N.a. から。
動画概要:
2013/01/24 に公開
日本一の霊峰は絶え間なく水を磨き、人々を潤してきました。
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「富士山と水」
富士山一帯の年間降水量は、20億トン以上といわれます。しかし、この大量の水が山肌を流れることはほとんどありません。地下に吸い込まれて、裾野で湧水となって出てきます。
その秘密は、富士山の形成とかかわりがあります。富士山は、噴火を繰り返して大きくなった山。表層を覆う新富士は、玄武岩や火山砂礫からできており、水を通しやすい性質があります。
一方、その下の古富士は、水を通しにくい泥流となっています。富士山に降った雨や雪は、新富士の溶岩の隙間を流れたり、古富士の不透水層の泥流にぶつかって地下水脈となり、山の傾斜に沿って徐々に流れていたのです。長い間、地下の溶岩流でろ過されるため、富士山の水は透明で美しく、ミネラルが豊富な水として知られています。
柿田川湧水群(静岡県)は、一日百万トンの水量を誇る東洋一の湧水で、「名水百選」(環境省)に認定されています。
Present by 静岡県(制作2010年6月)
動画と直接の関係はないのですが、御代替わりがいよいよ間近に迫ってきました。
そのせいか、富士山の清冽な湧き水の映像など見ているうちに、ついまた連想がそちらの方面に向かいました。
皇太子殿下が「水問題」をライフワークと称していらっしゃることは、日頃から少しでも皇室に関心を寄せている国民には広く知られていることでしょう。また、殿下が、お若い頃から登山を趣味とされていたことも、有名な話ではなかったかと……
そう思えば、動画に見る、嘘のように透明度の高い水の湧きだす山が、「日本一」の霊峰であることが、来るべき令和の御代にあっても、いよいよ象徴的で相応しいことのように思えてくるのですが……さすがに強引なコジツケでしょうか?
それならそれで聴き流しておいてもらってよいですが……
譲位を前に、記念出版・便乗出版も目白押しな今日この頃。折しも、皇太子殿下の水関連の講演をまとめた本というのも、出版されたようです。
Amazon:水運史から世界の水へあるいは、宮内庁のサイトなどでも見られる内容かもしれませんが……私のようなアナログな世代は紙書籍のほうが内容が頭に入ってきやすいわけで。。
楽天ブックス:水運史から世界の水へ [ 徳仁親王 ]
殿下が「ライフワーク」として何をお考えになっているのか、この機会に、あらためて確かめておくのも、よいことのような気はします。(版元が今ひとつアレですが…)
Amazon:
富士山の自然史
富士山 (楽学ブックス)
地下水と地形の科学 水文学入門
見えない巨大水脈 地下水の科学―使えばすぐには戻らない「意外な希少資源」
歩いてみたい日本の名山―皇太子殿下の登られた百の名山ガイド
水運史から世界の水へ
皇太子殿下―皇位継承者としてのご覚悟
ラベル:「富士山223」