2018年10月15日

【動画】「日本人のための軍事学~前編:日本人と軍事」社会学者 橋爪大三郎


チャンネルくらら から。


動画概要:
2018/10/14 に公開
・戦前から「軍事」を教えていない日本 ・日本の政治家にはなぜ戦略がないのか?
日本人のための軍事学 (角川新書) 橋爪 大三郎 折木良一https://amzn.to/2PyVp6B

こちらの石平氏によると、原理的には葬られたはずの儒学が亡霊のように再びよみがえって維新の原動力になり、ために儒学に「汚染」された近代日本は道を誤ったという。
が、橋爪氏に言わせれば、逆に儒教を忘れない明治のうちはよかったが、近代日本がその後にオカシクなったのは儒教を忘れたからだという。

人によって言うことがずいぶん違うものだ。

石平氏は中華憎しで偏っているかもしれないが、儒教が易姓革命の思想であること自体は間違いないだろう。
それでもなお、江戸時代の儒の伝統が、明治の偉大を作ったと言うのなら、注目すべきは、儒教自体よりもむしろ江戸のほうなのだろうか。
江戸の教養は、儒教という奔馬を、相当にうまく飼いならしていたのかもしれない。

江戸時代の教育を受けた人間が現役だった時代、近代日本はめざましい成功をおさめた。
明治の新制度で教育を受けた世代が現役で活躍するようになると、ダメになっていった。
巷間よく言われる明治の偉大は、こと人材育成に関しては、実は江戸の偉大だった
そういう指摘は、倉山氏自身もどこか別の動画でしていたような記憶もないではない。

江戸という時代の秘鍵は何だったのだろう?
単に儒学というだけでない。儒学を飼いならし、日本思想と化し尽くすような、そしてそれを単なる一部の「学説」に終わらせず、時代精神とでもいうべきものにまで高め、広めてしまうような、何かがあったのだろうか?

明治の偉大や江戸の凄さを語る人は後を絶たないが。何がどうしてそうなったのか。依然としてハッキリした気がしない。
動画の主旨からはずいぶん話がズレて恐縮だが💧

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追記:
今思いだしたけれど、石平氏の著書 https://amzn.to/2R75VmS には日本とチャイナの違いについてもう一つ大きな指摘があった。
曰く、日本は儒教は受け入れたけれど、科挙制度は決して導入しようとしなかった。これが大きい。と。
試験による登用がないならば、世襲と抜擢の作用が大きくなる。
一見、前者の方が「公平」で、後者の方が「封建的」に見えるかもしれないが。
考えてみれば、世襲は家ぐるみでの仕事への誇りを生みやすく、したがって子弟教育への責任感や情熱も大きくなるだろう。特殊技術にまつわる世襲であれば一子相伝・秘伝の類もありうる。
また、抜擢人事は、抜擢する側の人を見る目が問われるし、点数で機械的に合否を決めるよりも、全人的な責任感が発露しやすくもあるかもしれない。
弊害は弊害として、そこにはそれなりの効用もあったのではないか。昔からの慣習や伝統を、現代の目で理解できないからといって、安易に排してよいものではないと考える保守主義の一面も、ここにある。
してみれば、近代日本の破滅の因も、単に儒教というだけではない、科挙に類する制度の導入にあったと考えてみることもできるかもしれない。学校制度の導入。受験エリートの登場である。
posted by 蘇芳 at 19:15| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする