2017年11月12日

【動画】歴史人物伝特別編「工作員・西郷隆盛~第2話 西郷隆盛は聖人君子だったのか?」


チャンネルくららから。


動画概要:
2017/11/12 に公開
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『工作員・西郷隆盛 謀略の幕末維新史 』(講談社+α新書)
倉山 満 : http://amzn.to/2zRlDgb

当ブログでも視聴済みの「徳川慶喜の幕末世界史」の名前が出てきましたが。
その最終回の感想記事で私自身、
薩長史観への批判というのは昔からあるにしても、薩長によって明治維新が成り、日本の対外存立が守られたという確固とした事実はあるわけです。
薩長史観を「批判」するならまだしもですが、単に薩長はこんなヒドイことをした~と情緒的に「非難」するだけでは不毛でしょう。
薩長及び薩長主導の維新を批判ないし否定したいのなら、日本の「対外存立」というこの観点に立って、維新≒体制刷新がなくてもそれが達成できた、あるいは慶喜の手によって体制刷新が可能だった、と、証明する責任があるでしょう。
と書きましたし、幕藩体制のままでは対外戦争に勝てない/戦えない、とも書きました。

その後もわりとくりかえし、(明治維新否定論に究極的な説得力を感じられなかったので)、そう書いてきましたが……
その場合、幕府自身の手で幕藩体制を刷新すること自体がいわゆる「無理ゲー」だろうという前提で考えていました。(たとえばこちらなど)
あくまで「幕藩体制のままでは」対外戦争に勝てない/戦えないという話ですね。
一種の思考実験ですから、それはそれでよいと思いますが……

一方で、公武合体派も、新体制の発足について、一応、机上では構想していたのでしょう。
もしもそれが実現していたら?(慶喜主導で幕藩体制を刷新、新体制を(平和的に)発足しえていたら?)という思考実験も、当然、ありうるのかもしれません。
しかしその場合、倉山氏に言わせれば、たちまち、上の動画で指摘されているような笑えない「大連立」になるのですね。「言われてみれば」というところ。「みんな仲良く~」の脳内お花畑理論でまとまるわけがありません(3.11に一部で妄想された「大連立」を正気の日本人の誰が真に受けたでしょうか)。
つまるところこの思考実験、「実現、即、瓦解」で終わるようです。
であれば、そもそも「実現」したといえるのかどうかさえわからなくなります。

アンチ維新の論客が、いかに言葉を飾ろうと、「慶喜中心の新政府」などは、現代の反日野党の〝政権構想”と、さして変わらないレベルの夢物語にすぎないのかもしれません。
戊辰の役という名の流血の人員整理は、確かに悲惨ではあったかもしれませんが、やはりそう簡単に否定しされるようなチンケなものではないようです。

一方でやはり明治維新が「100点満点」であるわけもなく、批判の余地は多々あるでしょう。西郷自身、明治には逆賊になってもいるわけですし。「どうしてこうなった」という矛盾や歪みは多々あるでしょう。
であればこそ、薩長の「蛮行」に対する倫理的な悪口に終始するだけでなく、英雄伝説の崇拝に終始するのでもなく、日本の生存のためにどうすべきだったかという大局的な見地から、功罪両面について、建設的な検討を期待したいところです。
(動画でも藤田東湖や橋本佐内の名が挙がっていましたが、西郷をはじめ、維新の志士全般に影響を与えた過激思想などは、特に副作用の強い劇薬だったようにも思えて、(こちらこちらなど)、その功罪は個人的には特に気になります。)
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posted by 蘇芳 at 20:19| 江戸時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする