2019年07月10日

【動画】日本を代表するスパイマスター小野寺信 日本人だけが知らないインテリジェンス 柏原竜一 秋吉聡子


チャンネルくらら から。


動画概要:
2019/07/09 に公開

動画で言及されている1935年のコミンテルン大会で「ターゲット」にされた国に「ポーランド」が入っていることに注目。
日独と違って、ポーランドは、連合国側だったはずですが……
この時点ですでにというか徹頭徹尾、最初から最後まで、ソ連にとっては獲物以外の何物でもなかったわけで、そもそも第二次欧州大戦勃発の大きな要因のひとつがドイツのグダニスク侵略ですし、ヤルタ会談でも「ポーランド問題」は議題のひとつだったかと。

小野寺信の最も有名なエピソードはやはり、動画でも真っ先に言及されているヤルタ密約の件だと思いますが。
小野寺にその情報をもたらしたのが、連合国側≒敵国であるはずのポーランドの人脈だったというのも、有名な話でしょう。
Wikipedia:小野寺信
WEB歴史街道:諜報の武官・小野寺信と「ムーミン」の訳者、妻・百合子
そこにも、動画で柏原氏が強調する「個人的な友情」があったことは確かであるようですが。
同時に、大前提として、相手側の国益、政治的な都合があることも、当然でしょう。(平たく言えば、ヤルタで「味方」のはずの国々に祖国を奪われたポーランドがキレたというか何というか)

ヴェノナ文書公開以降、証拠付きで明らかになりつつあるソ連の悪魔的企ての中で、ポーランドの立ち位置とそこから見た世界・歴史は、日本のインテリジェンスにとっても大きな示唆を与えてくれるもののように思います。
学校の教科書でフーバーを褒めて、ルーズベルトをこき下ろしているとかいう、スバラシイ国でもあるそうですしね。。
日本のこころを探して:
【動画】江崎道朗のネットブリーフィング「親日国ポーランド、今年で独立100周年」
【動画】江崎道朗のネットブリーフィング「ポーランドの独立と日露戦争」
【動画】江崎道朗のネットブリーフィング「ドイツとソ連の責任を追求するポーランド」
この文脈でいうなら、小野寺の情報を「握り潰した」陸軍の「構造」が何だったのか、あまりにソ連に都合の良い「構造」ではないかという、そういう見方もできるような気はしないでもありません。

そういう意味では、もう少し、ヤルタの件に深くツッコんでみてほしかった気もしないではないですが……

ただ、一方で、ネット情報というのは、特に保守系・愛国系のyoutube動画などは、わりと同じ有名エピソードを延々とコピペしつづけて終わりという場合もあり……
ヤルタ情報の話だけに終始していても、視野が狭まる可能性はあるでしょうか。
その点、今回の動画は、それ以外のエピソードが豊富でヨカッタかと思いますし、そもそも小野寺の話は次回以降も続くようですから、ヤルタの件もまたあらためて言及があるかもしれません? 期待したいところ。

ヤルタ以外~という意味では、小野寺信についての伝記や研究書と同じかそれ以上に、百合子夫人の著書にも興味を惹かれますね。。
ちなみに、動画で言及されている「バルト海のほとりにて―武官の妻の大東亜戦争https://amzn.to/2S3TtF6」のほか、百合子氏には「バルト海のほとりの人びと: 心の交流をもとめてhttps://amzn.to/2JDJNO2」という著書もあるようです。タイトルは似ていますが……同じ本を改題したというわけではなさそう?でしょうか。未読なので確証はありませんが……購入の際には少し注意したほうがよいかもしれません?
それにつけても、情報活動に協力しながら、しれっと「心の交流」してみたり、児童文学を翻訳してみたり……ダンナもダンナなら、奥さんも大した胆力ですね。そういう意味では、後者の本にこそ、ある種の凄みを感じることもできるかもしれません?

Amazon:
消えたヤルタ密約緊急電―情報士官・小野寺信の孤独な戦い
「諜報の神様」と呼ばれた男
教科書には載っていない 大日本帝国の情報戦
バルト海のほとりにて―武官の妻の大東亜戦争
バルト海のほとりの人びと: 心の交流をもとめて