2018年06月16日

【動画】祈る皇女斎王のみやこ 斎宮


最近ふと思い立って「伊勢物語」を読み返しているわけですが。
そもそも伊勢物語が「伊勢」物語であるゆえんを考えれば考えるほど、第六十九段をはじめとする伊勢を舞台にした章段の存在意義が気になってきます。(一応、構成の上からはそれが全編のターニングポイントとも思えなくもないことはこちらで書きましたし、在原業平と恬子内親王の実年齢からすれば、なおさら、恋愛ではなく恋愛の断念こそが主題になっていそうな感触が感じられなくもないことはこちらの追記などで触れましたが)
源氏物語でも卜定された内親王と共に六条御息所が去っていくのが伊勢の斎宮。
伊勢神宮そのものに比べると世間の注目度は高くないかもしれませんが、斎宮というのも、日本の文化・伝統・精神にとって重要な制度であり存在だったのかもしれません(そもそも伊勢神宮を創建された倭姫命やその前任の豊鍬入姫命も、制度化される以前の斎宮といっていいような存在だったようにも思えますし)

そんな斎宮ですが……
三重県に遺跡が残されており、発掘作業や保存事業も行われているそうです。
明和町公式動画 から。


動画概要:
2016/07/28 に公開
平成27年4月、文化庁が創設した制度「日本遺産」に三重県で唯一認定された「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」のプロモーション番組。
Wikipedia:斎宮跡
明和町ホームページ:斎宮
斎宮歴史博物館:トップページ

発掘、研究、保存のためには観光収入も増えてもらわねばならない一方、来訪者が増えれば増えるほど必然的に「招かれざる客」も増えるという……痛しかゆしですが。
産経WEST:
京都・嵯峨嵐山の竹林で落書き100本刃物で中国語やハングル
国の天然記念物「奈良のシカ」、首に矢? 軽傷
Wikipedia:寺社連続油被害事件
せめて研究それ自体にまで、曲学阿世の「招かれざる客」が紛れ込まないことを願いたいところかと。

それにしても……

伊勢神宮といえば皇室祭祀と直接のつながりのある国家祭祀の庭。
そこに派遣される皇女殿下というのですから、伊勢神宮の内部に居場所があるのかと思いきや。
また別の場所に、ちょっとした都市レベルの宮が造営されていたというのも、どういう意味や位置づけがあったのか。興味は尽きません。

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斎宮の文学史
posted by 蘇芳 at 20:47|  L 斎宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする