2018年11月10日

【動画】「国民が知らない 上皇の日本史 第1回壬申の乱の勝者は天智天皇?」おざきひとみ 倉山満


チャンネルくらら から。


動画概要:
2018/07/22 に公開
8月1日新発売!『国民が知らない 上皇の日本史』 (祥伝社新書)
倉山 満 : https://amzn.to/2PmhFEv

本書ではなく、あくまで「日本一やさしい天皇の講座 https://amzn.to/2z2f0pl」を読んだときのことですが……
大筋ではそこまでオカシなことは書いていないものの、細部には思い込みやケアレスミスというにはあまりにどうかと思われる記述が多かった記憶があります。
目弱王(眉輪王)が安康天皇に「虐げられた」話や、「悪の限りを尽くした武烈天皇が殺されたあとに、後継者がいなくなったので、むりやり皇室の親戚を探し出して皇位についてもらったと言う話」が『古事記』に載っているとか(p25)、国文学の世界では戯歌説・虚構説が根強い「野守は見ずや」を真に受けたような天智天皇・天武天皇・額田王のただれた関係をさも確定的な事実のように書くとか(P33)
保守主義と憲法改正試案:
倉山満批判31―『日本一やさしい天皇の講座』批判11
倉山満批判41―『日本一やさしい天皇の講座』批判19
Amazonカスタマーレビュー:「立憲君主・譲位論では頷ける部分が多い。」「ただ、《変》なのが目立つね。」https://amzn.to/2JUNUF0
著者には著者の言い分があり、そういう「説」や「推測」はありうるかもしれませんが、事実ベースの話をしよう、「憶測するのは自由ですが、しょせん憶測です(p24)」と書いているのは著者自身でしょう。そのうえ出典も明記されていないのではなおさらです。

そんなことは重箱の隅だというならそれも結構ですが。
毒舌スタイルの倉山氏。他人に厳しく自分に甘いは通用すべきでないようにも思います。

それもあって、私は「上皇の日本史」のほうは未読ですが……
Amazonのレビューには、やはり、
タイトルのとおり、初版はおすすめしません。

たしかに、今まであまり注目されてこなかった近世の上皇にもスポットを当てるなど、内容的には興味深いところもあるのですが、単純なミスがあまりに多いのです。
という声はあるようです。もちろん、この人のほうが間違えている可能性もないではありませんが……

まあ、誰が書いた本であっても、「鵜呑み」は禁物ということで。
おーーーざっぱなイメージ的な大筋についてはそれなりに当たらずも遠くないことが書いてあるのだろうとは思いたいところですが。
細部については、多少、眉に唾をつけながら読むべきというか。裏取りができないまま、鵜呑みにして、受け売りをしたら、かえってアレなことになる可能性も考慮しておいたほうがよいかもしれません?

とりあえず上の動画の範囲については……
天武系vs天智系というわりに。天智系の白壁王を「無害」と勘違いして、天武系同士で殺し合っていれば、世話はないですね…というところでしょうか。(長屋王も道祖王も黄文王も淳仁天皇も池田親王も船親王も塩焼王も氷上川継も天武系ではないのかしら?)
天武系vs天智系という枠組みは、それ自体、すぐれて通説的・俗説的な気がしないでもありません。

Amazon:国民が知らない 上皇の日本史
楽天:国民が知らない 上皇の日本史 (祥伝社新書) [ 倉山 満 ]
posted by 蘇芳 at 20:32| 「日本書紀」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする