2018年06月19日

【動画】江崎道朗のネットブリーフィング「ドイツとソ連の責任を追求するポーランド」


チャンネルくららから「江崎道朗のネットブリーフィング」6月18日号.


動画概要:
2018/06/18 に公開

ポーランド語だとグダニスク、ドイツ語だとダンツィヒですね。世代によっては後者の方で覚えた人のほうが多いかもしれませんが。
Wikipedia:
自由都市ダンツィヒ
グダニスク
以前こちらでハミルトン・フィッシュの本を紹介したときにも登場した地名。
グダニスクの帰属や、ポーランド侵攻の是非についてのフィッシュの認識自体は、ポーランド側からすればフザケるなというところかもしれませんが。
(「ダンツィヒ」は元々ドイツ領で住人の圧倒的多数もドイツ人なのにベルサイユ条約で不当に奪われたのだからドイツが取り戻すのは当然というのがフィッシュの認識か? しかし「元々」を言いだせばポーランド領でしたし、ドイツ系住民の増加も同化政策による乗っ取りともいえるでしょう)

しかしそれでも、ルーズベルトこそが、英仏に対して、ドイツとの「妥協」を”禁じ”て大戦を煽った、いわば「戦犯」だというフィッシュの告発には、傾聴に値するものがあるように思います。
英仏に従来の対独融和政策を捨てさせることで、ルーズベルトが切り開いたのは、ドイツを挟撃しうる位置にあるソ連の「値打ち」を釣り挙げることであり、英仏による対ソ融和への道にほかならなかったでしょう。ルーズベルトはスターリンに大戦の「キャスティングボード」を献上したのだと言って言えないことはありません。

以下は同書から、ルーズベルトの親しい友人であったフランシス・スペルマン枢機卿が記録したという、ルーズベルトのいくつかの発言。
スターリンはフィンランド、バルト三国、ポーランドの東半分とベッサラビアを取るであろう
中国は極東地域を、アメリカが太平洋地域を取り、イギリスとロシアがヨーロッパとアフリカを分割する。英国が世界に植民地を確保していることに鑑みると、ロシアがヨーロッパのほとんどを勢力下におくことになるだろう
もちろん希望的観測と言われるかもしれないが、ロシアの勢力圏下にあってもその支配のやり方は穏健になるだろう。共産主義の勢いは今後とも強まるであろう。フランスについて言えば、レオン・ブルムが政権をとっていれば、共産主義者はそれで十分だと考える可能性がある
ロシア経済が見せた驚くべき躍進を見逃すことはできない。ロシア財政は健全である。ロシアの勢力下に入るヨーロッパ諸国はロシア的システムに舵を切るのに激しい変革が必要になろう。ヨーロッパ諸国は、つまりそれはフランス、ベルギー、オランダ、デンマーク、ノルウェーに加え現在の敵国ドイツとイタリアも含むのであるが、ロシアの影響下で生きることに耐えなければならない
これによれば、ヤルタ会談のはるか以前、欧州大戦開幕当初から、ルーズベルトはスターリンの御用聞きのような存在だったことになります。

江崎さんの言う通り、米国でも、遅ればせに日本でも、そのことに気づく人が増え始めてはいるようですが(フーバーの回想録も最近訳出されましたhttps://amzn.to/2yu1LQm)……
ポーランドこそは、スターリン&ルーズベルトのクズさかげんを、70年前から誰よりもよく知っていたのだとすれば、今改めてその経験や知見に学ぶ必要があり、また、可能にもなってきているのかもしれませんね。。

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posted by 蘇芳 at 20:14|  L 「江崎道朗の備忘録」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする