【公式】竹田恒泰チャンネル 2 から。
動画概要:
2020/03/25
■入学式から順番に見られる!
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竹田学校とは…
全国一斉休校で授業がなくなってしまった小中高のみんなに向けて竹田恒泰先生の授業を配信していきます!
酒税法がなければヨカッタんですけどねぇ、というのは冗談として。
このあたりの展開で注目のポイントは、そうですねぇ。。
まずは、伊邪那岐命・伊邪那美命が、子づくりに失敗したとき、天津神に相談され、さらにその別天津神さえもが卜占によって答えを導きだした、という……全知全能唯一絶対の最終審判者がどこまでも不在だという点があるように思います。
神はゴッドとちがって、それが最後の存在ではない。「イザナギ・イザナミの二神は、最初の国土創造に失敗したとき、天つ神のところに帰ってそれを報告し、ふたたび天つ神の命を請うた。その時天つ神たちは、いかなる仕方で命令を与えたか。驚くべきことには彼らは、『布斗麻邇爾卜相̪而』指令を与えたのである」。つまり、天つ神たちの背後にも、なおより高い者がいて、これが占いを通じて命令を下した。「<今此天神の卜へ賜ふは、何神の御教を受賜ふぞと、疑ふ人も有なめど、其は漢籍意にて、古の意ばへに違へり。――宣長>。古の意ばえは究極者を何々の神として固定することはしない」。(和辻哲郎「日本倫理思想史」)。どこまで登っても、より高い者がいた。そして、このように究極の固定した絶対者がいないということこそ、絶対者に対する態度としてまことに正しい。絶対者なるものは対象として表象されることはできない。その性格を規定したり描いたりして具体化すれば、それは相対化されて絶対者ではなくなる。そういう絶対者への崇拝は物神崇拝となってしまう。竹山道雄「日本人と美」https://amzn.to/3eFEZpS
そしてもうひとつは、日本の島々を、神々が、「製作」ではなく「出産」されたことでしょうか。
古事記において、日本の国土や、水や風や草木は、血を分けた神々の子どもであり、さらには人間をはじめとする生物も、(記紀が人間のことを「青人草」と表現していることからわかるように)、そうした神々の子どもである大地からいつのまにか発生してきた存在であって、神々の製造物・製作物ではありません。
日本の国土、草木虫魚そして人間、すべては神々の系譜につらなる存在であり、つまるところ、仏教的な穢土や苦界、ユダヤ・キリスト教的な失楽園的モチーフはどこにもない、ということになりはしないでしょうか。
長い歴史の中で様々な外国文明の産物、思想・宗教すらも表面的に受け入れてきたのが日本という国ですが……
だからといって日本が日本でなくなったことは一度もなく、その根底には依然として記紀に表現された日本自身の感性が厳然と存在しているように思いますし。。
そもそもそうした受容(≒変形・消化)を可能にする器用なしなやかさの源泉こそ、こうした記紀的な感性なのかもしれません??
だからといってエスノセントリズムに陥る必要はありませんが(そもそもそうしたエスノセントリズムこそもっとも記紀的でないことおびただしい態度かもしれませんし)……多くの先人たちがしばしば指摘してきた、こうした日本的なあまりに日本的な文明の基礎的感性がもしも本当に実在するのだとしたら、どうにかして、失うことなく受け継いでいきたいものだとは、思ったりもするのです。。
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