【公式】竹田恒泰チャンネル 2 から。
動画概要:
2020/03/24
■入学式から順番に見られる!
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竹田学校とは…
全国一斉休校で授業がなくなってしまった小中高のみんなに向けて竹田恒泰先生の授業を配信していきます!
古事記の三巻構成について少し補足すると。
神代の「物語」ですから、各巻ごとにわりと起承転結というか、メデタシメデタシの結末があったりしないでもありません。
上巻なら神々が生まれて国が生まれて、出雲の国ができて、国譲りがあって、天孫降臨があって、日向三代を経て初代神武天皇が誕生されましたメデタシメデタシ。
中巻なら神武天皇が東征され、さまざまな困難を乗り越えて即位・建国され、代々の天皇がその事業を継承。九州を、東国を帰順させつつ、応神天皇の御代にはついに三韓をも帰服させ、古代の国造りはひとまず完成。聖帝・仁徳天皇の盛代を迎えてメデタシメデタシ。
下巻なら、冒頭、”民のかまど”の聖帝の御代を経て、順風満帆の時代がつづきますが、安康天皇の御代に至って、ある臣下の讒言から皇室内に内紛が発生。皇統断絶の危機を迎えるも、身をやつして難を避けておられた皇子方が発見され、即位。さらには復讐心をお捨てになることで、内紛にも完全かつ円満な決着をおつけになって、メデタシメデタシ。
という感じ?
実際には、その後また武烈天皇の崩御によって皇統断絶の危機は再燃し、継体天皇をお招きすることになったり、帰服したはずの三韓が四県割譲問題でまた暴れ出したり、崇仏・廃仏の争いでスッタモンダしたりもするわけですし。そのあたりの時代も、辞書的に言われるところの古事記の「収録範囲(推古天皇まで)」のはずではありますが、系図的な記載があるだけで、それら事件についての詳細な記述は「古事記」には一切ありません。何となれば「物語」は完結しているから……かもしれません。
継体天皇の即位事情や、仏教公伝後の政争、蘇我氏や聖徳太子などについては、「日本書紀」を紐解く必要があります。
古事記に比べるとネット上の自称保守派にもてはやされる機会が少ない気もしないでもない日本書紀ですが……日本の「正史」はあくまで後者ですし。何でもかんでも二言目には古事記に載っている~とかテキトーな受け売りはしないようにしませう。というところ。
ちょっと先走りましたが……
動画でも天地「初発」と「開闢」など若干出てきたように、記紀の異同はすでにこの時点からいろいろありますし、日本書紀自体にも様々な異伝が並列収録されていたりしますから……あまり教条的にならないようにしていただければ、と。。
天之御中主神などは、仏教や道教・儒教いろいろ習合して妙見信仰になったり、中世以来、尊皇思想と共にクローズアップされたり(時には渡会家行のように歪んだ形で)、あげくのはてに最近はスピリチュアルか何かで”教祖様”に悪用されたりもしているようですから、なおさらですw
とりあえず、天之御中主神でさえ、世界内存在であって、世界そのものを創造したわけではない、という……竹田さんが動画の最後で言っているあたりの話を押さえておくのが、記紀神話の根幹としては、一番重要でしょうか。
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