2021年08月31日

【読書】桑原岳「乃木希典と日露戦争の真実」

姉妹ブログからコピペ。



将論だか何だかいまだに三文文士のデタラメを信じている人がいるとかいないとか。
目を覚ませ。といふことで。
Amazon 日中・太平洋戦争 の 売れ筋ランキング から。
えーと……どこと戦ったんでしたっけねぇ、 日 露 戦 争 って💧


乃木希典と日露戦争の真実 (PHP新書)

Amazonの書籍ジャンル、それも新書ですから、広告というほどの広告もありませんが。
例によって惹句の引用はしっかりめ。
内容紹介

『坂の上の雲』は間違いばかり、「乃木愚将論」は真っ赤な嘘!
実は乃木大将が「戦上手」だったからこそ、日本は救われた――。

司馬遼太郎が『坂の上の雲』や『殉死』で描き出した乃木希典像は、「愚将」「戦下手」などというものであった。だが、実際の乃木は、まったく違っていた。
本書は、陸軍士官学校(52期)、陸軍中野学校に学び、戦後は陸上自衛隊で陸将補まで務めた著者が、精緻な戦史分析に基づき、西南戦争から二〇三高地、奉天会戦まで、乃木希典の生き方と戦いの実相を描き切った真実究明の書である。
以前、私家版のようなかたちで『名将 乃木希典』と題されて発刊され、ほぼ乃木神社の社頭のみで販売されていた本だが、その透徹した内容が話題を呼び、高い評価を受けてきた。その伝説の書が、いよいよ新書での復刊である。

「そもそも本書執筆の動機は、司馬氏の日露戦争に関する記述があまりにも偏見独断に満ちているにもかかわらず、それがあたかも歴史の真実かのように広く信ぜられていることに、義憤の念止み難きものがあったからである。
あまりにも多すぎる簡単な史実の誤りに対し、いったい彼は資料を本当に読んでいるのかと疑問をもつようになってきた」
(……「あとがきにかえて」より抜粋)


「坂の上」のはるか彼方に――よみがえる名将・乃木希典の実像(中西輝政)
第1章:若き乃木希典――生誕から西南戦争まで
第2章:欧州留学と日清戦争
第3章:台湾総督、そして那須野ケ原での閑居
第4章:旅順要塞を攻略せよ
第5章:黒溝台会戦と奉天会戦
第6章:日露戦争の終結とその後の乃木希典
第7章:伊地知幸介論
第8章:乃木庸将説を糾明する
復刊に寄せて(加藤司郎)

内容(「BOOK」データベースより)

陸軍士官学校、中野学校で学んだ著者が、実戦経験と精緻な戦史分析に基づいて西南戦争から二〇三高地、奉天会戦まで、真実を究明した伝説の名著、遂に復刊!

著者について

桑原 嶽[くわはら・たけし]
大正8年、大分県生まれ。昭和14年、陸軍士官学校卒(52期)。昭和18年、中野学校学生。南方軍遊撃隊司令部付(光機関)、インド国民軍第二師団連絡将校などを経て、昭和21年復員、陸軍少佐。昭和26年、警察予備隊(陸上自衛隊)入隊。学校教官、司令部幕僚、各種部隊長等を歴任し、昭和47年退官、陸将補。昭和57年から平成4年まで中央乃木会事務局長、また昭和57年から中央乃木会理事を務める。平成16年、逝去。著書に『市ヶ谷台に学んだ人々』(文京出版)など。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

桑原/嶽
大正8年、大分県に生れる。昭和14年、陸軍士官学校(52期)卒。出征、砲兵小・中隊長として中支・北支に転戦。昭和18年、中野学校学生。昭和19年、南方軍遊撃隊司令部付(ビルマ・光機関)。昭和20年、インド国民軍第二師団連絡将校(イラワジ会戦)、第二十八軍渡河作業隊長(シッタン作戦)。昭和21年、復員、陸軍少佐。昭和26年、警察予備隊(陸上自衛隊)入隊。昭和28年、米国留学。学校教官、司令部幕僚、各級部隊長等を歴任し、昭和47年に退官、陸将補。昭和57年から平成4年まで中央乃木会事務局長、また昭和57年から中央乃木会理事を務める。平成16年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
類書は他にもいくつか出ていますが、陸軍少佐~陸将補という、戦前戦後にまたがった著者の経歴には、第三軍の軍事行動を語るにあたって、他のお歴々とは一味違う重みがありそうです。


スタマーレビュー
14件、5つ星のうち4.3
星5つ…72%
星4つ…14%
星3つ…7%
星2つ…0%
星1つ>…7%
大好評。
低評価が1件だけありますが、読む価値もないでしょう。


いってもブログの性格上、目を通しておかないわけにもいきませんので我慢してリンクしておきますと、
「私は司馬遼太郎を信じてます、司馬遼太郎の本は全て読んでます。ここまで史実に基づいた物は無いと信じてます」とのレビュー:Amazon
「信者」と書いて「儲け」と読む。とでも言っておけばよいのでしょうか?
何の根拠も論理性も説得力もありません。
「ここまで司馬遼太郎をバカ扱いして良い物でしょうか。 大々作家ですよ」だそうですが、
では司馬遼太郎には根も葉もない誹謗中傷罵詈雑言であそこまで乃木大将を「バカ扱い」する権利があるとでも言うのでしょうか。大々英雄ですよ。ブーメランもいいところ。
当然といえば当然ですが、コメント欄には多数の反論が寄せられているようです(※2021.8現在、Amazonの仕様変更でコメ欄は無くなったようです?)
「司馬の小説はただの小説=フィクションであって、司馬は作家としては天才でも、歴史家としての能力は0です。」
「司馬文学を史実とするとは。とんでもない」
「小説には史実に基づかない、もしくはもとづけれない部分があるのです、それを理解せず、全部正しいとして、読んでいるあなたが、司馬さんの仕事を虚仮にしています。正直書いている小説の内容をそのまま歴史だと信じるとか、同じことをしている連中の的はずれな批判を連想させるので本当にやめてほしい。」
「司馬さんは小説家であって歴史家ではありません。小説を信じるというのは理解できないことです。」
「司馬遼太郎を根拠にして書かれた歴史論文が存在しますか?存在しないのは、そんなものを書けば鼻で笑われるからです。」
フルボッコw
レビュアー本人も反論?らしきもの?を投稿しているようですが……一言半句でも理解できる人、います?


の他、低めの評価としては、☆3が1件あるようですが、
「1人の小説家を攻撃してるようにも取れました。また、「坂の上の雲は間違いばかり」は坂の上の雲を引き合いに出して発行部数を稼ぐ手法かとも感じます」とのレビュー:Amazon
「真実」を書けば「嘘」が排撃されるのは当然でしょう。
言っていることが滅茶苦茶。
司馬遼太郎こそがデタラメを流布して全日本人に喧嘩を売った。その本末を転倒するのは詭弁です。
これもコメントが1件ついていますが、
坂の上の雲を事実だと誤認している人が大勢いますからねぇ。
そういった人達に事実を教えるためにも、タイトルに
坂の上の雲とつけるのは間違いではないと思います。

私はまだ読んでいませんが、司馬遼太郎に対して攻撃的、否定的なんですか?
事実のような書き方をして虚構を広めた司馬に対して怒りがあるんでしょうね。
また、別の本https://amzn.to/2CQMt9hのレビューですが、引用しておきますと――、
「氏がヒーローと扱った人物は必要以上にスーパーマンとなり、氏が卑下した人物は無能の烙印を押され、皆がそれを知識として、あるいは一般常識として認識し共有してしまっている」とのレビュー:Amazon
もあります。
こうした「司馬史観」()の害悪をあたかも存在しないかのようにすっとぼけて、司馬可愛さで著者を「攻撃」しているのは、むしろレビュアーのほうではないでしょうか。
そもそも司馬のほうがよほど乃木に対して「攻撃的」「否定的」で軽蔑に値します。
自分から先に喧嘩を売っておいて、反撃されたら「攻撃された~」ではダブスタもいいところです。


にせよ、残るはすべて高評価。
さすがに世の中**ばかりというわけでもないのなら何よりですが……
司馬史観()を真に受けるような**はそもそも本書を読みさえしないかもしれませんし、読んでも理解できないかもしれませんし、読んでも信じないモンと言いはって著者を「攻撃」するだけかもしれませんから、何ともはやですねぇ
まあ、せめて本書の存在を知った皆さんは、そういう見苦しい生き物になりたいかなりたくないか……「恥」というものを知った上で検討していただければ。というところでしょうか。


4は、
「誤解されたままの歴史を改めて勉強する良い教材です。購入することをお奨めしたいです。」とのレビュー:Amazon
「坂の上の雲を歴史の真実と思ってた自分には、刺激的な内容でした」「しかし、裏を返すと坂の上の雲は、エンターテインメントとしての出来が秀逸だなと感じます」とのレビュー:Amazon
司馬に騙されていた人の目が覚めたのなら何よりですが。それでも「エンターテインメント」に未練があるようで。歴史捏造の根の深さ、司馬遼太郎の罪の深さを感じます。
司馬も司馬信者も、「まことしやか」に嘘を喧伝しておきながら、嘘を嘘だと指摘されると、「あれは小説だから」と言い訳して逃げます。そしてそのままその嘘があたかも「史実」であるかのように喧伝されつづける。いいかげんこの愚劣な無限ループからは卒業すべきではないでしょうか。
また別の本https://amzn.to/2StBHLqのレビューですが、以下を引用しておきます。
司馬、半藤、村上、愚かな男たちである。このやからをもてはやす日本社会特に保守といった人たちは司馬史観なるものを否定するどころか利用してきた。日本人の思想に左翼以上の害をもたらした。この本の著者が触れていないことをいくつか紹介しておく。司馬遼太郎は大の文化大革命信奉者だ。最悪のテロ国家北朝鮮の出先機関朝鮮総連の機関紙に巻頭言を書き続けてきた男だ。司馬の不可解な記述、意図的な誤解や虚構にはまったく司馬は回答しようとしなかった。
どこまで確証のある話なのか、鵜呑みにするのも禁物ですが、ならば火のないところにナントカなのかどうなのか。軽く調べてみるのもよいでしょう。
Wikipedia:文化大革命 - 日本における評価
小説家の司馬遼太郎だけは当初文化大革命に肯定的であったが、中華人民共和国を訪れた際、子供に孔子に見立てた人形を破壊させる光景を目の当たりにし転向し反文化大革命、反中国共産党に転じることになる。
zakzak:戦後日韓裏面歴史 最強在日ヤクザと司馬遼太郎との邂逅
Wikipedia:司馬遼太郎 - 記者時代
戦地からの復員後、生野区猪飼野東五丁目8にあった在日朝鮮人経営の新世界新聞社に大竹照彦とともに入社。
事実無根のプロパガンダが無くならないのは、まさしくそれが「エンターティメント」だからかもしれませんね。。


はともあれ残るはすべて☆5、
「様々な資料を用いて考証された同書は、乃木愚将論を払拭するいい資料にもなると思うし、一つの乃木大将の生い立ちとして見るのもいいと思う」とのレビュー:Amazon
「歴戦の軍人である筆者が、膨大な史料を読みこなして乃木将軍の軍歴、日清戦争・日露戦争の戦史を解説して下さるのですからページを閉じる暇もありません」とのレビュー:Amazon
「なんだそうだったのか、と納得できる内容した。これを知らずに歴史小説を読むのは少し危険」とのレビュー:Amazon
「内容が事実に基づいており正確」「文章の色気、ストーリー作りは特になされていないが、それも司馬遼太郎の嘘っぽいストーリー展開と比べて信憑性がある」とのレビュー:Amazon
「この本は中央乃木会(乃木神社崇敬者の団体)が発行した「名将 乃木希典」の復刻改訂版です。私は既に同書を持っていたので、内容はよく知っています」とのレビュー:Amazon
「「坂の上の雲」で疑問を持ったことが解決しました。小説家が面白おかしく描く歴史を史実と信じる危険を知りました。」とのレビュー:Amazon
などなどなどなど。
当然ですが、大好評。
内容自体の信憑性・説得力はもちろんのこと、「司馬遼太郎氏の功績を讃えつつ、考証していたその姿勢にも感銘を受けた」「司馬遼太郎氏の小説家としての力量を認めつつ」など、司馬やどこぞの低評価レビュアーとは比較にならない紳士的な姿勢にも好感度UP。これのどこが「攻撃」ですかというところかと。


民の英雄を嘘八百で悪者に仕立て上げた「嘘っぽい」「エンターティメント」を守りたいがために、歴史のファクトを蔑ろにする、などという救いようのない悪弊から脱却したい向きは、ぜひご一読というところ。
乃木が生前より多くの国民に親愛され、死後益々一世を覆う敬慕を年を経るごとに深めていったのはなぜであろうか。いくら人間が立派で上手な詩歌を作ったとしても、無能きわまる愚将でしかなかったとするなら、どうして人々は国民的英雄として仰いだりしよう。乃木を仰慕した戦前の日本人はそれほど愚かで、乃木を無視している戦後の日本人がそれほど賢いのか。決してそうではあるまい。
岡田幹彦「乃木希典―高貴なる明治」https://amzn.to/2JrLE84
私にはこの老将軍が軍事に関する世界の新刊書を、多量に読破してをらるゝ事を知って驚嘆した
イアン・ハミルトン「思ひ出の日露戦争 (日露戦争戦記文学シリーズ(三))」https://amzn.to/2Joq3NJ
などなど、類書と合わせてオススメ。むしろ日本人必読の一冊ではないでしょうか。


品詳細はこちら→乃木希典と日露戦争の真実 (PHP新書)
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posted by 蘇芳 at 13:53|  L 日露戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする