2021年09月03日

【読書】岡田幹彦「乃木希典―高貴なる明治」

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著。こちらなどと合わせてどうぞ。


乃木希典―高貴なる明治
内容(「BOOK」データベースより)
日露戦争を勝利に導いた陸軍最高の名将にして近代随一の国民的英雄だった乃木希典。その生涯を顧み日本人に自信と誇りを回復させる。

内容(「MARC」データベースより)
日露戦争を勝利に導いた陸軍最高の名将にして、近代随一の国民的英雄であった乃木希典。戦後の乃木愚将論は、日本人の誇りと自信の喪失を物語っている。高貴な歴史として乃木の生涯を再顧し、日本人の心の回復を願う。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岡田/幹彦
昭和21年、北海道生まれ。国学院大学中退。学生時代より日本の歴史および人物について研究を続け、月刊「明日への選択」に「上杉鷹山」「勝海舟」等を連載するとともに、各地で講演活動を行っている。現在、日本政策研究センター主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


スタマーレビュー
5つ星のうち4.7
評価の数 8
星5つ…79%
星4つ…10%
星3つ…10%
それ以下は0%


3が1件ありますが、
「対象を仰ぎ見るばかりで、陰影を含めた人物に寄り添う姿勢が乏しい。評伝というより、偉人伝」とのレビュー:Amazon
「偉人」の「評伝」を「偉人伝」というのではないですかねぇ。
言いたいことはわからんでもないですが、揚げ足取りの類かと。
レビュアー自身、本書を「よく調べて書かれている」と認めているのですから、なおさらです。
「陰影を含めた人物に寄り添う姿勢」がどーのこーのと、それこそしゃらくさい賢しらというものではないでしょうか。
乃木についてそれなりに一家言持っている人のようでもありますが、それってつまるところ、本書の描きだす乃木像が、「俺の解釈と違うっ」と言いたいだけでは?
人の好みは勝手ですが……
戦後という歪んだ時空では、長年、偶像破壊の下卑たサヨク的欲望ばかりが突出し、乃木もその犠牲に供されてきました。
三文文士の愚劣なデマに貶められた乃木希典についての、(「よく調べ」られた事実に基づく)、かくもストレートな「偉人伝」の回復は、単に痛快であるばかりか、それなりに意味深いことでもあるように、個人的には思います。


るはすべて高評価。
「読みやすかったです。乃木さんの人生がせまってくるようでした。」とのレビュー:Amazon
「中学生の息子は 読むにつれて 引き込まれ、乃木将軍の忠誠心に感銘して 何度も読み直しています。」とのレビュー:Amazon
「偉人伝の良書」とのレビュー:Amazon
「筆者の岡田幹彦さんがいう様に、戦後この偉人の功績が忘れ去られようとしていることに、なんともいえない憤りと絶望感、先人に対して申し訳ない気持ちが湧き上がる」とのレビュー:Amazon
「愚将などではなかった」「武人としての乃木希典と、人間としての乃木希典が鮮明に見て取れる内容だ。」とのレビュー:Amazon
「司馬遼太郎のでたらめを正す」「本当の日露戦争を知る最良の1冊です。」とのレビュー:Amazon
「彼の有徳な人柄だけでなく軍事的才能にも高い評価を与えている。概ね首肯出来る内容だと感た」とのレビュー:Amazon
などなど、当然ですが大好評。
言い得て妙なのが「偉人伝の良書」との評ですね。
評伝ぢゃないー、偉人伝だー、などというジャンルそのものを否定する難癖が、どれほど怠惰な思考停止かがよくわかるのではないでしょうか。
三文文士のデタラメや、戦後教育の愚劣に触れている投稿も多く、このあたりは定番というべきでしょうか。
中でも、
乃木大将が文武共に実に優れた人物であったか知る上で、この本を一読する価値は十分あると思う。
「愚将」と侮蔑の言葉をぶつけられても、きっと乃木大将は「そのとおりだ」と仰るだろう。
それが容易に想像できるほど、乃木大将の人間性にもしっかりスポットが当てられたバランスの取れた書物と言えよう。
という評などは、乃木の立っていた境地の高さをうまく言いあてているように感じますし、かような人物に事実無根の悪罵を投げつけて恥じないヘボ作家の精神の低級さが対比的に明らかになるようにも思います。


いうことで、名著。
日本人なら読んでおけというところ。
☆3にしても、また☆4にも「肯定的に書かれすぎている」との評があり、何かにつけ、偉人を引きずり下さずにいられない人というのもいるようですが。
そういう精神のあり方自体、「戦後」という時代の卑屈さではないでしょうか。
乃木の評伝なら、ほかにもいくつもあるのですし、本書に足りない点があるというなら、それらを複数冊読んで、補えばいいだけの話では?
本書のようなストレートな「偉人伝」に居心地の悪さを覚えざるをえない、その戦後的卑屈さを立て直すためにも、一読する価値がある一冊ではないでしょうか。
乃木が生前より多くの国民に親愛され、死後益々一世を覆う敬慕を年を経るごとに深めていったのはなぜであろうか。いくら人間が立派で上手な詩歌を作ったとしても、無能きわまる愚将でしかなかったとするなら、どうして人々は国民的英雄として仰いだりしよう。乃木を仰慕した戦前の日本人はそれほど愚かで、乃木を無視している戦後の日本人がそれほど賢いのか。決してそうではあるまい。


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posted by 蘇芳 at 13:34|  L 日露戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする