2019年01月20日

【動画】すばやく学ぼう!世界の百年 第25回 13世紀の世界 モンゴルの残したもの 桜林美佐 倉山満


チャンネルくららから。


動画概要:2015/02/02 に公開
文永の役と弘安の役の違いを答えられるようになりましょう!

近代以前の日本の戦争というのは大部分が内戦です。
つまるところ勝つのも負けるのも日本人。
どちらが勝っても負けても、即「日本」が滅びることには、なりにくいでしょう。
(バカや売国奴が政権を取れば結果的に滅びることにもなりかねませんが)

「平家物語」の敗者に安心して涙できるのも、そうした共通了解の前提があるからかもしれませんし、
朝敵・逆賊への罵詈雑言さえ、どこか、ぎりぎりの一線で相互了解に依拠しているような気がしないこともありません。

英雄・時宗を生んだ北条氏にしても、ほんの何代か遡れば、平氏を裏切り、幕府を乗っ取り、三上皇配流の暴挙に出た、見方によっては大悪党ですが。天皇・上皇を弑逆できたわけでもありませんし、するつもりもありませんでした。
後の「朝敵足利」さえ北朝の天皇を擁立して征夷大将軍に就いたにとどまり、(義満の嫌疑は別にして)皇位簒奪を企てたわけではありませんし、北朝の天皇を立てるにあたってはまず「治天の君」を担ぎだすところからはじめざるをえませんでした。

しかし、外国の侵略軍は違うでしょう。
「ムクリコクリ」の残虐性は言うまでもなく。
負ければ、即、国が亡びるかもしれません。

数々の内戦の英雄と、外国の侵略を退けた対外戦争の英雄とでは、その評価の仕方にもおのずと違いがあるべきものかもしれません。

もちろん、「内戦」の背景にも、外国の意志が透けて見える場合があるでしょう。近世以降のキリスト教の背景にある西洋諸国の侵略的意図や、幕末動乱の背景にある西洋列強の脅威は言うまでもなく、遡れば、古代以来の数々の内戦の背後にも国際情勢はかかわっていたかもしれません。(そういう意味では内戦もまた往々にして形を変えた祖国防衛・対外戦争なのでしょうか)

北条時宗も異母兄をはじめとする身内争いを経験していますし、時宗の父・時頼の時代の宝治合戦をはじめ、北条氏自体が、内ゲバに内ゲバを重ねてきたような一族でもありますが。
しかし、そもそも、平氏を裏切り、幕府を乗っ取り、上皇を配流し、身内を殺して、そうまでして得宗家の専制体制を確立しなければならなかったのはなぜか?
律令国家の崩壊を経て、新興の武士勢力が、「国家」レベルの政権運営を託されたときに直面するだろう困難は想像できるかもしれませんし、また、往々にして「国家」への帰属意識を喚起する対外的な危機がそうした内政上の困難にどのような作用を及ぼすかも想像に難くないかもしれません。

こうした「国家」そして「国防」といった観点は、戦後の歴史観からは、ともすれば欠落しがちなものにも思えます。
元寇の史実を問いなおすことは、その点からも有益な作業になりうるのかも…しれません?

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