2021年08月10日

【読書】K・カール・カワカミ「シナ大陸の真相―1931‐1938」

姉妹ブログからコピペ。




Amazon現代日本史 の 売れ筋ランキングから。


シナ大陸の真相―1931‐1938 単行本 – 2001/1/1

内容(「BOOK」データベースより)
支那事変と満州事変は表裏一体のものだが、日本が支那においてとっている行動は決して侵略と破壊を目的としたものではなく、東亜の秩序を確立し混乱を収束するためのものなのだ、日本は国際法にしたがって忠実に行動しているだけであり、欧米列強と事をかまえる意図など少しも無い…、支那事変前夜の大陸の政治的実情と国際社会の視線を冷静に公平に且つ鋭く見据えていた著者の観察は、日本の正義を主張してやまない。
内容(「MARC」データベースより)
モスクワから中国への軍事援助、中国紅軍の成長、コミンテルンと国民党の同盟など、支那事変前夜の大陸の政治的実情と国際社会の視線を冷静に公平に且つ鋭く見据える。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
福井/雄三
昭和28年7月、鳥取県倉吉市生まれ。東京大学法学部卒業。企業勤務の後、平成3年より大学で教鞭をとる。専攻は国際政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社 ‏ : ‎ 展転社 (2001/1/1)
発売日 ‏ : ‎ 2001/1/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 330ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4886561888
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4886561886


堀桂一郎による序文を一部引用しておきます。
 しかしながら、この世界には上に述べた普遍妥当的な条理の尺度なるものが全く通用しない、実に特異な文化圏が存在することを我々は近年改めて認識し、只管驚き、唖然とするばかりといつた状況である。その特異な文化圏とは即ち中国である。
 かの国の民には学術的実証性、理性の判断が有する普遍妥当性といつた語彙は抑々欠けてゐる。彼に於いては、人間世界の出来事を判断し価値づける際の尺度は唯政治的必要性といふものである。
 国際法上のaggressionの定義如何などは彼等には何の関心も呼ばない。「日本が支那大陸を侵略した」「日本は侵略戦争を行つた」との命題は、それが彼等にとって政治的に必要であるが故に打ち立てられたのであつて、学術的論証とは無関係でよいのである。日本軍の攻撃開始時の人口二十万、占領完了後二十五万に増加した南京市に於いてどうして三十万人の虐殺が可能であつたか、との論理的問詰も彼等には何の痛痒も感ぜしめない。政治的必要の前には事の科学的実証性も論理的整合性も叩頭して退散しなければならない。現在の中国に於いては法的正義の在処も道徳的優位の保持者も、全て是、時の政治的必要が決定する。彼等の云ふ「歴史認識」とは、唯彼等の主張する特定の判断に汝は否応なく承服せよ、といふ要求のことである。
 実に空しく莫迦々々しい争ひとは思ふのだが、挑まれた以上は応戦しなくてはならない。少なくとも相手の居丈高な怒声・罵声を張り上げての糾弾に対し、臆せず怯まず、次々と反駁・反撃の材料を繰り出してやり返すだけの豊富な武器を我々は手にしてゐなくてはならない。
本書がその「武器」の一つであるならば、つまり、日本人必読の一冊ということになりそうです。


虐史観脱却の掛け声は昔から断続的にあがり、実際、いろいろなトピックの見直しは進みつつもあります。江崎道朗などの言を信じるならば近年では米国でも東京裁判史観の見直しは進んでいるとかいないとか。
しかし、それらトピックのなかで、最も進展が立ち遅れている、「歴史戦」の主戦場は、そもそも日本に「侵略」のレッテルを貼った、支那事変ではないでしょうか?
ちょうど今月は8月ですが……
メディアでは戦争関連の特集なども組まれることもあるかもしれませんし、戦争映画など目にする機会もあるかもしれませんが……そういえば、「あの戦争」を真面目に扱った映画の中に――特攻を扱った映画はあるでしょう、真珠湾やミッドウェイを扱った映画もあるでしょう、空襲を扱った映画もあるでしょう、東京裁判を扱った映画もあるでしょう、わずかですし出来も悪い駄作ですが植民地解放を扱った映画(https://amzn.to/3Ct8M0N)などもないわけではありません。
しかし、支那事変を正面から、まともに、正当に、捏造反日プロパガンダではない公正な態度で扱った映画というのは、戦後70年、いったい、何本作られたことでしょう? 当方はあまり見た記憶がありません。
現在は同盟国でもある米国を敵とした太平洋戦線において、歴史の見直しを主張するのは、比較的可能である一方で、大陸戦線の「真実」については、なお、無言の「検閲」(あるいはさらに悪質な自主規制)が、厳然として存在してはいないか……というのが、当方の錯覚であればよいですが。。


スタマーレビュー
5つ星のうち4.7
10 件のグローバル評価
星5つ…78%
星4つ…11%
星3つ…11%
それ以下は0%
低評価皆無。
大好評。
それ自体は、まあ、当然ともいうべきですが……
それにしてもレビューは少ないですね。
もっとにぎわっていてもよさそうなものです。
まあ、下位カテゴリとはいえ、ランキングの順位は低くありませんでしたから、レビューが少ないからといって、読まれていないというわけではないと思いたいところですが……2021年現在、新刊品切れのようで、それは憂慮すべきことのような気もしないでもありません。
日本はもちろん、もともとは英国で出版された英語の著作なのですから、欧米でももっと広く読まれるべき一冊というところ。チャイナの「正体」が刻一刻明らかになりつつある今、なおさらです。


はともあれ。
1件だけ☆3があるようです。
「「日本におけるその評価はtu quoqueの根拠となってしまい、当時の日本の行動をすべて正当化してしまうのではないか?」という危惧がある」とのレビュー:Amazon
とかナントカ……「読む側の「公平性」も問われる」だのと一般論めかして本書の「威力」を弱めたい底意が見え隠れするようなしないような気がしないでもないのは当方の僻目でしょうか?
しかし、具体的にどこがどうだと指摘は一切できていないようで……
何でしょうね、ネットスラング的には、「くやしいのうwwwくやしいのうwww」とでも言うのでしょうか?
「公平性」のカケラもないアチラ側に同じことを言ってこい話はそれからだ、と思うのが当方だけかどうかは知りませんが。
何はともあれ、本書自体を読んでみないことには何一つ始まらない、という、その事実には何の影響もない御高説かと。
(つけくわえると、著者のK・カール・カワカミこと河上清は「キリスト教社会主義の活動家」でもあったようですが(ミドルネームの「カール」の由来はカール・マルクス)、今さら、サヨクの皆さんがこれにケチをつけるのは、いろいろ自己矛盾のような気もします。ついでの保守の小堀氏が絶賛するのも不思議というべきかもしれませんが、それこそ、まさに、「戦後」という時空のいびつな歪み・ねじれの証拠とでもいうべきでしょうか)


の1件以外はすべて高評価。☆4☆5しかありません。
なので当然ですが、
「作者の観察眼と事実に基づいた分析力」とのレビュー:Amazon
「満洲事変当時の中国の真実が分かる」とのレビュー:Amazon
「日本人の覚醒を促す圧巻の書である。」とのレビュー:Amazon
「戦前の中国大陸の真相」とのレビュー:Amazon
「戦後を通り抜け平成に届く」とのレビュー:Amazon
「日中の近代史を語る上での必読書!」とのレビュー:Amazon
「翻訳もしっかりしていてすばらしい本だが、値段が高いのと、人名などの固有名詞の調査が適当すぎる」とのレビュー:Amazon
などなど、大好評。
1点、減点ポイントもあるようですが、総体的には「必読書」とのことでもありますし、固有名詞云々にしても当時リアルタイムの著者自身の間違いならそれも含めて訳出するのが正当でもあり……訳者へのクレームであるにしても、カンペキを期待するのは難しいところでしょう。程度問題かと。
何はともあれ、件数は少ないながら、力作長文レビューの目白押し。中には本書の内容をかなりしっかり要約紹介してくれている人もいるようで……
「満洲事変当時の中国の真実が分かる」とのレビュー:Amazon
これらレビューに目を通すだけでも、目から自虐史観のウロコが落ちそうかもしれません?


た、中には、
この本はシナ事変勃発によって、当時、国際的非難を浴びていた日本を弁護することを趣旨としてイギリスで発刊された本であるため、「反日」的な人は、“何だか、日本に都合が良いように書かれていないか?”と思うのかもしれないが、何故、日本人がわざわざ日本に都合悪く「反日」的な歴史観を持たなくてはいけないのか?
「歴史問題」を外交カードに使い、日本を世界的に貶めようとしている中国・韓国といった国は都合良い・悪いの次元ではなく、嘘だろうが捏造だろうが関係のない、史実を完全に無視した虚言・妄言・暴言のごり押しである。
などの投稿もあり、これなどは、☆3の「一般論」に対する反駁になっているかもしれません?
なお、このレビューには、「付録収録された同時代の斉藤博・駐米大使の講演録も秀逸!」ともありますが……
さらに本書には、上で引用した小堀氏の現代版序文のほかに、原著に付されていた当時物のはしがき・序文なども訳出されています。その顔触れは、「ジョン・タイリー(元駐日イギリス大使)」「センピル卿(海軍大佐)」、そして何より、伝説の外交官「石井菊次郎(枢密顧問官子爵)」など、知っている人はそれだけでも関心を惹かれるところかもしれませんし、実際、石井の序文などはわずか数ページではありますが、さすがの卓見、しっかり読み応えはあります。
 中国史のこの恐ろしい悲劇的な一頁(※引用者注:義和団事件)が教える教訓とは何なのか。簡単に言えばこういうことだ。つまり中国は外国人の邪悪な点だけを指摘して、自分自身の間違いは何一つ認めようとしなかったのである。中国は自分自身を世界に冠絶した国家であると考えて、あらゆる非難を列強諸国に向け、自分自身を何一つ責めようとしなかった。このような態度の中に、日本のそれとは異なる中国の特異な国民性を探る糸口が見つかるであろう。
ン十年の時を経て、小堀氏と石井氏がほぼ同じ「国民性」を語っているのは感慨深いというか。現在進行形の米中ナンチャラを思えば、さらに「相似形」の感慨は深まるかもしれません?
是非、本書を手に取って、全文に目を通してみていただければ、と。。


とは……
版元品切れのようですから、楽天ではなかなか中古在庫もヒットしませんが。いつ復活するかわからないのが中古在庫ですし、
「シナ大陸の真相」の検索結果:楽天
など、一応、チェックしておくのもよいでしょうか。
わずかながら「ブクログのレビュー」も表示されていないこともないようですしね。。

健闘を祈ります。


品詳細はこちら→シナ大陸の真相―1931‐1938 単行本 – 2001/1/1
楽天で探すならこちら?→
シナ大陸の真相 1931~1938 [ 河上清 ]
「シナ大陸の真相」の検索結果:楽天


 
posted by 蘇芳 at 13:40| 昭和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする