まだ途中までしか読んでませんが、今のところは悪くないかと。
日中戦争の真実 (幻冬舎ルネッサンス新書) 新書 – 2015/8/5
日中戦争の本質は、日本の中国進出でも侵略でもないのではないか。
疑問を抱いた著者は独自に調査を重ね、いくつかの古い資料に行き当たった。
盧溝橋事件の影に隠れた「七・八通電」の存在、蒋介石、張治中、尾崎秀実、リヒャルト・ゾルゲ…。
陰謀、重要人物が次々と明るみになっていく過程で、日本の立ち位置、中国の日本に対する感情が露わになった。
この戦争の本質の在り処を問う、歴史認識に一石を投じる衝撃作。
著者について
黒田 紘一(クロダ コウイチ)
1943年、長野県生まれ。
出版社 : 幻冬舎 (2015/8/5)
発売日 : 2015/8/5
言語 : 日本語
新書 : 308ページ
ISBN-10 : 4344972651
ISBN-13 : 978-4344972650
序文から一部引用します。
象徴的な例は、お粗末過ぎてとても裁判などとはいえない、所謂「東京裁判」に表れている。この裁判のおかしさは、事後法で”平和に対する罪”をでっち上げて七名の日本人を絞首刑にしたにもかかわらず、肝心な盧溝橋事件における実行犯は、誰一人として、有罪はおろか起訴すらできなかった事実にある。なぜだろう。
一般的には、学校の教科書においてさえ、盧溝橋事件が日中戦争の始まりとされている。日本悪玉論を完成させるためには、連合国側としては、何としても日本側関係者を有罪にしなければならないはずである。ところが、一場の喜劇とさえいえる、圧倒的に検察側有利なこの裁判においてさえ、結果的に検察側は起訴すらできなかったのである。(P4)
「語るに落ちる」との警句がある。ということで……
中国共産党の『七・八通電』こそ、まさに、そのことを指すのではあるまいか。
夜間演習中の日本軍が、中国側の再三にわたる挑発に耐えかねて、初弾を放ったのが一九三七(昭和一二)年七月八日早朝の五時半頃。ところが、現地から遠く離れた延安から中国全土に向けて共産党の檄文が三通、いわゆる『七・八通電』として発せられたのが、その数時間後なのである。
筆者がここで主張したいのは、この通電が事前に用意されていない限り、発信は物理的に不可能だということなのである。
つまり、盧溝橋事件と『七・八通電』は、セットにして事前に準備されていたということである。
しかし、この事件だけで、あのような大戦争に発展することはあり得ない。中国側に、この事件をきっかけにして大戦争に突入しようと工作した多くの者がいて、それに呼応した者が日本側にもいたのだ。(P4~5)
「チャイナが悪い」はもちろん、ただそれだけではなく、さらに戦前の「サイレント・インベージョン」にも踏み込んで、歴史の解像度を上げる試み…といったところ?
そういう意味では、こちらなどを補完する内容ともいえそうですし、https://amzn.to/3CRmtH9 のようなチャイナ本や、「それに呼応した者」に焦点をあてる江崎道朗のいくつかの著作なども合わせて読んでおいてよいかもしれません?
今日も今日とで捏造反日プロパガンダがかまびすしい今日この頃。その中核をなす嘘は日本の「侵略」。
であれば、歴史戦の本丸は、対米開戦や植民地解放や東京裁判(だけ)でなく、何をおいても支那事変の発端ということになるのではないでしょうか。
もちろん、侵略のレッテルをでっちあげるために構築された途方もない嘘は、嘘に嘘を上塗りするために、さらに過去にさかのぼって歴史を捏造しています。日清戦争、三国干渉、露清密約、日露戦争、辛亥革命、満洲事変……いや、そもそも満洲とは?
第二章の冒頭ではそのあたりも簡潔にまとめられていますから、基礎教養として必読。
このあたりも李鴻章の愚行を軸にしたこちらの描写などと合わせて読むと、さらに理解の奥行きが深まるかもしれませんし、コミンテルン関連の江崎道朗のいくつかの著作などとも符合させるべきかもしれません?
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
4 件のグローバル評価
星5つ…41%
星4つ…26%
星3つ…32%
それ以下は0%
件数少ないですね。もっと読まれていいと思うのですが。
何はともあれ大好評。
今のところ高評価しかありません。
☆3が1件ありますが、例によって「投票」のみで「レビュー」は無し。
参照可能なレビューは高評価しかありません。
なので当然ですが、
>「盧溝橋事件の勃発から上海事変へ、そして支那事変への拡大の理由が分かる」とのレビュー:Amazon
>「現在の日本及び日本人への警鐘の書です。」とのレビュー:Amazon
>「筆者の経歴が省略されているので、やや不満です」とのレビュー:Amazon
など、大好評。
減点ポイントは著者の経歴が云々ですが。
まあ、坐りが悪のは事実かもしれませんが。究極的に、重要なのは、「誰」が書いたかではなく「何」が書いてあるかでしょう。
立派な経歴の嘘吐きなど、珍しくもありません。
実際、本書をはじめとする心ある労作の数々にも、尾崎秀実やリヒャルト・ゾルゲやエドガー・スノウやその他その他、ご立派な肩書のデマゴーグの登場は枚挙にいとまがありませんし……現在進行形のサイレントインベージョンやコロナ禍でさえ、ご立派な肩書のデマ屋(こちらがいうところの「無責任な人たち」)には事欠かないでしょう。
そのあたりを見分けるリテラシーこそが重要。著者の肩書などはどうでもいいように思います。あくまで内容勝負。
まずはレビューなど目を通しつつ……実際にその「内容」がナンボのものか、本書を手に取って、確かめてみていただければ、と。。
あとは……
歴史の「嘘」を暴いたこの手の本の場合、決まり文句のようなものですが、その「嘘」は、決して過去の話ではなく、現在進行形でなお横行しつづけているでしょう。
レビューにも、
かつて中国共産党は日中の和平を徹底的に妨害し、日本をなどはありますし、また、本書自身にも、
戦争に引きづり込みました。
正に著者の危機意識はここにあります。
現在の中国の先行きの危うさを解消する手段としてまたしても日本を
戦争に引きづり込む可能性は否定できません。
心ある日本人は心して読むべき書だと思います。
現在の日本及び日本人への警鐘の書です。
それともう一つ、中華人民共和国の指導者は「中華民族」なる造語を多用している。そのようなものがあるはずがない。との記述があります。
「アメリカ民族」は存在するであろうか。同じことである。
「中華民族」の定義は、彼等にいわせると「中華文明に影響を受けた全ての民族」なのだそうだ。元朝に侵略されたヨーロッパの一部も入るそうである。日本人の中でさえ著作に「中華民族」を使う者がいる。日本人は、もっと危機意識を持つべきである。
何しろ、我々は漢字を使用している。(P71~72)
嘘吐きに嘘をつくなと言っても馬耳東風でしょう。
であれば、せめて、やるべきことは、日本とその同盟国・友好国が、それらの「嘘」に騙されないようにすることです。
(他でもないその「同盟国」がその「嘘」に加担してン十年、というのですから頭が痛いですが

数え挙げればきりもない途方もない巨大な「嘘」の数々……
ともすればくじけてしまいそうですが、あきらめたらそこでナントヤラ。
複雑に絡み合った巨大な「嘘」の殿堂に、針の一穴を開ける努力は、続けなければならないように思います。
その一助に……なる一冊、でしょうか?
まずはご一読を、というところ。
もちろん、Amazonだけでなく、楽天にも出品は以下略。
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健闘を祈ります。
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