2018年04月03日

【動画】ジョン・ウィリアム・フェントン作曲 初代「君が代」


旋律自体は綺麗な曲だとは思うのですけどね。





動画概要:
1)2011/05/06 に公開
鹿児島市維新ふるさと館にて撮影しました。
メロディー自体は優雅さを感じますが、現在の君が代と比べてみるとやはり違和感があるのは否めません。

2)2015/11/09 に公開
航空自衛隊航空中央音楽隊
日本吹奏楽発祥146年記念演奏会
本牧山妙香寺 日本吹奏楽指導者協会(JBA)主催
国歌 君が代(日本で最初の君が代演奏)

JASDF Central Band
146th Birthplace Memorial Concert of Wind Orchestra in Japan
National Amthem Kimigayo(First Edition)
海上自衛隊東京音楽隊:国歌「君が代」について
Wikipedia:ジョン・ウィリアム・フェントン

上の動画概要にも「鹿児島」とありますし、wikiを見ても「薩摩藩」の文字が複数登場しています。
明治新政府といえば、いわゆる「薩長幕府」の時代ですから、当然といえば当然ですが、日の丸・君が代の歴史にも、薩摩が大きくかかわっています。
(こちらは維新以前の江戸時代ですが、異国船がそれぞれの国旗を掲げている国際慣行に合わせて、日本の「総船印」として「日の丸」が公式採用されたのも、島津斉彬の献策によるものと言われています。幕府は難色を示したようですが、水戸の徳川斉昭が島津に加勢して決定に至ったとか。こちらをはじめ、幕末関連の記事でしばしば言及しましたが、やはりわりと仲が良いですね、この二人)
最初の君が代を作曲したのが英国人だったことも、薩英同盟のよしみと思えば、自然ではあるでしょうか。

ただし、日本語の理解が欠けていたフェントンの作曲は、歌詞にフィットせず、非常に歌いにくいものではあったとか……もっぱらの噂。
どれくらい歌いにくいものなのか、逆に興味が湧いて、一度聞いてみたいとは思っていましたw

とはいえ、市販の音源で歌詞付きで歌唱されている例というのも、あまりないようですが。。
(「君が代のすべて」では楽曲のみの収録。かろうじて「レコード芸術の文化史~「素晴らしき 君が代」」には合唱版が収録されているようです)
今どきは、動画サイトを探せば、わりと転がってはいるものですね。というのが、上の動画たち。

あらためて聴いてみると、旋律自体は美しいとは思いますが、日本的なものはあまり感じませんし、やはり、歌詞の区切り方にはけっこうな違和感があるようでしょうか。
これは、フェントンが日本語ができなかったこととあわせて、薩摩琵琶(君が代の詞を含む曲があり、薩摩藩士たちが紹介した)の音階にこだわったためという説もないではないようです? (そのわりにできあがった曲は薩摩琵琶云々ではなくアイルランド調だとも言われているようですが)

何にせよ、フェントンの「君が代」は、すでに作曲当時から今一つ不評で、将来的な改曲は、そのころから予定されていたとも聞きます(西南戦争などを挟んで延び延びになったようですが)。

それでも、およそ10年後に、林広守(一説には奥好義)によって、現在の楽曲に改曲されるまでは、暫定的にではあれ、正式に「国歌」として使用された曲ではあります。
それなりの敬意は払うべきでしょうし、歴史の一コマとして、日本人なら一度くらいは聴いておきたいメロディーかもしれません。

なお、上のwikiにも記載があるとおり、横浜の妙高寺には、「日本吹奏楽発祥の地」「君が代発祥の地」などの碑も建てられており、フェントン版「君が代」も毎年秋の日本吹奏楽発祥記念演奏会などで演奏されていると聞きます。
上の自衛隊の演奏もその機会に行われたもののようですが……
こちら↓の動画にはさらに、件の「君が代発祥の地」碑などもチラッとですが登場するようです。

動画概要:
2011/10/11 に公開
本牧山妙香寺において日本吹奏楽発祥百四十二年記念演奏会が開かれました。
この演奏会で、海上自衛隊横須賀音楽隊により、「初代」君が代の演奏が行われました。
現在の君が代とお聞き比べ下さい。

Amazon:
君が代のすべて
レコード芸術の文化史~「素晴らしき 君が代」
君が代の歴史
私たちの美しい日の丸・君が代―子供たちに伝える国旗・国歌物語
ラベル:国歌
posted by 蘇芳 at 20:27| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする