動画概要:
2017/06/12 に公開
自衛隊の訓練内容等現状どうなっていて、具体的にどこを見直すべきなのか?
自衛隊の体制のあるべき姿をご教授頂いております。是非ごらんください。
一応、陸自の名誉のために言っておくと、74式→90式→10式というのは、軽量化の歴史ともいえますし、最近ではさらに機動戦闘車の導入も進んでいる模様。
wiki:16式機動戦闘車 > 調達と配備市街戦を視野に入れた装備への転換がすでに始まっているのだとしたら、今さら「先例主義ガー」などと海自のOBに言われる筋合いはないような気もしないでもありません。25大綱では大規模な着上陸侵攻への備えを最小限に保持し効率化・合理化するとしており、戦車は北海道と九州以外に所在する作戦基本部隊が装備する戦車を廃止して741両から300両に半減させ、隣国と近接する北海道と九州に戦車を集中配備し、迅速かつ柔軟な運用をするため道路での走行に優れた機動戦闘車を全国的に配備する方針である。平成35年度までに約200両ないし約300両の配備が検討されている
海空についてはにわかに具体的な話も思いつきませんが、たとえばこちらの動画で言われていたトマホークなど、たやすく導入可能な潜水艦というのは、もはや単なる対潜部隊ではないようにも思われ……
まあ、さすがに元潜水艦乗りの中村氏ですから、それについては海より深いお考えがあったうえでの「先例主義ガ-」なのでしょうが。
それにしても、やはりどうにも、こうして表立った場所でオープンに話せる程度のことは、さすがに現役の自衛隊も先刻承知ではあると思いたいところ。
(先刻承知なのに実施できない、というのなら、その原因は別に追及すべきでしょう。予算なのか組織なのか法なのかわかりませんが。というか、そのすべてに問題山積という気もしますが)
三軍の「統合運用」についても、それ自体は、だいぶ以前から取り組みが報じられていますし、
中部方面隊 公式WEBサイト(GSDF Middle Army)> 統合運用体制
防衛省 情報検索サービス:防衛白書の検索 ≫ 「統合運用」の検索結果その過程で、問題点の指摘・検討くらいはされているはずでしょう。
ついでに言うと「背広組」「制服組」の云々~についての取り組みもやっていないことはないようで……
防衛省: 防衛省の取組それとも、中村氏や神谷氏に言わせれば、こんなものはいわゆる「仕事をしているふり」にすぎないということでしょうか?
・防衛省改革平成26年度においては、文官と自衛官の一体感を醸成するための文官・自衛官の相互配置、対外関係業務等を総括整理する防衛審議官の新設等を実施しました。
平成27年度においては、統合運用機能強化のため実際の部隊運用に関する業務の統合幕僚監部への一元化、拡大する防衛装備行政に効果的に対応するための防衛装備庁の新設といった組織改編を実施しました。
それは、まあ、あれが足りないこれが足りないと言いだせばキリはないでしょうし、「統合運用 問題」あたりで検索すれば、それらしき記事なども山ほどヒットします。
リアリズムと防衛ブログ:自衛隊の統合運用についてまとめなるほどみなさんくわしくていらっしゃってすごいなー、と思いますが……
wiki:統合作戦 ≫ 問題
希典のひとりごとのブログ:自衛隊統合運用の問題点 その1
ところで、民間ブロガー風情がドヤ顔で論じられる程度の話を、防衛省・自衛隊はな~~~~~んにも考えていないなどということが、現実にありうるのでしょうか?
先例主義ガーもけっこうですが、どうも漠然として建設性に乏しい動画だったようにも思えなくはありません。まあ、油断するよりは危機感を持ったほうがよいのでしょうが……
とりあえず動画だけ見てケシカラン~と鵜呑みにする前に、私たち一般視聴者も、最新版の防衛白書くらいは目を通しておくべきかもしれません。
安全保障というのはまさに国の根幹、国民すべての問題なのですから、視聴者も楽ばかりせずそれなりの下調べというか基礎教養を共有したうえで議論に参加すべきなのでしょう。
防衛省・自衛隊:防衛白書そのうえで何か思うところがあるというのであれば……
煽るわけではありませんが、自衛隊だってパブコメくらい受け付けてマスヨ?
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