2019年02月10日

【動画】すばやく学ぼう!世界の百年 第22回 史上最強のローマ教皇と最初の近代人


チャンネルくらら から。


動画概要:
2015/01/12 に公開
史上最強のローマ教皇イノケンさんと最初の近代人フリードリッヒ二世。

フリードリッヒ二世の著書というのがあるそうで。
その名も「鷹狩りの書—鳥の本性と猛禽の馴らし https://amzn.to/2I5kmau

Amazonから内容紹介を一部引用しておくと、
神聖ローマ皇帝フリードリッヒ二世自らが著した原題「De arte venandi cum avibus(鳥による狩りの技術について)」の訳書。
鷹狩りに使うタカの習性、捕獲方法、飼育・狩猟技術のほか、狩猟対象となる他の鳥の習性なども驚くほど詳細に記述。
キリスト教の教義に支配されていた当時のヨーロッパでは希有な科学的視点に立った記述がなされており、
「狩猟の教本」でありながら、記述には近代以降の鳥類学によって実証された知見も数多くみられる。
とか何とか……

この「百年」シリーズだったか何だったか、倉山氏が「暗黒の中世」における「観察によらない医学」をネタにしていたことがあったと思いますが……鳥を「観察」せずには書けるはずもない、こうした書物の著者こそ、まさにその中世的暗黒の対極にある科学的・合理的精神の持ち主というべきかもしれません。
日本でもそうですが、大規模な狩猟というのは軍事訓練の一種として行われることがあり、戦争となれば生死をかけた真剣勝負ですから、非合理でいていいはずもないのは自明でしょう。拷問好きの基地外カルトとは水と油だったかもしれません。

日本の自称保守派あたりには、自然科学≒物質文明を極端に発達させた西洋文明の根源に、世界・自然を征服対象としてしか見ないキリスト教的精神を云々する傾向もありますが……
一方で、現実のキリスト教は、地動説にせよ進化論にせよ、むしろ自然科学の発展を阻害する方向に作用することも多かったことは、皮肉なねじれ現象のようにも思います。
そういえば、「暗黒の中世」からの脱却を志向したルネサンスのムーブメントにおいて、過度に理想視されたのは、キリスト教以前のギリシア文明だったりもしましたね。。

当たり前ですが、古代ギリシア人が常に合理的なわけでもなく、中世キリスト教徒が常に非合理的なわけでもないでしょう。
人間の精神を、合理/非合理に傾けるものは何か?
「暗黒」や「カルト」のレッテルだけに安住することなく、問いかけ続けるべきでしょうか。

次回以降、元寇篇ですが……

本朝においても、元の侵略を合理的に撃退した現実を覆い隠す形で、非合理な神風伝説が生みだされたこと。あまつさえ近代に至ってその伝説が田中智学によって歪んだ形で再生され、こちらで書いたように錚々たる面々をたぶらかしたことを、肝に銘じておくべきかもしれません?

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鷹狩りの書—鳥の本性と猛禽の馴らし