2019年02月04日

【動画】すばやく学ぼう!世界の百年 第19回「11世紀の世界 国風文化と カツアゲ国家・宋」


チャンネルくらら から。


動画概要:
2014/12/22 に公開
11世紀の世界~カツアゲされる宋と、国風文化が花開く日本
清・少納言はDQNだった!?

とりあえずご冥福をお祈りしますが。
産経ニュース:「桃尻娘」「桃尻語訳 枕草子」 作家の橋本治さんが死去 70歳
こうして国風文化が花開き、都で蝶よ花よとやっている間に、前回末尾でも書きましたが、地方では武士が力を蓄え始めていたわけで……
動画で指摘されている刀伊の入寇の時もそうですが、道長没後に起きた前九年の役・後三年の役でも、「私闘」云々の問題がくりかえされることはよく知られているでしょう。
日本のこころを探して:前九年の役・後三年の役
お貴族さまはバカだアホだというのは簡単ですが……裏を返せば、この時代、地方武士団の頭領というのは、国家レベルの戦費を自腹で肩代わりできるくらいの実力をつけつつあったということでもあるのかもしれません(それをわざわざ冷遇するのですから、なおさらお貴族さまはアホかという話ですが)。

それでも律令体制の本格的な破綻まではまだまだ余裕があるのですから、大陸に比べれば、別世界レベルで牧歌的ではあるでしょうか。
大陸が「カツアゲ国家」宋の時代だったことが、日本の鎖国にとっても、好都合だった面はあるのかもしれません?
動画だと「遼」にイヂメられている北宋。やがては「金」にイヂメられますし、その後(南宋)は「元」にイジメられたのでしたっけ?
Wikipedia:宋 (王朝)
チャイナも自分がイヂメられているあいだは、他国をイヂメる余裕もないかもしれませんし、あるいは敵を増やさないためにこちらの顔色を窺うようになる可能性もあるかもしれません。チャイナはカツアゲされているくらいがちょうどいいとは、まさに至言かもしれません?
実際、平氏政権の頃に、日本の鎖国が解かれたあと、日本と宋は、比較的良好な関係を持つようにはなったでしょうか(「朝貢」の定義についてはいろいろあるかもしれませんが)

話は少々先走りますが、日宋貿易は後々まで盛んに続きますし、こちらの道元など鎌倉時代の新仏教の指導者たちが留学したのも宋の時代だったかと(「入宋」とかいう固有名詞までできるくらい)。宋の側からも、北条時宗に招かれた無学祖元をはじめ、日本に渡って来た僧侶が何人もいたようです。
さらにいうと、今回のこの「すばやく学ぼう!世界の百年」シリーズでは、こちらこちらこちらで、先回りして元寇のパートを視聴してしまいましたが……
日本に攻めてきたと同じ「元」に滅ぼされたのがまさに南宋。日本はその南宋と盛んに交易していた友好国だったわけですから……敵味方関係を整理すれば、元はなぜ日本に攻めてきたのか~などというのは、そもそも謎でも何でもないとも言えるのかもしれません。
ちなみに、ウソかマコトか知りませんが、火山列島の日本には火薬の原料にもなる硫黄が豊富。日本から宋への主要輸出品目の一つがこの硫黄であり、火薬の原料ということは、つまり軍需物資だったとかいう説もあるようです。これが事実とすれば、元から見た日本というのは、敵国の軍需物資の供給元だったことにもなるようで……そりゃ、まあ、狙われますわな、という感じではあります。
もっとも、たとえ勘合貿易とはいえ、当時の日本側の交易従事者たちが、宋にだけ義理立てして、元を完全排除するほど、国家意識の高い一枚岩の集団だったのかどうかはよくわかりませんけどね。。
しかし少なくとも幕府に対しては、無学祖元をはじめ南宋側の人脈が、元の悪口をあることないこと吹き込んだだろうことは確からしくも思えます。

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