2020年09月21日

【動画】【竹田学校】歴史・弥生時代編㉕~『欠史八代』は実在した!~|竹田恒泰チャンネル2


【公式】竹田恒泰チャンネル 2 から。


動画概要:
2020/05/18
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竹田学校とは…
全国一斉休校で授業がなくなってしまった小中高のみんなに向けて竹田恒泰先生の授業を配信していきます!(※おっさん、おばはんも出席可!)

「いたはずがない」
「いなかったに決まってる」
……ただの願望ですな。
「学問」ではありません。
それが戦後75年、堂々と通用してきたというのですから、呆れるのほかありません。

騙す**もゴミですが、騙される側も間抜けなわけで。

オールドマスゴミがすべて嘘で、ネットのすべてが真実なわけはありませんが。
少なくとも、どこに匿名の専門家がひそんでいるかわからないネット上で双方向の検証・議論が可能になってきたのは、「真実」にとって決して悪いことではなかったように思います。
もちろん、実名の似非専門家がワンサと潜んでいるのもネットなわけで、常に注意が必要なわけですが。。

文系だけかと思えば、理系だってねぇ。。


まあ、当ブログでも、この動画シリーズでは、こちらとかこちらとか、考古学者の曲学阿世について何度も言及していますが、考古学というのもぶっちゃけ「理系」ですしね。。
(放射性同位元素測定とか文学部では無理っす。まあ、本来そんな区別は云々~ではじまったのが竹田学校だった気もしますが)
こちらで書いたように、「せんもんか、専門以外は、ドシロート」、というわけで……にもかかわらず、専門外の分野まで専門家面をする***の類には要注意というか。
似非だろうと本物だろうと、発言「自体」の検証が常に必要ということですね。。


ところで話は変わりますが。
というか戻りますが。

初期の八代だけでなく、仁賢天皇~推古天皇の御事績も、古事記には書かれていない、という、動画の指摘は、ちゃんと押さえておくべきかと。

当ブログではわりと何度も書いていますが、古事記の物語構成は、顕宗天皇の御代で大団円。それ以降はほぼ書かれていません。
古事記の三部構成
そこから「先」の展開を知りたければ、日本書紀その他別の本を読むしかありませんし、読むべきなのですが。。

何というかかんというか。
戦後レジーム云々で自称愛国者がヘンに盛り上がったここン年。

竹田さんのせいではありませんが、竹田さんはじめ、故渡部昇一さんなど、古事記古事記ともてはやし、いや、それ自体はいいのですが、何というか、聞く側がそれを怠惰に曲解して、古事記の一つ覚えというか、古事記”だけ”読んでりゃいいというか、何かというと古事記に書いてある~と言いはればいいと勘違いするヤカラが増えた気がしないでもないのはナンダカナーというか。

こちらなどでも書きましたけど、それこそ、古事記のどこにも書いていない話を、あれも古事記これも古事記、と、列挙する本など出版している人も実在するくらいで。。
保守主義と憲法改正試案:倉山満批判31―『日本一やさしい天皇の講座』批判11
それで「事実ベースの話」とか「100年に一度の名著」とか威張ってしまうのですから、まあ、大したものとでも言っておくしかありませんが。(「100年」の名著のはずなのに、「妥協的なことを書いてしまった」発言とか、アッというまでしたしねー)

古事記は大事な本ですが。
しかし、そもそも、どうして大事なのか?

これも今さらですが、古事記というのは、江戸時代もだいぶ後の方になって、本居宣長が「日本第一の古典は(日本書紀ではなく)古事記だーっ」と言いだすまでは、あまり読まれてもいなかったという話がありますが。
宣長が「紀」よりも「記」を尊重(尊崇?)した根本の理由は、それが外来思想(具体的には仏教か?)に汚染される以前の本来の日本の言葉や精神をもって書かれているから、という感じではなかったでしょうか?
その判断の是非はさておくとして……
裏を返せば、そうした外来思想がいつどのように日本にやってきて、どのように日本を汚染し、どのようなメーワクを撒き散らし、そして当時の日本人はそれにどのように「対処」したのか、という苦難の歴史については、古事記を読んでも一切書かれていない、ワカラナイということにもなるわけで。。
逆説的に、その「苦難」を知らなければ、古事記のありがたみも本当の意味ではワカラナイ、ということにもなるのではないでしょうか。。

ついでにいうなら、これも当ブログでは何度もくりかえしていますが、本居宣長が古事記古事記と言いだす以前の尊皇家は、それでは何を読んでいたのだということにもなるわけで。
水戸光圀や保科正之、尾張義直、山崎闇斎、山鹿素行、頼山陽などなど……江戸時代のインテリの仏教嫌いも、古事記の「先」の歴史を知らなければ、意味がわからなくなりますし、わからないまま、思考停止で「維新の志士」を英雄視するのも、間抜けなことになりかねないとも思うわけです(理解した上で英雄視するのはよいですが)。
ちなみにかの吉田松陰先生も、妹への手紙で、「とにかくカミサマを大事にしろ、ホトケとかは世間並みのオツキアイでいいから」的なことを書いていたのではなかったかなー、と思うのですが。。
 一、神明を崇め尊ぶべし。大日本と申す国は神国と申し奉りて、神々様の開き給へる御国なり。然ればこの尊き御国に生まれたるものは貴きと賤しきとなく、神々様をおろそかにしてはすまぬことなり。併し世俗にも神信心といふ事する人もあれど、大てい心得違ふなり。神ともうすものは正直なる事を好み、また清浄なる事を好み給ふ。夫れ故神を拝むには先づ己が心を正直にし、又己が体を清浄にして、外に何の心もなくただ謹み拝むべし。是れを誠の神信心と申すなり。その信心が積りゆけば二六時中己が心が正直にて体が清浄になる、是れを徳と申すなり。 菅丞相(注:菅原道真公)の御歌に「心だに誠の道に叶ひなば祈らずとても神や守らん」。又俗語に、「神は正直の頭に舍る」といひ、「信あれば徳あり」といふ、能々考へて見るべし。扨て又佛と申すものは信仰するに及ばぬ事なり。されど強ち人にさからうて佛をそしるも入らぬ事なり

話がだいぶ先走ったのでこのへんにしておきますが……
古事記に限らず、イニシエの書を読むときには、その本の「性格」を考えたうえで、「適切」な読み方をすべきなのかもしれません。
共産カルトの反日唯物信仰の読み方(読まない方?)が論外レベルで「不適切」なのはもちろんですが、
同時に、それでは、怠惰な「古事記の一つ覚え」が適切なのか?
他山の石ではありませんが、多少の自戒は必要かとも思ったりもするわけです。

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