2019年02月06日

【動画】すばやく学ぼう!世界の百年 第20回「11世紀の世界 凶暴化するキリスト教と十字軍」


チャンネルくらら から。


動画概要:
2014/12/29 に公開
11世紀の世界~凶暴化するキリスト教と十字軍
90年代フジテレビ黄金期の深夜バラエティ番組「カノッサの屈辱」元ネタはコレ!

暗黒の中世というか文字通りの黒歴史ですね。
カルトが凝り固まるとこうなるというか何というか。
こちらこちらで、同じ世界宗教でも多神教ベースの仏教はまだマシだったのではないかと書きましたが……あらためてしみじみ思います。
その仏教でさえ蘇我・物部の争いから道鏡事件まで巻き起こしているわけですし、動画の終盤に登場する白河上皇の時代には「山法師」が暴れまわったりもしているわけですが。キリストとイスラムの殺し合いに比べれば牧歌的ですね。
倉山氏はイスラムの肩を持っていますが、あくまで比較の問題で、奴らだって所詮は十分邪教ですし……文明と野蛮の立ち位置もやがては逆転していくのですから、勘違いしないようにはしたいものではあります。(まあ、その逆転の遠因も十字軍の侵略や掠奪がかかわっているとか言いだせばキリがない気もしますが)

ちなみにもう少し後の時代、欧州における「暗黒の中世」からの脱却運動は、ルネサンスとかいう「回復」とか「復興」を意味する言葉で表現されることがあるようで……そこで脚光を浴びたのが、キリスト教的西洋ともローマ帝国とさえも直接的な血縁を持たないギリシア文明だったというのも、何というか、いろいろとアレな話ではありますが。
無理やりな接ぎ木ではあっても、ギリシアを「ルーツ」と言い張ることで、キリスト教には「多神教ベース」の穏健さににじり寄る可能性も開かれたのでしょうか。あくまで何の根拠もない妄想ですが……。そんな接ぎ木を許容してしまえる、多神教的ギリシア文明のいいかげんさも、注目に値するというべきかもしれません?
(第三の契約から発し、一神教ベースの一神教たる以外に選択肢のありえないイスラムには、そんな接ぎ木は、根本的に不可能な回路だったかもしれませんしね。。)

日本人でヨカッタなぁ……というところですが。

ただ、上の動画ではスルーされていますが、白河法皇が登場したということは、そろそろ律令国家も本格的にガタが来ているわけで。
日本のこころを探して:
【動画】保元の乱①乱にいたるまで
【動画】保元の乱②骨肉の争いと戦後処理
【動画】平治の乱
皇室と摂関家のそれぞれが同時に骨肉の争いに突入して相互に制止することができないまま、武士を私兵として利用しあった保元の乱に対して、武士同士の勢力争いに皇室・公家が巻きこまれて、時代の主役交代が決定的になった平治の乱。
そして成立した平氏政権において、やがて日宋貿易が公式に解禁され、倉山氏が高く評価する菅原道真以来の鎖国政策も終わりを告げることにもなるわけで……
最後のナンチャラだか末法だかではありませんが。一つの時代がそろそろ「終末」を迎えようとしていたことは、確かではあるのかもしれません。

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並べて学べば面白すぎる 世界史と日本史
キリスト教というカルト 信者になれない、これだけの理由
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国民が知らない 上皇の日本史 (祥伝社新書)
保元・平治の乱 平清盛 勝利への道 (角川ソフィア文庫)
保元の乱・平治の乱


追記:
動画ではハルマゲドンが来なかった云々が言われていますが。
仏教側の末法思想には、何と20世紀にもなって、こっそりサバを読んだ人がいるのはこちらで引用したとおり。
どっちもどっちというか何というか。。
終末思想というのはカルトの常套手段ですから……単に他国を嗤うだけではなく、他山の石にもすべきかもしれません。
(もちろん田中智学に利用された日蓮像と、本来の日蓮とは、こちらで追記した通り、きちんと区別すべきでしょうが)