2018年02月11日

【動画】信時潔 交声曲「海道東征」(詞字幕有) , Nobutoki: Cantata "Kaido Tose" (1941)


紀元節おめでとうございます。
めでたいのは良いのですが、この肝心な日に、政府のトップはどこにいますかね。。。
おーるじゃんる:2018年02月11日17:00【画像】安倍首相、平昌五輪でホッケー戦を観戦 ⇒ 会場でスーパースター級の扱い!誰よりも人気だった...韓国ファンとも写真も
有事だから仕方ない? 平時ならちゃんと祝うんですか。祝ってましたか。
産経ニュース:【主張】建国記念の日 祝典主催は政府の責務だ


 そのため、日本は建国を祝わない異常な国になってしまった。通常、国家にとって建国の記念日は、国を挙げて盛大に祝うものである。家庭でも家族の誕生日は祝うものであるように、会社や学校でも創立記念日を祝うのは、むしろ当然のことであって、まして建国を祝うのは世界の常識である。
 たとえば、アメリカでは独立宣言が公布された七月四日が独立記念日で、フランスではフランス革命が始まった日とされるバスティーユ牢獄襲撃の七月十四日が建国記念日とされ、いずれも盛大な祝賀の式典が行われ、国民が揃って建国を祝う。また中国では建国式典が行われた十月一日が国慶節という建国を祝う日とされ、この日を挟む約一週間が大型連休となるほど重視されている。
 いずれの国も「建国」「独立」といわずとも、米国では単に「Fouth of July」(七月四日)といえば、それが独立記念日であることを誰もが知っている。フランスでは「Quatorze Juillet」(七月十四日)、中国では「十一」(Shi yi)といえば、同じく誰もが建国の記念日であることを理解しているという。
 一方、日本では何月何日が「建国記念の日」であるかを記憶している人は少ない。二月十一日が祝日であることは知っていても、それが何の祝日であるかを知っている人もあまりいない。さらに、二月十一日がなぜ日本の建国を記念する日であるか、その意味を知っている人となるといよいよ皆無に近く、まして「二一一」と聞いて「建国」を連想する人はいなくなってしまった。
 本来二月十一日の「建国記念の日」は、数ある祝日のなかでも、我が国にとって最も重要な祝日であるにもかかわらず、日本人がこれを祝わないばかりか、建国を祝う政府主催の祝賀行事も今は行われていない。日本は世界のなかでも建国を祝わない、おかしな国なのである。外国人がこの実態を知ったら、奇妙に思うことだろう。

今回の安倍総理の訪韓が米国の指示によるものだとすれば、
産経ニュース:安倍晋三首相の平昌五輪開会式出席、リスクを取ったぎりぎりの決断 「慰安婦の日韓合意を終わったことにさせない」
米国は日本の建国記念日に一切の配慮をしなかったことになりますし、日本は唯々諾々とそれを受け入れたということになります。
たとえばこれが「Fouth of July」だったなら、そんなことはありえたでしょうか?

2月11日が何の日か。
あるいはトランプ政権の誰も知らなかったのかもしれませんが。
あとからそれを知ったら、それこそ、「奇妙に思うことだろう」。

建国記念日を蔑ろにしてまでして米国様のために奔走する安倍総理の姿勢が、彼らの目に「頼もしい同盟国の指導者」と映るとでもいうのならまだしもですが。
自国の建国記念日を平気で蔑ろにする異常性は、むしろかえって、軽蔑の対象ですらありうるのではないでしょうか。

政治日程として、どうしてもこの日に行くしかなかったのだとしても……
それならそれで、普段からしっかりきっちり建国を祝ってさえいれば、わざわざこの日に行ってやるんだゾ、と、米国に主張することもできたかもしれませんのにねぇ

もちろん、安倍総理一人の問題ではなく、要は戦後日本全体の卑屈さの問題なのでしょうけれど。
志のある国民だけでも、せめて、今日のこの日くらいは、国の始まりに思いをはせたいものです。
産経ニュース:【主張】建国記念の日 明治150年の意義考えよう
産経WEST:【浪速風】建国記念の日を素直に祝いたい 偏った歴史観や神話観はうんざりだ(2月10日)

前ふりが長くなりましたが。
そんなこんなで一曲……

紀元節の歌でもいいのですが、最近、サンケイ方面が多少は盛り上がってきたようなので、
産経WEST:海道東征コンサート、建国の勇壮な調べ1700人魅了 大阪
こちら↓を貼っておきます。
音源はこちらと同じSP盤ではないかと思いますが、今回は歌詞字幕付のようです。

動画概要:
2017/03/30 に公開
信時 潔 (詞:北原 白秋)
交声曲「海道東征」

(00:05) 第一章 高千穗 (たかちほ)
(07:18) 第二章 大和思慕 (やまとしぼ)
(10:58) 第三章 御船出 (みふなで)
(19:06) 第四章 御船謠 (みふなうた)
(29:15) 第五章 速吸と菟狹 (はやすい と うさ)
(35:42) 第六章 海道回顧 (かいどうかいこ)
(42:36) 第七章 白肩の津上陸 (しらかたのつ じょうりく)
(46:52) 第八章 天業恢弘 (てんぎょうかいこう)

指揮:木下 保
東京音楽学校管弦楽部
東京音楽学校(合唱)

ソプラノ:朝倉 春子(万紀子)、山内 秀子
アルト:千葉静子
テノール:藤井 典明、渡辺 高之助
バリトン:中山 悌一
バリトン・バス:栗本 正

録音:1941年

ウィキペディアより抜粋
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『海道東征』(かいどうとうせい)は、北原白秋詩、信時潔曲による交声曲(カンタータ)である。1940年に皇紀2600年を祝賀する皇紀2600年奉祝曲として作られた。白秋晩年の大作、信時の代表作である。関連した阪田寛夫の著作の題名にもなった。
(中略)
初演は1940年11月26日、日比谷公会堂にて木下保指揮、東京音楽学校管弦楽部他の手で行われ、その後広く演奏された。
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※当時の東京音楽学校は、2017年現在の東京芸術大学音楽学部の前身にあたる。

Kiyoshi Nobutoki (1887-1965)
(Words: Hakushu Kitahara(1885-1942))
Kaido Tose

(00:05) 1. Takachiho
(07:18) 2. Yamato-Shibo
(10:58) 3. Mifunade
(19:06) 4. Mifunauta
(29:15) 5. Hayasui to Usa
(35:42) 6. Kaido-Kaiko
(42:36) 7. Shirakata-no-tsu Joriku
(46:52) 8. Tengyo-Kaiko

Tamotsu Kinoshita (1903-1982), Conductor
Haruko Asakura (1919-????) & Hideko Yamanouchi, Soprano (deceased)
Shizuko Chiba (1919-1982), Alto
Tenmei Fujii (1915-1994) & Takanosuke Watanabe (1919-2003), Tenor
Teiichi Nakayama (1920-2009), Baritone
Tadashi Kurimoto (1920-1986), Baritone Bass
産経ニュース:【正論大賞・喜びの言葉】新保祐司氏「戦前と戦後の断絶を乗り越え真の日本人の精神を復活させることが必要」
 北原白秋作詩、信時潔作曲の交声曲「海道東征」の復活は、この曲の戦後長きにわたる「封印」が解かれたということであり、単なる音楽の問題に止まらず戦後精神史の問題であったのです。戦後70年にあたる平成27年の大阪での復活公演の成功をきっかけに、この「海道東征」の演奏会が東京をはじめ各地で開催されていることは、私の生涯における深い喜びとして心に残り続けると思います。

 この名曲の復活は日本人のアイデンティティとは何か、という問題につながるものであり、日本人が一国一文明の宿命にある日本文明を、栄光ある文明としてこれからも引き継いでいく「意志」を表したということではないでしょうか。

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「海道東征」への道
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posted by 蘇芳 at 20:13|  L 「海道東征」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする