎないのかしら?
しかし、考えてみればアナーキズムというのが無政府主義であるならば、「無政府」というのは「小さい政府」の極北であって、「大きい政府」の極北である全体主義・共産主義とは相容れないものではないんだろうか?? 「小さい政府」というならむしろワタセユウヤとかとどう違うのさ?
……と、そんなことが気になって、これはもう読んでみるのが早いかなー、と、一冊ポチって到着待ち。その間にレビューなど覗いてみたという……以下、姉妹ブログからコピペ。




いうちに読んでみようかなと思ってる一冊。
まずはレビューチェックしておきます。


大杉栄評論集 (岩波文庫) 文庫 – 1996/8/20

関東大震災の時,憲兵隊によって虐殺された大杉栄(1885-1923)は,100年近く前にすでに現代の問題を鋭く予感し,自らの身体と感性で格闘していた先見的思想家である.自由な徹底した個人主義者にして社会主義者たる大杉の炸裂する精神の動き,流れを再構成できるよう,1912年から23年までの評論39篇を年代順に配列,収録した.
出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1996/8/20)
発売日 ‏ : ‎ 1996/8/20
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 334ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4003313429
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003313428


皇制軍国主義ファシストに5656された~~~っ、という事件性だけが、戦後共産主義のプロパガンダに利用されて、何となく、大杉というのもサヨクなんだろう、共産主義者のお仲間なんだろうと思い込まされている向きもあるかもしれませんが。アナーキズムというのもコミュニズムの一種というか、最も悪質かつ過激な極左暴力思想の極北でもあるかのような、漠然としたイメージを抱かせられているような気がしないでもありませんが。
しかし、それは、アナーキズム=無政府主義の「無政府」を「反社会」と(意図的か無意図的かは知りませんが)混同した結果の謬見ではないか?
ふとそんな気がしたのです。
何となれば「無政府」≒政府などというものは無い方がいいという考えは、畢竟、「小さい政府」志向の究極であって、「大きい政府」志向の究極である社会主義・共産主義とは、そもそも、正反対ということになるのではないか?と……
サヨクの岩波の商品説明が「徹底した個人主義者にして社会主義者」という意味不明な矛盾に陥っていることが、その証拠のような気がしないでもありません。
もちろん、大杉自身、社会主義的なタームを駆使して論を展開していたのかもしれませんが。それもまた、共産主義が大流行して、サヨクにあらずんば知識人にあらずという勢いだった時代・世相の反映にすぎないという可能性も……まあ、未読なのですから決めつけるわけにもいきませんが、可能性としてはあるのではないかと気になって、読んでみようかという気になったのです。


いでにもう少し妄想すると、日本近代の政治思想においては「政体」と「国体」の区別がやたら強調されるわけであって。
無政府主義もまた、君民共治の国体論と矛盾しない論理構成を持つことは、不可能ではなかったかもしれません(大杉がそうだというのではありませんが)。
たとえば、「君」と「民」の直接的な協働を妨げる夾雑物が政府である、とかw しかして、君側の奸を討て、ということにでもなれば、メンタリティとしては、昭和維新と大して変わらない人たちを引きつけることさえできなくはないかもしれません。
ちなみに安倍源基の https://amzn.to/3k3K3sS によれば、戦前の「無産政党」には、アナーキズムのそれとコミュニズムのそれがあって云々という記述があったような気もしないでもないのですが……戦前の日本でそれ相応の党派を形成しようとするなら、「無産政党」であろうと何だろうと、「国体」を無視するわけにもいかなかった(人が集まらない)のではないかと……いう気がしないでもありません。
(実際、安倍源基によれば「天皇制社会主義」などを大真面目に主張してコミンテルンに怒られた自称共産主義者の大物さえ、複数いたとかいないとかいうくらいですし……アナーキズムがコミュニズムとは真逆のものであるなら、なおさら、国体と矛盾する必要はなかったかもしれない気がしないでもありません)
まあ、まだ読んでもいないのに妄想ばかりしても仕方ありませんがw
しかし……


スタマーレビュー
5つ星のうち4.1
6 件のグローバル評価
星5つ…54%
星4つ…27%
星3つ…9%
星2つ…0%
星1つ…10%


6件中3件は「投票」のみ、「レビュー」は3件ですが、
この3件というのが、実に、☆5・☆3・☆1、それぞれ1件ずつ。
内容的にも、なんというか、こう……とてもすごく”わかりやすい”ことになっているようです。
何となれば、☆1も☆5も、
「大杉はロシア革命は実質的にボルシェヴィキ革命であり中央集権国家であるから支持しないと宣言する」とのレビュー:Amazon
「アナキズムはむしろ、個人の生の解放に最大の力点を置く」「こうした観点から、大杉栄自身も、社会主義からは一定の距離を置いている」とのレビュー:Amazon
として、いずれも、大杉の思想が、社会主義や共産主義と「距離」があることを指摘しています。
その意味で、「理解」は共通しているのですが、しかし、「評価」は☆5と☆1ですから、真逆ということになります。
社会主義から距離を置き、ロシア革命を支持しない大杉を、全否定する☆1の根拠は何か?というと、
また大杉はバクーニンに影響を受けており、度々バクーニンのマルクス評を引用して共産主義を誹謗中傷するが、バクーニンがマルクスをユダヤ人文士の好ましくない特徴があると揶揄した時点で、無政府主義なる反動思想の反ユダヤ的側面が露呈しているのである。
共産主義を「誹謗中傷」、無政府主義なる「反動思想」、という……用語の時点で隠す気もさらさらない、共産主義思想です。
共産主義者にここまで嫌われる無政府主義者・大杉栄が、戦後、漠然とイメージされているような、サヨクであったりするのだろうか?と……あらためて興味をそそられる次第です。
ちなみに☆5によれば、
アナキズムはむしろ、個人の生の解放に最大の力点を置く。少なくとも私はそう考える。だからといって社会的なものを安易に捨て去るわけではない。そうなってしまっては、ただの独善的な個人主義である。むしろアナキズムにおいては、解放された新たな個人が開く、新たな共同体として、社会はある。したがって、まず個人があるのであり、社会はあとからついてくるものである。
だそうで、個人の自由を要求する思想は、当然、他者の自由の尊重をも要求する、結果、相互の折り合いをつける必要に直面する、という……それは(レビュアーはフェミが云々とアサッテの方向に走ってますが)本質的にはむしろJ・S・ミル(https://amzn.to/3EbClEW)とかそちらのほうに近いことにさえなりかねないのではないでしょうか。
というか、大杉が自分自身の立場をどう定義していたのか知りませんが、
Wikipedia:個人主義的無政府主義
というのはあるみたいですし……
右も左も全体主義ばかりが幅をきかせ、自由主義が根付かない日本の思想風土(※参照)にあって、もしも、大杉が、サヨク的な「意匠」のなかに、自由主義的なエッセンスを隠し持っていたのだとしたら、わりと貴重なものになりうるのではないかと……
まあ、まだ読んでもいないwのに妄想しても仕方無いのですが、大杉栄をその「可能性の中心」において読んでみたい、読むこともできるのではないか、と、期待が膨らんでしまう今日この頃なのです。
もちろん、単なる的外れな妄想かもしれませんが……
それならそれで、実際のところナンボのものなのか。読んで確かめるしかあるまい、というところ。近いうちに入手予定なわけです。
残る1件の☆3にいわく、
「この本は、そんな彼の主張が、分かりやすく平易な文体で綴られており、思想としてだけでなく、読み物という観点から見ても、なかなか興味深い」とのレビュー:Amazon
だそうですしね♪


然ですが楽天にも以下略、
「大杉栄評論集」の検索結果:楽天
など、チェックしてみていただければ、と。
ブクログのレビュー1件、
大杉栄さんのことはよく知らず、アナーキストということもどういうものか理解しがたいものがあったが、この本を読んでかなりスッキリした。

とても面白い。共感する部分が多いので他の著書の読んでみたい。
だそうで、期待したいところかもしれません?


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ラベル:読書 大杉栄
posted by 蘇芳 at 00:52| 大正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする