2019年05月11日

【動画】こどもたちも一緒に!平安貴族ディベート!?【CGS 斎藤武夫 歴史の授業 第23回】


ChGrandStrategy から。


動画概要:
2019/04/22 に公開
【小学生・中学生にも分かりやすく!
日本が好きになる!やさしい歴史の授業です】

今回は「参考授業」ということで、平安時代についてAとBの2つの意見から考えて、意見する力を身につけていきます!

平安時代だけでなく、様々なことでとらわれない考え方を身につけることが出来る、斉藤先生の楽しく分かりやすい授業です!

みなさんもAかBかどちらかを選んで、一緒に考えてみましょう。
「平安時代、好きですか?!」

今回は斎藤氏よりむしろ神谷氏が輝いていますね。
庶民は本当に貧しかったのか、という最初のツッコミも鋭いですし、一応、鉾は収めた形ですが、斎藤氏の反論のほうもやや苦しいものに聞こえなくもありません。

もうひとつ個人的に付け加えるなら、平安貴族は「政治らしい政治をしなかった」という前提も、疑ってみたい気はします。
最終的にグダグダになっていったのは間違いないでしょうが、平安時代といったところで、長いですしね……全員が全員遊びほうけていた「だけ」と決めつけてよいのかどうか。そもそも、それで本当に何百年もの間「国」が立ちゆくものなのか? 疑問は残ります。
【読書】平田耿二「消された政治家・菅原道真」
Weblio辞書:平安時代 - 政治史
神谷氏のツッコミとも関連しますが、貴族が遊びほうけるためには、収入減が必要で、その収入源は国民です。国民の生活・労働環境を整備・保証し、税収を得るなり何なりしなければ、貴族の遊興も成り立たないはずでしょう。当時の税収の基盤は土地ですが。律令制の建前である班田による公地公民制をいかに維持するか、開き直って開墾を奨励し、結果的に荘園の発生・拡大を促すか。基本的な内政課題は奈良時代とあまり変わらないような気もしないでもありません。

斎藤氏は奈良時代びいきですが……玄昉や道鏡を生んだ仏教政治がそんなに素晴らしかったのか? 平安貴族は遊びほうけていたといいますが、一方の平城貴族は仕事に明け暮れていたのか? 謎の遷都をくりかえして国庫が窮乏したと「続日本紀」に明記してあるのは聖武天皇の御代だったりもしますが……それならおとなしく遊んでいていただいたほうがマシだったような気がしないこともありません。

まあ、この「授業」自体が、そうした「疑問」を喚起するための「作業仮説」「想定問答」として、あえて偏った意見を用意してある、という話でもあるのかもしれませんが……最後のまとめを聞くと、結局、Bが「正解」の二択問題になってしまっているような気はしなくもなく、やはり、どうにも、「教える」というのも、難しいものですね。。

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下級貴族たちの王朝時代 ―『新猿楽記』 に見るさまざまな生き方
消された政治家・菅原道真
平安時代の政治秩序
posted by 蘇芳 at 01:43|  L 「CGS 斎藤武夫 歴史の授業」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする