動画概要:
2014/05/29 に公開
まだ私自身残念ながら映画「KANO」は見ていませんが、よい番組内容(感動)でしたのでUPしました。やっと画面と字幕のタイミング調整が終わりました。
何故台湾が少年野球にこだわっていたのか、やっと理由がわかりました。
音声はマンダリン、一部台湾語と日本語。
画面右下にある「字幕(キャプション)」ボタンで日本語を選び、オン下さい。
台湾のTV番組だそうで。映画本編以上にナショナリズムが目につくような気はします。
二等市民、三等市民、霧社事件への言及もありましたし、映画の中では数少ない「差別発言」の見られる場面が、番組内ではくりかえし引用されていることも印象に残ります。
そのせいか、映画本編ではかなり抑えられていた、「差別を跳ね返して日本に勝った」という、サヨク好みのニュアンスが、上の動画にはやや強く感じられるような気がしないでもありません。(邪推ならそれでいいですが)
もちろん、日本のマスゴミの多くがゴミであるように、台湾のそれにもいろいろあるかもしれませんが。
世論というものが多かれ少なかれメディアに踊らされるものだとすれば、これはこれで、台湾人の本音の一部を形成してはいるのかもしれません。
そしてそれが「本音」の一部だとしても、別にそれが日本人から見て不愉快というほどのこともないでしょう。(どこぞのあからさまな反日国家などと比べれば、比較するのも失礼なくらい、公平ですし。大体、「差別を跳ね返して日本に勝った」のが日本人監督の指導のおかげとか……某半島ではそもそも製作も放送も不可能なレベルかと)
勝負事がナショナリズムと無縁というわけもないでしょうし、それでジャッジを歪めでもするなら論外ですが、正々堂々の勝負なら恨みっこなしでしょう。
一口に「台湾」といっても民族的アイデンティティは複雑でしょうし、国際的な地位も不安定。
「日本に勝つ」ことが、台湾にとって大きな意味を持っているのだとしても、むしろ自然ですし、ネット上にあふれかえるやたらベタベタと甘ったるい〝親日台湾ナカヨシコヨシ”な言説よりも、かえって納得がいくような気はしました。
もっというなら、個人的にはある種の清々しささえ感じます。
何となれば、ヘイワ主義という名の左翼的偽善に席巻された戦後日本。本気のぶつかり合いを回避する、とにかく〝穏便”にすませさえすればそれでよいとする、歪んだ価値観が、社会のタテマエを構成し、それが日本人の精神を腐らせているように感じることが、個人的には、しばしばあるもので。。。
(しかもそうした左翼的偽善が、裏では汚らわしい侵略者と結託しているのならなおさらです)
そういう腐った戦後日本人の一人としては、日本に勝つこと、それも、卑劣な策略や嘘やだまし討ちによってではなく、正々堂々の勝負で勝つことにこだわる、そういう「熱い(ある意味暑苦しい)」価値観には、ある種のまぶしさを感じなくもないのです。
今どきそんなスポ根めいたことを言うと、時代遅れのアナクロに見えるのかもしれませんが……
それにしても、今回の動画でも、以前見たこちらのシリーズでも、台湾の論者がしばしば日本の「精神」をとても重視しているように見えるのは、印象的です。
「精神」どころか、今回の動画では「魂」という言葉さえ登場しました。
何でしょうね、このこだわりは。。。
ある種の日本人が台湾に対して過剰に甘ったるい幻想を抱くように、ある種の台湾人もまた日本に対して(彼らが言うところの「日本精神」的な)幻想をやはり抱いているのでしょうか。
それともやはり、日本が台湾に伝えた最も大きなギフトこそ、その「精神」だった。のでしょうか?
だとすれば、その「精神」に学ぶべきは、私たち日本人も、同じことかもしれません。
動画では野球について「国技」という言葉が使われ、映画の中ではグランドを「神聖な場所」と教える場面がありましたが……
台湾が、過去の日本にあったそうした精神をこそ追い求めている(のかもしれない)一方、現在の日本では、もう一つ別の「国技」の「神聖」が、踏みにじられること夥しい、という話題が聞こえてきます。
産経ニュース:そこにあるのは、台湾とモンゴルとの民族性・国民性の違いであると同時に……
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彼らにその「国技」を伝えた/伝えるべき、過去と現在の日本人の、精神性の落差、「人」を育てる能力の喪失という問題であるようにも、思えるのです。
単なる私の妄想ならそれに越したことはありませんが。
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台湾を愛した日本人〈2〉「KANO」野球部名監督・近藤兵太郎の生涯
新装版 台湾人と日本精神: 日本人よ胸を張りなさい