2018年01月25日

【動画】すばやく学ぼう!歴史人物伝「聖徳太子」


チャンネルくららから。


動画概要:
2016/03/16 に公開
字幕に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
「ヨーロッパは1918年から」⇒訂正:「1618年から三十年戦争(宗教戦争)本番に突入していく」

ヨーロッパが追いつくのは千年も後!17条憲法を作った聖徳太子の偉大さとは・・
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反日勢力の捏造・歪曲・侵略は言うまでもなく論外以外の何物でもありませんが。
日本のこころを探して:【動画】江崎道朗のネットブリーフィング「教科書から坂本龍馬や高杉晋作が消える!?」
産経ニュース:「坂本龍馬」が消えたナゾ 「高校歴史用語案」を読み解く 「厩戸王(聖徳太子)」も議論必至
Wikipedia:油井大三郎
同時に、当ブログでは何度も引用しているように、江戸時代のベストセラー作家が、太子を、
我が邦は君臣の義、万国に度越す。而るに西竺の説、これを壊り、これを土灰沙塵に帰して止む。而してその端を開く者は、厩戸・馬子なり。
頼山陽「日本政記
と、口を極めて罵っていることも、無視してはならない史実であるようには思います。

頼山陽が単なる反日売国奴であり、嘘しかつかない曲学阿世のゴミだったのならそれだけの話ですが……
彼の著作は前述のようにベストセラーになり、尊皇の志士にも広く愛読されたというのですから、明治維新を礼賛する保守派こそ、その思想的文脈にはとりあえずの決算をつけておかなければならないのではないでしょうか。

ちなみにしばらく前に物故された英語学者の渡部昇一氏などは、頼山陽の連作漢詩に準拠して日本史を語るような著書まで上梓されています。
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渡部昇一の古代史入門 頼山陽「日本楽府」を読む
渡部昇一の中世史入門
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頼山陽に限らず、江戸時代のインテリには仏教嫌いが多く、水戸光圀の仏教嫌いはこちらで書いた通りですし、山崎闇斎の垂加神道などは明確に仏教を敵視し、神仏習合を清算しようとしました。片や「大日本史」の編纂者で徳川御三家の御老公、片や宝暦事件・明和事件で幕府に弾圧された過激派ですから、幕末・維新への思想的影響について、黙殺するわけにもいかない存在でしょう。

倉山氏は坊主と神主の両方が一致するの何のといいますが、江戸時代の儒者はどうにもまったく一致する気がないようです。

それなら国学者なら一致するのかといえば、本居宣長などは世の中のしきたりだから仕方なく従っていただけで、別に積極的に仏教が好きだったわけでもないらしいことは、有名な彼の葬儀のエピソードから明らかなようにも思いますし、また、仏教はまだしも、儒教の〝からごころ”は、宣長にとっても鋭い批判の対象です。
そして、動画ではあまり言及されていませんが、十七条憲法と並び称される太子の事績≒冠位十二階が儒教の徳目(「徳・仁・礼・信・義・智」)をベースにしていることは、周知の事実ではないでしょうか?

聖徳太子が政治的に素晴らしい業績(文明国としての制度を整え、支那王朝と対等外交をくりひろげるetc)を残したことはいくら評価してもしすぎることはないにしても、倉山氏自身がしばしばチャンネルくららの動画でのたまうように、100点満点の人間も0点の人間もいるわけがありません。
思想・信仰の文脈をさておき、聖徳太子を単に政治的にのみ評価しようとしたとしても、太子が蘇我馬子と手を組んでいたことは、単純に絶賛していればそれでいいという話でもないでしょう。
蘇我氏といえば古代史最大級の逆賊ですし、わけても馬子は、崇峻天皇弑逆犯以外の何者でもありません。
(天皇を殺害したと 正 史 に 明 記 されている大臣が、日本史上、他に幾人いるでしょうか? 「正史」を否定する反日学者モドキは枚挙に暇がありませんが、いやしくも「我が国の正史『日本書紀』」に「疑問を挟むなら、それなりの根拠を示すべきであり、それこそ、その根拠は合理的であるべき」ことは、こちらで引用したとおりではないでしょうか)

十七条憲法第三条は有名な「承詔必謹」ですが……
この憲法の起草者自身が、天皇弑逆の逆賊を篤く遇しているというのなら、お笑い種です。

もちろん、政治はキレイゴトではない。太子のごとき一大事業を成し遂げるには、手を汚すことも、術策を弄することも必要だったのだ、と、言えばそれまでですが……
それならそれで、なおさら、そうした一筋縄でいかない複雑さを、単純化することなく把握することを目指すべきではないかと思うのです。当然、政治的悪意によって、その存在そのものを抹殺することなど、許されてよいはずがありません。
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posted by 蘇芳 at 20:12| 「日本書紀」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする