2018年04月21日

【動画】アメリカは、なぜいつも中国を見誤るのか?|奥山真司の地政学「アメリカ通信」


奥山真司の地政学・リアリズム「アメリカ通信」から。


動画概要:
2018/04/21 に公開
【この動画の内容は…】
「米はなぜいつも中国を見誤るのか?」18-4/13 The Boston Globe
なぜ西洋は中国を見誤るのか?
最近でいえば、中国が豊かになったら民主化されるだろうと考えてたリベラルの期待。
過去にはキリスト教の布教を託したら太平天国の乱で4000万人の死者、
孫文の国民党軍を民主的と勘違い。などなど、いつも中国に騙されるアメリカ、中国の歴史を知らないアメリカ人に日本人はしっかり教えるべだったのでは?

ラルフ・タウンゼントには「アメリカはアジアに介入するな!」という著書もあって、(私は未読ですが)、惹句によれば、
なぜ日米関係は悪化の一途をたどり、真珠湾攻撃という最悪の事態になってしまったのか?『暗黒大陸中国の真実』で中国の本質を喝破したタウンゼントは、日米開戦直前に、アメリカの対アジア外交の内側に「日米を戦わせたい」という狡猾な勢力の意図が潜んでいると断言する。
という内容だそうです。
ヴェノナ文書公開のはるか以前、「日米開戦直前」という時代に、すでにそれを先取りしたような明察を示していた米国人がいたことは、素直に評価してよいでしょう。

同時に、そうして正しく真実を見抜いていた先覚者が、一年の長きにわたり、親日派として逮捕・拘束されていたという、当時の米国の盲目ぶりには、慄然とせざるをえません。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
タウンゼント,ラルフ
1900‐1975。アングロサクソン系アメリカ人。コロンビア大学卒。新聞記者、コロンビア大学教師を経て国務省に入る。1931年上海副領事として中国に渡り満州事変に伴う第一次上海事変を体験。その後福建省の副領事。その時の体験をまとめ『暗黒大陸中国の真実』を出版。1933年帰国。外交官を辞め、大学講師、著述と講演活動に専念。親日派の言論を展開したため、真珠湾攻撃後は1年間投獄される

タウンゼント以降も、マッカーシーをはじめ、現代のスタントン・エヴァンズやジェイソン・モーガンやマイケル・ヨンやトニー・マラーノやその他その他のように、米国にも、警鐘を鳴らす人物はくりかえし出現したでしょう。にもかかわらず、社会の大勢は、彼らに耳を貸そうとしなかった。
この尊敬すべき明晰さと救いがたい頑迷さの極端な対比は、いわゆるコインの裏表ではあるのかもしれません。

タウンゼントにしても最初から「親日派」だったわけではないでしょう。支那に赴任した結果やがて真実を知って認識をあらためたに違いありません。
最近の例で言うなら、ネットで人気のテキサス親父ことトニー・マラーノは、最初は日本を攻撃する材料を探してクジラ関連の調査を開始、しかし調べれば調べるほど、真実はプロパガンダの正反対だったことを知るに至ったのだと…小耳にはさんだことがあります。
同様に日本での活動が目立つケント・ギルバートも、元々は反日TVのバラエティー番組などに出演していたため、当初はかなりの嘘を吹き込まれており、最近のようなまともな認識を持つに至るにはしばらく時間が必要だったとも聞いています(反日TVのバラエティー番組の「司会者」がアレな人だったことなど含めて、ネット上の動画で本人が発言していたと思います)

最初の偏見と180度異なる真実を発見したとき、「素直」にその真実を認め、認識や言動をあらためることができるとすれば、それは彼ら米国人の国民性のポジティブな側面ではあるのかもしれません。
しかし、同時に、彼らの多くが、最初のうちは途方もない「偏見」に等しく囚われていたことも、また、事実。冷静に考えればありえないとすぐにわかるような、穴だらけの反日プロパガンダに、たやすく騙されてしまう、彼らの信じやすさもまた、その同じ「素直」さの持つ陥穽なのかもしれません。

もちろん、支那やソ連の詐欺に騙されたのは、何も米国だけに限らないでしょう。
日本も他人事ではありません。
また、支那やソ連だけでなく、同様な「手口」の詐欺師集団は、他にいくらでも存在しうるかもしれません。
産経ニュース:【イスラム国(IS)】IS参加の少女、ドイツ帰国に壁 欧州で高まる「帰国テロ」警戒
NAVER まとめ:イスラム国に参加した少女たちが後悔している、既に妊娠して帰国できない少女も
NEWSポストセブン:北朝鮮に渡った9万人の帰国者は最下層身分として潰された
「素直」に教義を受け入れる善良な仔羊であることこそが、同時に、狂信者たるために必要な素質の最たるものでもあるのだとすれば、いろいろな意味で救いがありません。

しかしながら、「先行者利益」という言葉がありますが、最初のうち、少人数によって独占されている間は、すこぶるうまく行っていた手口も、広く知れ渡り、誰もがそれをやるようになればなるほど、旨味が少なくなっていきます。
犯罪についてもそうでしょう。やればやるほど、捜査当局に情報や経験が蓄積され、対策にフィードバックされていくのですから。。
してみれば、カルト的な詐欺の手口について、素人でも容易に情報を集められるようになってきたネット時代の21世紀。
ロシアや支那朝鮮の詐欺についても、気づく人間が増え始めるのは、当然といえば当然ではあるのかもしれません。

最近になって、ようやく、欧米にもまともな支那認識を公言する論調が増えてきたというのが本当なら、
JBpress:西側はいかにして中国を誤解したのか 独裁国家へと歩み始めた中国、世界の地政学に大きな影響(英エコノミスト誌 2018年3月3日号)
WEDGE Infinity(ウェッジ):
今なぜ日英同盟「復活」なのか 膨張する中国とロシアに「平和と安定の正三角形」で対峙
圧力と工作、中国の「シャープパワー」
産経ニュース:
【湯浅博の世界読解】戦略家ニクソンのため息 米中激突を予感させる時代に
【緯度経度】米歴代政権による対中関与策の失敗 トランプ大統領「中国をWTOに招き入れたことが間違いだった…」 古森義久
米が歴史的な新対中政策 協調路線転換、対決も辞さず ジョージ・ワシントン大のロバート・サター教授
それは要するに、この情報化時代に、旧態依然の愚劣で恥知らずな詐欺を性懲りもなくくりかえしつづける支那朝鮮その他のオウンゴールでもあるのでしょうか。
要するに、奴らはやりすぎた。のかもしれません。
ある意味、日本では、見慣れた光景ともいうべきでしょうか……

まあ、「今さら」と、「もっと早く気づけよ」と、米国にツッコむことは簡単ですが……
70年もの間、(さかのぼるならドイツヒゲ親父の黄禍論の時代から)、彼らに気づかせることができなかった日本にも、情報発信の拙劣さや、先覚者との連携の失敗という点では、多々問題があったでしょうし、
日本のこころを探して:【動画】欧米の日本叩き(日露戦争~大東亜戦争)
カルト信者の脱洗脳など、個人レベルでも容易でないことを、国家・民族・文明レベルで行い、かつ成功させろというのが、そもそも土台無理な相談だったのかもしれません。
同じ米国人のタウンゼントやマッカーシーの言葉にも耳を傾けなかった米国です。日本が下手に「真実」を発信などしたところで、逆効果にしかならなかった可能性も高いでしょう。足を引っ張る「民族の裏切り者」にも事欠きません。所詮、行き着くところまで行って、彼ら自身が気づくまで、待つしかなかったのかもしれません。その間、フジヤマゲイシャ、スシテンプラ、ニンジャサムライ、アニメヘンタイ、と、政治性のない魅力でもって、敵勢力との根本的な「違い」を理解させることこそが……あるいは、戦後70年の臥薪嘗胆だったのでしょうか。。

欧米が、どこまで本気で危機感を抱きつつあるのか、国内の敵勢力の駆逐に成功するのかどうか……正直、まだ、予断は許しませんが。
それでも、欧米の「覚醒」が始まりつつあること、少なくともその予兆程度は見え始めていること自体は、事実なのだとしたら……
日本にとっては、本来、ようやく訪れた「好機」というべきでしょう。
その「好機」を、つかむのか、つかまないのか。日本の覚悟もまた、問われているのかもしれません。
日本のこころを探して:
【動画】中国共産党の日本国内における工作活動 【CGS 神谷宗幣 第56回-3】
【動画】共闘を決断できなかった日本の行く先とは? 【CGS 神谷宗幣 第56回-4】
これら↑の動画で江崎氏が語っていたキッシンジャー時代の米国の戦略の「失敗」は、キッシンジャーがまだ生きている現在において、すでに顕わになりました。そのことの意味は、日本にとっても決して軽くはない、否、日本にとってこそ死活的に重大であるはずではないでしょうか。
まったくもってモリだカケだと遊んでいる場合ではありません。
公益財団法人 国家基本問題研究所:意見広告「国会よ、正気を取り戻せ」(.pdf)産経新聞、読売新聞、日経新聞に掲載

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posted by 蘇芳 at 21:21| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする