チャンネルくららから。
動画概要:
2016/03/26 に公開
あなたは3千人の敵と戦うには、何人集まれば決起しますか?
(倉山満の砦より)
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何というか倉山さんは高杉好きですよね。
古事記云々も功山寺決起もこれで何回目だというか何というか。
日本のこころを探して:それだけ重要ということでしょうが、その重要さの根底にあるのが、師・吉田松陰譲りの「狂」であるかもしれないことが、同じ幕末の「英雄」のなかでも、特に異彩を放っているのかもしれない。という気はしないでもありません。
・【動画】世界と戦った日本人の歴史~幕末激動編 第18回「高杉晋作、 大英帝国を追い返す」
・【動画】世界と戦った日本人の歴史~幕末激動編 第19回・最終回「功山寺決起 ~一人の若者の決意が 日本を救った」
・幕末領土主権所在地
日本のこころを探して:
・【動画】世界と戦った日本人の歴史~幕末激動編 第1回「思想が歴史を動かす!~吉田松陰先生戦いの生涯~」
・【動画】世界と戦った日本人の歴史~幕末激動編~第15回「なぜ長州は戦ったのか~高杉晋作、登場」
倉山氏に言わせれば、徳川慶喜は究極の「エゴイスト」、大久保利通は徹底した「リアリスト」、西郷隆盛は「工作員」だそうですが。
どれもこれも、ある意味、計算高くなければ務まらない「キャラ」でしょう。
しかし、高杉がそんな計算高さを一瞬でももてあそんでいれば、功山寺決起など、そもそもありえたでしょうか?
こちらでも書きましたが、長州藩は文久3年(1863年)5月に攘夷決行、その後、同年6月には米仏による報復攻撃、同年8月には八月十八日の政変、翌元治元年(1864年)7月には禁門の変、8月には四国艦隊の来襲、そして二度にわたる長州征伐、と、怒涛の勢いでさんざんな目に合います。そのあげくの果ての功山寺決起ですから、凝りないにもほどがあるというものでしょう。常識的に考えれば、勝てると思っているのか、と。そして、正気なのか、と。
かつては吉田松陰に、
僕は忠義をなすつもり、諸友は功業をなすつもりとなじられたこともある高杉晋作。
しかし、松陰の死後はそれこそ功業の成るか成らぬかなど度外視して狂ったように突き進んだように見えなくもありません。
無茶苦茶なエピソードには事欠かない、無茶苦茶な人です。
しかもなお、決起は成功して、いわゆる維新回天を成し遂げてしまうのですから、無茶苦茶にもほどがあります。
こちらでも引用しましたが、
「現実的」とは、えてして大勢順応妥協的になりがちだ。その「現実的」姿勢が結局、国家を破滅に導くことは往々にしてある。なぜならば、現実が大劣勢の際に最善手だけを着手し続けても、破滅するだけだからである。などとたまに真面目に書いてしまう倉山満にとって、そんな高杉こそ、「「現実」を打破しなければ破滅するという「現実」が見え」ていた人物の一典型であり、数多の「英雄」たちのなかでも、特に愛着のある一人なのかも?という気はしないでもありません。もちろん、邪推ですが。
敗勢の局面において必要なのは、劣勢の現実に耐え続け、最初の好機が到来した際に勝負手を打てるかどうかである。「現実的」な人間には、勝負はできない。たとえば、「いまだ最大派閥の領袖である徳川慶喜を抜きにした政権は“現実的”ではないから、慶喜中心の雄藩連合政権を作ろう」といった具合に。
いつの時代にもいる、この種の主張を繰り返す御仁には、その「現実」を打破しなければ破滅するという「現実」が見えていないのだ。倉山満「帝国憲法物語」
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