2018年07月25日

【動画】「沖縄 久高島のイザイホー-第1部-」東京シネマ新社1979年制作


NPO法人科学映像館 から。


動画概要:
2014/02/06 に公開
制作:東京シネマ新社
企画:伝統文化財記録保存会、下中記念財団EC日本アーカイブズ
1979年 カラー 54分

これは1978年に沖縄県知念村久高島で行われた、イザイホーの克明な映像による記録です。 第1部は、イザイホーまでの1カ月間の準備から祭りの第3日目までを。第2部は、最も華やかな第四日と祭りの後片づけから祭り後の最初の年中行事であるフバワクまでを収めています。
Wikipedia:イザイホー 、 久高島

沖縄の斎場御嶽(せーふぁーうたき)からは勾玉が出土しています。
また、沖縄からは縄文土器が出土しています。
> ところで、沖縄の土器が断固として突起を付けているのは、彼らが正真正銘の縄文土器の仲間である何よりの証拠である。けれどもこの点について多くの研究者は無頓着に過ぎる。だから、沖縄を縄文文化の世界から平気で外したりするのだ。
> 縄文土器は縄文文化の産物である。縄文土器の拡がりは、そのまま縄文文化圏と一致する。この事実を最初に指摘したのは鳥居龍蔵である。
>そして、表面の文様とは別に、とくに〈朝顔形切込の一辺の上の小突起(把手)〉に注意する。同様な把手は、日本内地の土器にあって、台湾になく、沖縄の先住民が内地に通じて、〈広く同一人種の分布して居つたこと〉を示す根拠と考えたのである。
> つまり、沖縄の土器につく突起を手がかりとして、沖縄の先史文化(鳥居が言うところの人種)は台湾とは異なり、日本内地と共通すると予察した鳥居の仮説は高く評価されなければならない。

初代神武天皇の誕生へと結実する日向三代の物語が、バナナ型説話や海神国訪問譚など、南洋系の信仰・説話との類縁を示していることは、今さら言うまでもありませんし……
島の女性が島の男性(「信仰上の兄弟」)を守るという、久高島に見る聖俗の分業も、柳田国男流に言えば「妹の力」を思わせるものがあるのではないでしょうか。あるいはこちらなどで触れたヒコヒメ制の構造さえも、連想させるかもしれません。

それらの事実をどう受け止めるかは、なお議論のあるところで、結論を急ぐべきではないのかもしれませんが……

先史時代にまで遡りうる共通文化圏の存在を示唆する、考古的・民俗的痕跡の数々には、心躍るものがあるように思います。
(個人的には、オカルト色が強くなりがちな邪馬台国沖縄説なども、思わず、もう一度、見なおしてみたくなりそうなくらいですw)

少なくとも、結論を「急ぐ」どころか、それこそ「結論ありき」の侵略者の歴史捏造には、決して屈してはならない。
そのことだけは、(上のいくつかの事実を思いめぐらすだけでも)、確からしく感じられます。

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ラベル:沖縄 縄文
posted by 蘇芳 at 20:34| 神道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする