2017年08月20日

【動画】特別番組「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」江崎道朗 上念司


チャンネルくららから。


動画概要:
2017/08/06 に公開
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※「憲政の常道」は西暦1924~32年です。テロップ訂正版を再配信させて頂きます。コメントを頂いたみなさま有難うございました。

自虐史観の嘘に気づいた当初は、誰しもが裏返しの自慢史観・大東亜戦争聖戦史観にハマるわけで、中にはいつまでもそこから抜け出せない人もいるかもしれませんが……しかし、多少なりとも自分のアタマで考えることのできる人はやがて違和感に気づく場合もあるでしょう。
こちらで書いたように、自慢史観の似非保守は、インドネシア残留日本兵のことを褒めちぎる一方で、ベトナム残留日本兵が 共 産 党 とともに「米帝」と戦ったことは、(しぶしぶ認めることはあるものの)、あまり積極的に宣伝しようとはしないようです。
また、そもそも反米似非保守(「白人」や「米国」の残虐性を非難する一方でソ連については口をつぐむ連中)の自慢史観では、米国のいわゆる「逆コース」がなぜ生まれたのか、説明がつきません。自虐史観≒通説の嘘を暴くと威勢のいいことを言っておきながら、なぜ、どうして、日米同盟の誕生については、しどろもどろに通説をなぞるだけで満足できるのか?

私事で恐縮ですが、そんな違和感にさいなまれていた折に出会ったのが中川八洋の「近衛文麿の戦争責任」だったのは良い思い出。
米国でヴェノナ文書が機密解除され公開されたのは1995年ですが、中川本は、それよりも早い時期に、近衛・尾崎・ゾルゲの謀略の核心を正確に射貫いていました。奇矯な言動で顰蹙を買い保守論壇からも干されがちな中川氏ですが、「皇統断絶―女性天皇は、皇室の終焉」「正統の哲学 異端の思想」「悠仁天皇と皇室典範」「歴史を偽造する韓国」など、先覚者としての業績には今でも敬意を表するべきかと思います。
(学者の業績など、「細部」の揚げ足を取ろうと思えばいくらでもとれる性質のものである以上、後知恵で中川氏を誹謗することは容易ですが、だからといって、中川氏の直観の「核心」に傾聴すべきものがあることは何ら変わらないでしょう)

しかし、惜しむらくは先覚者すぎて、大東亜戦争を含む日本の近現代史を共産主義謀略の観点から説いた書が、当時はまだまだ少なかったように思います(当方のアンテナがさび付いていることは棚に上げるとして)。
中西輝政訳の「ヴェノナ」も気がつけばあっというまに絶版して現在に至るも復刊されず、三田村武夫「大東亜戦争とスターリンの謀略」も当時は絶版、つい最近になってようやく有志の小出版社から復刊されるというありさま。
そんななか、当時、かろうじて当方の知的飢餓を満たしてくれた数少ない良書が、
小堀桂一郎+中西輝政「歴史の書き換えが始まった!―コミンテルンと昭和史の真相」であり、
山口富永「告発 コミンテルンの戦争責任 近衛上奏文と皇道派」であり、
そして江崎氏の「コミンテルンとルーズヴェルトの時限爆弾―迫り来る反日包囲網の正体を暴く」でした。

前置きが長くなりましたが……

その後、江崎氏の新刊というのはなかなか出版されませんでしたが……
くららに出演されるようになって、立て続けに数冊の著書を物されたのは慶賀のいたり。
当方、マケプレ愛好者で普段は古本ばかりあさっていますが、さすがに本書(や「アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄 (祥伝社新書)」)は新刊で購入しました。
特に本書は、(実はまだ半分ほどしか読み進めていませんが💦、それでも)百年冷戦史観の日本戦線に関して、現在望みうる集大成ではないか?との予感をひしひしと感じます。

売国左翼や敵国工作員の「虚偽」だけでなく、自称愛国保守という名の偽装保守の「真実」にも違和感を感じるという人はもちろん、むしろ全く何の違和感も感じずに騙されている人も、一度は目を通して、考えてみる価値のある一冊ではないでしょうか。
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