2020年01月17日

【動画】高杉晋作の戦略に見る吉田松陰「孫子」解釈 柏原竜一 秋吉聡子


チャンネルくらら から。


動画概要:
2020/01/16 に公開
吉田松陰『孫子評註』を読む 日本「兵学研究」の集大成 (PHP新書) 森田 吉彦 https://amzn.to/2tIOd1A

テロップにも出ていますが、「四境戦争」というのは別の言い方をすると「第二次長州征伐」で。
動画の解説にも薩摩との協力関係が登場しますが、すでにこの時点で薩長同盟は成立していますし、幕府の威信もだいぶ落ちていたので諸藩も大してやる気がなく、わりとグダグダ。最終的には将軍家茂が亡くなったのを口実になしくずしに終戦。長州一つ倒せない幕府の威信はいよいよもってガタ落ちという……政治的な文脈が強調されるので、さほどの「激戦」があったという印象もないかもしれませんが。
そうはいっても局地的には戦っているはずですし、ちなみに私の好きな乃木希典閣下の若き日の初陣もこの四境戦争のまさに小倉口の戦いだったような気もします(この戦いで負傷した乃木が、叔父で師匠の玉木文之進に怒られるかと思っていたら、逆に大いに褒められたというエピソードがあったようななかったような)。
その戦争のもう少し詳細な描写・解説というのは、戦史に興味のある人には面白いかもしれませんね。
まあ、長州の勝ち戦ですから、明治以降、薩長史観的な尾ひれがついている可能性も警戒したほうがよさそうな気はしないでもないですがw

あとはやはり「人の道」ですか。
先だっての小野寺信といい、その流れで言及したサイゴーさんといい、インテリジェンスというと人非人の権謀術数のように思われがちだが実は違う、と、わりと言いたがるシリーズではありますね。それ自体がプロパガンダ的なアレかもしれませんがw (私は悪人です~と名乗る詐欺師はいませんから)
それが日本的、というのも、確かにそうかもしれませんし、気分はよいですが。その結果、ヒトデナシの侵略者に負けていては本末転倒なわけで、人の道に則ったインテリジェンスと、単なるお花畑がどう違うのか。しっかり見極め続ける必要はあるのでしょう…かね?

ちなみにこちらで引用した葦津珍彦のいうところによれば、徳治を説く儒教とかいうチャイナ思想そのものは、お国柄からすると意外(?)にもわりと「性善説」だったりもするそうですが。
その同じ儒教(特に動画でも言及されている孟子など)が、その受容・解釈・実践において、どのような差異を生じうるのか。その差異の原因は何なのか(民族性やお国柄で片づけてしまってよいのか)、あるいはそこも、あまり手前味噌になりすぎないように、ツッコんでいくべきかもしれません?

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