2018年04月15日

【動画】「学校では教えられない歴史講義 満洲事変」第2話 満洲事変に関する大噓 桂・ハリマン協定なんて、いらない


チャンネルくららから。


動画概要:
2018/04/15 に公開
学校では教えられない歴史講義 満洲事変
倉山 満 : https://amzn.to/2H11uIE

補足すると、ハリマンというのは(真偽のほどはさておき)、陰謀論的にはユダヤ人だとされています。
日露戦争に際して、日本の戦費調達に協力(?)してくれた(と陰謀論者は言う)シフというのも、ユダヤ人であって、ハリマンともつながっていると(陰謀論者には)言われているようです。

実際、このあたりまでは、ある程度事実ではあるのかもしれません。

しかし、陰謀論者のロジックは、そこから先、ハリマンを裏切るというのは、大恩ある(と陰謀論者が言う)シフを裏切ることと同義であり、この二人のユダヤ人を裏切るということは国際的なユダヤ人コミュニティを裏切るのと同じことであり、すなわち「ユダヤ人に支配されたアメリカ」を裏切ることと同義である~云々と果てしなく飛躍していきます。

動画で言われているモルガン云々以前に、この時点ですでにいろいろとツッコミどころ満載な気がしますが……

たとえば、戦費調達に「協力」といったって、要は外債≒借金ですから、最終的には利子付きで返ってくる話。日本が踏み倒しでもしたというならともかく、馬鹿正直な日本がそんなことをするはずもなく……フィフティ‐フィフティの商談としてはその時点で完結しています。要はユダヤの金貸しがリスクを取って利潤を手に入れたというだけのこと。それを「大恩」だの何だのと大仰に情緒的に語ること自体、客観的に言って失当でしょう。よしんば日本側にナニワ節的な情があったとしても、ユダヤ人の側から見れば、それこそ単なるカモネギにすぎず、ユダヤ様様と恩に着ている時点で術中にはまっているというべきではないでしょうか。
さらに加えて米国の影の支配者はユダヤであって~となると、まあ、何ともはやですし、しかもその上、陰謀論者的には、ソ連の共産主義者のほとんども、どいつもこいつもユダヤ人であって、ロシア革命とはすなわちユダヤクーデターだということにもなりかねません。
しかしそうなると、米ソ双方のすべての黒幕がユダヤ人だということで……国際政治の森羅万象が、大方は「ユダヤの陰謀」という名のマッチポンプで説明できてしまいます。それを信じるか信じないか? もはや信仰の領域かもしれません。

さすがに、〝小村寿太郎のせいで日米戦争が起きた論者”の全員が全員、そこまで無茶苦茶を言っているとはいいませんが……一部には、実際にそんなような主張を展開した著書を堂々と出版して歴史の真実云々といっている御仁も実在するのは、何せ私も読んだことがありますから、(読解力と記憶力の欠如した私の読み間違いや記憶違いでないかぎり)、確かだったような気はします。誰とは言いませんが。

つまるところ、左の嘘を暴くことはもちろん大事ですが、右の勘違いや誇張やデタラメを見抜くことも必要でしょう。
(どんなウソも中には悪意なく信じ込んでいる人もいるでしょうが、中には愛国詐欺だって混じっているかもしれないのですから、なおさらでしょう)

もちろん、倉山史観自体、普段から途方もない上から目線で豪語を重ねているのですから、誰よりも厳しく吟味されてしかるべきでしょう。
今回の新著も、鵜呑みにするのは禁物ですが、眉に唾をつけながら読んでみる分には、十分、価値アリではあるのかもしれません?
何というか、くららの宣伝動画を見るたびに同じようなことを言っている気もしますが……まあ、商売上手ではありますね、倉山センセー。

とりあえずAmazonでも楽天でも予約が始まっていますが……
Amazon:学校では教えられない歴史講義 満洲事変
楽天ブックス:学校では教えられない歴史講義満州事変 [ 倉山満 ]
それらサイトで内容紹介を一部読んだだけでも頭がいたくなってくるのは事実ですし。。
■大間違いの満洲事変! !
いままで通説とされてきた日本の軍部独走・侵略史観に基づく悪玉扱い、逆にその反動としての「日本は悪くなかった、悪いのは周りの大国だ」という日本小国史観、海外大国による外圧・陰謀史観は、満洲事変においては、すべて間違いです。
一九三一(昭和六)年、現在の中国東北部にあたる地域は張学良という名のアヘン中毒の軍人が率いる軍閥【ルビ ギャング】の勢力圏【ルビ シマ】と化し、無法地帯となっていました。この無法地帯には、日本人居留民もいます。軍閥配下による権利侵害、不祥事の続発を解決すべく、出先軍隊である関東軍が奉天近郊の柳条湖付近で南満州鉄道の線路爆破工作を行い、張学良討伐を開始します。これが、満洲事変の発生です。出先で勝手に事変を起こし、軍事行動を開始した関東軍を、世論は支持しました。
(中略)景気はデフレで最悪。政治家は景気対策そっちのけでスキャンダル探しと足の引っ張り合い。日本人が拉致されているのに外務省が「日中友好」を掲げて「相手が困るから」と抗議一つせず。軍人は、そんな政治家に媚び、他の官庁に人当たりのいい人物だけが出世できるお役所仕事の巣窟。 いつの時代の話だ、まるで今の日本ではないか。そう思った方もいるかもしれません。(序章 より)
「そう思った方」も、ここにいますしね……(・_・)/ ハーイ.

付け加えると、「一九三一(昭和六)年」のさらに8年後にもなって、なお、フィンランド一国すら侵略しきれなかったのが、当時のソ連の軍事力ですし、
日本のこころを探して:
【動画】フィンランド戦記1「雪中の奇跡」 & フィンランド戦記2「氷上の死闘」
【動画】フィンランド戦記3「大戦の狭間」 & フィンランド戦記4「スオミの未来」
その原因の一つは、(フィンランド軍の優秀さは別にして)、スターリン自身がロシア軍の将校を粛清しまくった結果の赤軍の弱体化だと言われています。
それが初期ソ連軍の実態だったとするならば、倉山氏の言うように、世界に名だたる大日本帝国に「ビビり」まくっていたとしても、不思議はないかもしれません。

また、石原莞爾の過大評価の件にしても、何しろ、石原ファンの主張のかなりの部分が「もし石原さんが~」というIFで占められているようにも思いますし、(個人的にも石原の夜郎自大ぶりが好きではありませんし)、倉山氏の評価のほうが、感覚的には納得いく気もしないでもありません。
そういえばあの歯に衣着せぬ昭和天皇も、「独白録」のなかで、
一体石原といふ人間はどんな人間なのか、よく分からない、満洲事件の張本人であり乍らこの時の態度は正当なものであった
とおっしゃっているくらいですから……満洲事件の「張本人」や「首魁」「大物」などというイメージ自体が、実態とかけ離れた虚像であった可能性は、高いかもしれません。
(「独白録」の信憑性云々はとりあえずわきに置いておいて)

これら上の動画で語られているトピックがらみの豆知識の類も、倉山史観に興味を持つべき傍証の一つにはなるでしょうか。

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ラベル:満洲
posted by 蘇芳 at 20:28| 大東亜戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする