2017年09月07日

【動画】経済で読み解く明治維新 第6回「廃藩置県と新貨幣条例~幕藩体制と石高制の末路」


チャンネルくららから。


動画概要:
2016/05/09 に公開
お陰さまで重版!『経済で読み解く明治維新』http://amzn.to/2waLERu
・なぜ江戸幕府はいつも財政難なのか?
・明治維新が必要だった理由とは?
・版籍奉還・廃藩置県は大名にオトクだった?!
経済の視点で解説します!

6回目にしてようやく本格的に経済から見る明治維新的な話になってきましたし、幕臣の身の振り方なども興味深かったですが……
冒頭で倉山氏が言っている、「なぜ幕府は自己改革できなかったのか~~」という話題には……踏み込んでましたっけ?(ある意味、前回には「へたれ将軍」と「なあなあ病」が出てはきましたが、「経済」の面から語られていたわけではなかったような気もしますし)

前回も書いたように、個人的に、西洋列強の世界侵略から日本を守ること、それが可能な体制を作ること、端的に言えば国民軍の創設こそが、明治維新の焦点ではないかと思います。
もしも幕府自身の手で、それに匹敵する自己改革、体制刷新が可能だったのだとしたら、近代化のために何もあれだけの血を流す必要などなかったとも言えるのではないでしょうか。
逆に言えば、薩長による武力討幕を正当化するほとんど唯一の根拠は、幕府自身による自己改革の不可能性、それに尽きるとさえ思えなくはありません。

幕府による、いわば「徳川維新」は可能だったか不可能だったか? 
歴史のifというのは、究極的には不明としか言いようがないわけで、それだけに識者、学者(「教授」ではない)が根拠を示してそれを論じてくれるなら、と、期待したのですが……
そこをスルーされては、動画自体は竜頭蛇尾というか、肩透かしをくらった印象が否めません。

まあ、あくまで本の宣伝動画ですし……
本書を読めば、書いてはあるのでしょうかね?

Amazonあたりから目次を引用しておくと、
【目次より】
第一部 飛躍的に発展していた「江戸時代の経済」
第1章「貧農史観」を捨てよ!
I 絶対に笑ってはいけない、歴史教科書24時
II “真実の江戸時代"を検証する
第2章 なぜ江戸幕府はいつも「財政難」なのか?
I 江戸幕府の懐具合
II「成長重視派」vs.「財政規律派」
III ぬるま湯を許さない国際情勢
第二部 資本主義を実践していた「大名」と「百姓」
第3章「大名」と「百姓」のビジネス
I 江戸幕府のユルい政治力
II「平和」が経済成長の大前提
III 江戸時代の実業家
第4章 借金苦に喘ぐ大名。アイデアに溢れる商人
I「流通」の発達
II 借金まみれの幕府と大名
第三部 なぜ江戸幕府は“倒産"したのか?
第5章「民間の活力」を生かせなかった江戸幕府
I 限界を迎えた「石高制」
II 薩摩と長州の藩政改革
第6章「明治維新」に必要だった、薩摩藩の“リアリズム"と長州藩の“狂気"
I「薩長同盟」の経済的背景
II「貨幣制度」の混乱と「円」の誕生
という章立てにはなっているようです。
動画だと、幕府の「倒産」をすっ飛ばして「円」の誕生を話してしまった感じでしょうか。
(それとも以前の動画で話していましたっけ??)
ある意味当たり前ですが、動画より、本のほうがはるかに面白そうではありますね。
正直、上念氏というと動画はいくつも見ていますが、口数が多いだけでわかったようなわからないような話が多く、あまり著書を買おうという気にはなれなかったのですが……本書をはじめ「経済で読み解くシリーズ」には少し興味が出てきました。
Amazon:経済で読み解く明治維新 江戸の発展と維新成功の謎を「経済の掟」で解明する
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