2017年05月17日

【動画】陸上自衛隊 職種紹介(通信科)



動画概要:
2017/05/17 に公開
通信科は、各種通信電子器材を使って、部隊間の指揮連絡のための通信を確保します。緊急時には、必要とする場所に機動し、通信回線を構成します。また写真・映像の撮影処理等を行います。

「通信科」(陸上自衛隊Webサイト)
http://www.mod.go.jp/gsdf/about/branches/tsushin.html

近代以前の戦場でも、伝令・早馬・狼煙の類が、時に死命を制する場面はあったはずでしょう(今パッと思いついたのは俗説ですが密使・密書が関係する「大返し」)。
情報を制するものは戦場を制する。
機械化・電子化された近現代ならばなおのこと、情報伝達・通信業務は重要でしょう。
陸の機甲科はもちろん、洋上・海中の艦隊も、空軍の戦闘機隊も、正確な情報伝達なしに華々しい活躍などできるわけもないのではないでしょうか。

趣味に走って恐縮ですが、スタンレー・ウォシュバン「乃木大将と日本人 (講談社学術文庫)」には、
この上は工兵の手練と一般士卒の持久力に俟たねばならぬ。彼らは直ちに銃剣を捨てて、鶴橋、シャベルという、見栄えはしないが、結局効果的な武器を執った
塹壕をなるべく攻撃目標に向って延長し、余すところ二、三百ヤードの地点に達すると、その塹壕から日本軍は雲のごとくに群がり出て、砲兵の援護射撃の下に、露兵をその陣地から掃蕩するのであった。鉄筋コンクリート構造のために針路を遮らるるところには、更にその地下に隧道を穿ち、坑道を爆破しては破壊口から殺到したのである
日本軍の損害は月を追うて増大したが、その代りには、戦線が進んで、悪性腫物の繊維か蔓のように、露軍要塞の生きた組織の中へ喰らいこんで行くのをば、一寸々々と地図の上に辿ることができた
塹壕線の著しく進展し、方々の副塁が占領されてゆくとともに、日本軍の巨砲もまた前進し、その火力も命中率も、月を重ねるにしたがって高まってきた
軍の進出するところ、いたるところに電信線が延長して、先刻まで砲弾爆裂の煙に覆われ、死傷者の散乱していた所も、たちまち日本軍の電信隊分遣所と化してしまう
などなどの描写があり、まったくもって国賊が捏造した俗説に言う「無能」乃木軍とはずいぶんな違いですが……
現代の施設科もかくやというべき塹壕・坑道・工事の描写はもちろん、戦場での「電信線」の敷設などは、まさに通信科の大先輩という風格ではないでしょうか。

他にも日露戦争の当時には、福島安正、花田仲之助、横川省三など、露軍の情報収集に尽力した英雄は多数語り継がれていますし、日露戦争における騎馬斥候隊の活躍は、昭和を迎えてからもなお、雑誌連載を通じて少年たちの胸を躍らせたこともあるようで(Amazon:敵中横断三百里 (少年倶楽部文庫4))。
戦場における情報・通信・伝達の重要性など、かつては子供でも知っているレベルの「常識」だったのかもしれません。

現代では情報・通信機器も比類なく便利になりましたが……
その軍事的価値に関する「常識」についても、それに比例して進歩したといえるでしょうか?
「日本を取り戻す」というのなら、軍事に関する最低限度の常識もまた「取り戻」さなければならないもののひとつかもしれません。
いわゆる「役に立つバカ」にはなりたくないですからね……
産経新聞:
日本学術会議 総会で軍事研究反対の声明を報告 研究者から浮世離れした意見も続出
自らに〝時代遅れ〟の制約課す日本学術会議 軍事研究禁止は国を弱体化させる 平和安全保障研究所 理事長・西原正
よくいわれるインターネットはもちろんですが、レトルト食品の開発もいわゆる「ミリ飯」に応用可能ですから軍事研究ですな(棒
乃木大将と日本人 (講談社学術文庫)
日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里 [DVD]
敵中横断三百里 (少年倶楽部文庫4)
日本を護った軍人の物語―近代日本の礎となった人びとの気概
電子戦の技術 通信電子戦編
自衛隊の仕事全ガイド 隊員たちの24時間: Welfare Magazine総集編
posted by 蘇芳 at 22:13|  L 「陸上自衛隊 職種紹介」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする