こちらの動画にもチラッと登場した根本博中将。
台湾も救った、と、当たり前のように書いておきましたが……
そういえば、まだ貼ってなかったな、と思いだしたのがこの動画。
右寄りのネット民の間ではわりと有名かと。
Wikipedia:根本博
「無条件降伏」~などと、さっそくここぞとばかりナレーションが嘘八百なのはアレですし、台湾人虐殺の独裁者・蒋介石をべた褒めというのも正直個人的には違和感MAX。
ついでに謎の馬英九ageが露骨なのも、ひまわり学運をニコ生でリアルタイムに目撃した身にはやはり違和感増し増しですが。
Wikipedia:要するに国民党のプロパガンダも兼ねた番組なのですかね? 馬英九政権、前半だけは親日(むしろ某半島風にいうところの「用日」)だったらしいですし。
・白色テロ (台湾)
・二・二八事件
NAVER まとめ:台湾全土に「君が代」が流れた…覚えておきたい「二・二八事件」
産経ニュース:台湾「2・28事件」から70年 社会の対立いまも 「真相究明、民主化の力に」
Wikipedia:ひまわり学生運動
産経ニュース:【田中靖人の台湾情勢分析】馬英九前総統はなぜ知日派から反日に転じて「有終の美」を自ら捨ててしまったのか?まあ、馬脚を現すのも早かったですが。
iRONNA:李登輝氏「馬英九は習近平と握手しにのこのこ出掛けただけ」
ついでに言うなら、明石元長氏の子息として動画に登場した明石元紹氏は、今上天皇の「御学友」として、政治的な発言をくりかえしている人物でもあり……一面識もない社会的名士に対して失礼ながら、個人的には、あまり良い印象を持てずにいます。
もえるあじあ(・∀・):マスコミが皇室を政治利用、完全に一線を越える「皇后さまが今の政権に失望と電話で話した」
Amazon:明石元紹「今上天皇 つくらざる尊厳 級友が綴る明仁親王」例えば、宮家の減少、男子皇族の途絶を心配して、旧宮家の復活を図る計画もある。明治天皇の血筋を考えてのことであろう。この拙速な動きにも私は反対である。
日本人が金門島の戦いにかけつけて台湾を救って〝やった”ぜ、というのは、いかにも日本人の自尊心をくすぐるエピソードだけに、かえって、正直、動画自体にはある種の胡乱さを感じないでもないですが……まあ、特に根拠があるわけでもありません。
しかし、まあ、蒋介石の「正体」について異論はあるにもせよ、根本中将たちの奮闘が、台湾の「共産化」を防いだことだけは、少なくとも間違いないのでしょうし、それだけでも十分に偉業と言えるでしょう。
国民党の宣伝工作にせよ何にせよ、それを奇禍として、史実が明らかにされるのなら、悪い話ではない。のでしょうか。
多少、眉に唾をつけつつも、視聴しておいて損はない動画かもしれません。(馬英九もとりあえず失脚しましたしね)
動画ではあくまで根本中将個人に焦点が当てられていますが、同時期に、さらに大規模な(組織的な)旧陸軍関係者による国民党支援があったことも合わせて押さえておいてよいかもしれません。
Wikipedia:白団こちらは昭和27年をまたいで、1950年(占領中)~主権回復後の1969年まで活動していたそうで。
NEWSポストセブン:台湾の国民党軍人に日本精神を伝えた軍事顧問団「白団」とは
wikiのこちらには、
根本は富田直亮率いる軍事顧問団「白団」には加わらなかった。という記述もあるようですが……
根本は上述の通り、マスコミに名を知られていため、「台湾募兵問題」のスキャンダルは根本とその周辺に注目されるようになった。
このことはアメリカとの関係上、白団の存在を内密にしておきたい中華民国側や白団にとって助かったという。
いつまでも「内密」だったとも思えない(特に主権回復後は)ですから、この時期の台湾には、まだまだ私たちには知りえようもない裏の裏の裏が存在するのかもしれません。という気もします。
何にせよ、日本と台湾の間には、戦後レジームの中で抹殺されてきた数多くのかかわりがあり、八田與一や六士先生、杉浦茂峰などなど、命をかけた人物も少なくないことはまぎれもない事実でしょう。
先述の二・二八事件についてさえ、語り継がれている「日本人」の物語はあるようです(そもそも当時の「台湾人」はまだ全員「日本人」だったのではないかという気がしないこともありませんが)。
産経ニュース:【産経抄】「二・二八事件」70周年…多くの台湾人の命を救った1人の日本人がいた 2月25日こうした数々のエピソードや人物を語り継いでいくことは、日台の良識が、過去と将来に対して果たすべき責任というものでしょう。
Amazon:汝、ふたつの故国に殉ず ―台湾で「英雄」となったある日本人の物語―
いずれしっかりした根拠によって「通説」が修正されることはありうるとしても……通説自体が忘却されてしまっては、元も子もありません。
まして、それら数々の挿話や人物、日台の歴史そのものが、政治的悪意によって歪曲されたり、隠蔽されたりすることは、決して、許されてはならないでしょう。
産経ニュース:根本中将の偉業も、(まだ何か隠されている裏の裏がないともかぎらないかもしれませんが)、まずは知っておくことが先決かと思います。
・広辞苑、台湾を「台湾省」 20年前から記載 「日本の代表的な辞典としては瑕疵と言わざるを得ない」
・【産経抄】広辞苑は中国の圧力から「自由」なのか 版を重ねるほど、日本がどんどん悪玉に 12月20日
iRONNA:中国の「台湾悪魔化」計画が始まった
Amazon:
この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡
四万人の邦人を救った将軍―軍司令官根本博の深謀
昭和20年8月20日 日本人を守る最後の戦い―四万人の内蒙古引揚者を脱出させた軍旗なき兵団
蒋介石神話の嘘―中国と台湾を支配した独裁者の虚像と実像
ラベル:台湾