2019年08月30日

【動画】冷戦期のイギリス合同情報委員会 日本人だけが知らないインテリジェンス 柏原竜一 秋吉聡子


チャンネルくらら から。


動画概要:
2019/08/29 に公開
冷戦期のイギリス合同情報委員会のインテリジェンスサイクルとは?

1995年にヴェノナ文書が公開されて以来、それまでは一部でささやかれながらも「陰謀論」扱いされていた、ソ連・コミンテルンの謀略が、あらためて証拠付きで見なおされるようになってきました。
遅まきながら日本でも一般向けの新書レベルでそうした史観が語られるようになってきて、アカの悪行がだいぶ人口に膾炙するようにはなってきたでしょう。

しかし、そのあと、どうするか?

あいつらは悪い奴だー、と、言っていれば、邪悪な侵略者が心を入れ替えて真人間になるわけでもありません。
あいつらは悪い奴だー、と、言いつければ、「よしよし」と話を聞いて、懲らしめてくれる正義の味方が実在するわけでもありません。
まして、どこの日本政府とは言いませんが、あいつらは悪い奴だー、と、言いさえせず、へこへこと尻尾を振っていれば、何をかいわんや。

アカの悪行はわかりました。
問題はどうすれば対抗できるのか、防げるのか、潰せるのか。
具体的な方法論が必要でしょう。
日本にそれがあるか? お寒いかぎりです。

巷間、日本は第一次大戦に中途半端にしか参加しなかった、それがゆえに時代遅れの戦争観から抜け出すことができず、欧米に大きく水を開けられたまま大東亜戦争に突入し、敗北した、などということがまことしやかにささやかれたりもします。
その真偽や是非は私ごときににわかに判定もできませんが……
もし、その俗説に一片の真理が含まれているとした場合、その伝でいけば、朝鮮戦争にも冷戦にもイラク戦争にも中途半端にしか参加しなかった戦後日本の戦争観もまた、やはり、世界標準のそれから、大きく取り残されたままだということになりはしないでしょうか。。

冷戦への参戦を拒んだ結果、「米中同盟」ができあがった経緯は、
【動画】共闘を決断できなかった日本の行く先とは? 【CGS 神谷宗幣 第56回-4】
【動画】日本人だけが知らないインテリジェンス「ついに米中冷戦勃発!?ソ連崩壊はインテリジェンスウォーだった」柏原竜一 秋吉聡子
あたりの動画で語られていたような気がしますし、朝鮮戦争や、上の動画で1955年当時のJICの議題の一つにあげられている「金門・馬祖」の紛争についても、前者はこちらなどで語られていた掃海部隊、後者は根本中将と白団など、日本も無関係ではなかったはずです。
しかし、それら歴史の教訓は、いったい、現代日本の政治・外交・軍事・インテリジェンスにどの程度しっかり反映されているのか?
上の動画に満鉄のアカの話が登場しましたが……現代日本の中央省庁がそれよりマシだと思える根拠がいかほどあることか、お寒いかぎりというべきではないでしょうか。

優秀な政治屋や官僚サマサマ方はそんなことはちゃんとわかったうえで日本の安全保障を考えてくださっている……などと、無邪気に「信仰」していられればよいのですが。
こちらの動画で、江崎道朗氏があげていた、(日本の汚役人が慰安婦問題の勉強など)「してるわけないじゃん!」という魂の叫び(9:28)を思い出します。。


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インテリジェンス入門 英仏日の情報活動、その創造の瞬間 Kindle版
革命のインテリジェンス: ソ連の対外政治工作としての「影響力」工作
インテリジェンス―国家・組織は情報をいかに扱うべきか
日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか
日英インテリジェンス戦史: チャーチルと太平洋戦争


追記:
ちなみに、金門島の戦いについては、ネットの自称保守方面では、「親日」な「台湾」との絆という形の美談として語られることが多い気がしないでもないですが、
Amazon:この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡
228事件や白色テロで台湾人を虐殺した「中華民国」のどこが「台湾」だというのはおいておくにしても、この事件の裏にも「極東コミンフォルム」の存在があったとかなかったとか言われているようですし、
朝鮮戦争にしても、掃海部隊どころか、仁川上陸作戦の決め手は「日本軍」だったという「噂」まであったりするようですが……
上でも触れた江崎氏の新著が、まさにちょうどこの時期を扱った内容のようです?
Amazon:朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作
楽天ブックス:朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作 (PHP新書) [ 江崎 道朗 ]
当方、残念ながらまだ未読ですが、余裕ができたらできるだけ早く読むつもりでブクマはしてあります。