2018年04月08日

【動画】坊ノ岬沖海戦(沖縄特攻)/昭和20年4月7日


昭和20年の昨日のことでした。


動画概要:
2016/10/22 に公開
戦艦「大和」 巡洋艦「矢矧」 駆逐艦「磯風」「浜風」「朝霜」「霞」 戦死者:3721名

youtubeでテキトーに見つけた動画ですが……画面右上に出版社の名前が入っているようですから、出所はおそらく「双葉社スーパームック 超精密3D CGシリーズ」か何かでしょうか?
沖縄の影は薄いものの、一応、大和だけでなく、矢矧以下各巡洋艦・駆逐艦についての描写などもあるようで。
大和水上特攻、という観点からは、わりと無視されがちなのが「第二艦隊」という存在のような気もしないでもありませんから、チラッと見ておいても損にはならないかもしれません。

大和の名前を知らない日本人は滅多にいないでしょうが……
その分、誤解も曲解も、多いかもしれませんしね。

かく言う私の場合、大和といえば、確か「戰艦大和 [DVD]」だったと思いますが、昭和28年。主権回復後まもなく、大戦の記憶もまだ生々しい時代に作られた映画のなかで、「沖縄はまだですか?」と訊く瀕死の水兵さんが、「もうすぐだ」という上官の(嘘の)答えを聞いて、安心したようにこときれる場面があったのが、印象に残っています。
大東亜戦争版の「勇敢なる水兵」といった小芝居で、まあ、創作なのかもしれませんが、それでも、そのささやかな一場面は、それまでに見たどんな大和映画よりも、新鮮だった気はするのです。

それというのも、要するに、それ以降も、大和が登場する映画はいくつも作られていますが、その存在を「沖縄」と結びつけて描いた映画が、あまりにも少なすぎるからかもしれません。
何に遠慮しているのか忖度しているのか知りませんが、カンドーの人間ドラマ()と左翼イデオロギーのゴリ押しに終始して、泣けるといえば泣けるのでしょうが、そもそも大和が何をしたかったのか、作戦の軍事的脈絡がサッパリわからない映画が多い気はします。
それくらいなら、映像的には大和が登場しない「激動の昭和史 沖縄決戦 [東宝DVD名作セレクション]」のほうが、よほど大和がよくわかる、とさえ言えるのではないでしょうか。

戦後のサヨク反戦大和映画(大和だけに限りませんが)の数々について、ついでにさらに不可解な点を指摘しておくと、「敵」の描写の欠落でしょうか。
大和にせよ何にせよ、天災で遭難したわけではありません。敵と戦って負けたのです。
にもかかわらず、米国人の一人も登場しない自称戦争映画のなんと多いことか。
(ヤマトはヤマトでも、肌の青い人が一人も登場しない「宇宙戦艦」など、ありうるでしょうか? なぜ、オリジナルの戦艦になったとたん、肌の白い人を一人も登場させずに平然としていられるのか。米軍には米軍なりの思惑もあれば思惑外れもあれば、迷いも決断もあったでしょうに)
戦争とは相手があって始まるものですし、相手があって戦うものですし、相手があって決着するものです。
戦争をするか/しないか、敵軍をどう迎え撃つか、戦争をどう終わらせるか。日本が自分たちの都合だけで自由に決めることができるというなら、そんな楽な話はありません。9条を唱えれば〝敵が”戦意を喪失するというならスバラシイ話でしょう。が、現実はそんなものではありません。
「敵」の存在を無視して、まともに戦争が描けるはずもありませんし、まともに敗北が描けるわけもないでしょう。もっというならサヨクのダイスキな「反戦」も「平和」も、敵の存在・思惑を無視しては、本当には描けるわけがないのではないでしょうか(サヨクの言う「反戦」も「ヘイワ」も本物でもマトモでもありませんからそれでよいのかもしれませんが。9条ヲ唱ヘヨ)。

その手の映画に限って、また、登場する軍人さんも、やたらめったら「死ぬ」ことばかり口にして、沖縄へ「行く」ことも、日本を「守る」ことも、敵を「倒す」ことも決して口にしないケースが多いのも、お約束というべきかもしれません。
それは、まあ、そもそも「敵」がまともに描かれないのですから、「戦死」の「戦」死たるゆえんも曖昧なまま、事故死と区別のつかない単なる「死」にしかなりえないのも、論理的には当然かもしれませんが……
沖縄の「お」の字も出ない、したがって目的も定かではない、随伴艦も登場しない、あたかも大和が単艦で「無謀」に出撃して、敵の顔も見えないまま、好き好んで暴風雨にでも突入したかのように、単に無意味に悲劇的に沈みました、というだけの感動大作のタイトルを、いくつか思う浮かべることができる気はして、ウンザリはするのです。

そんななか、少なくとも、大和が沖縄を目指していることだけは、辛うじてわかる描き方がされており、矢矧以下第二艦隊の姿もチラッとくらいは描かれていたのが、昭和28年の映画だったように思います。
(まあ、娯楽映画として面白いかと言われれば困りますが……)

どうも、映画の話ばかりで恐縮ですし、いつにもまして話がまとまらなくてお恥ずかしいですが……
(映画と現実の区別がつかないアレな人も多いので、念のため言っておくと、私が批判しているのはあくまで映画の表現であって、大和の英霊ではありません)

かつて、皇太子時代の今上陛下は、昭和56年8月7日に行われた記者会見で、「日本人として忘れてはならない4つの日がある」とおおせになり、8月6日の「広島原爆の日」、8月9日の「長崎原爆の日」、8月15日の「終戦記念日」、6月23日の「沖縄戦終結の日」をお示しになったといいます。

その「6月23日」へと至る一連の戦史のなかに、大和の存在もあったのだ、と、思いだしておくことは、必ずしも意味のないことではないようには思うのです。

Amazon:
戦艦大和 (講談社選書メチエ)
特攻大和艦隊―帝国海軍の栄光をかけた一〇隻の明暗 (光人社NF文庫)
3DCG(47)戦艦大和と沖縄特攻 (双葉社スーパームック) (双葉社スーパームック 超精密3D CGシリーズ 47)
戰艦大和 [DVD]
東宝・新東宝戦争映画DVD 5号 (戦艦大和(1953)) [分冊百科] (DVD付) (東宝・新東宝戦争映画DVDコレクション)
激動の昭和史 沖縄決戦 [東宝DVD名作セレクション]
posted by 蘇芳 at 21:55|  L 大東亜戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする