2017年03月23日

【動画】フィンランド戦記1「雪中の奇跡」 & フィンランド戦記2「氷上の死闘」


こちらで「ソ連と戦った国々」としてハンガリーの例が挙げられていましたが。
二度にわたる戦いで祖国を守り抜いたフィンランドも学ぶべきものが多い国ではないでしょうか。
4本シリーズの動画、前半2本。





動画概要:
1)2011/04/14 にアップロード
第1章はフィンランド独立史と直前外交、冬戦争の緒戦です。
北欧の小国、フィンランドの2つの戦争「冬戦争」と「継続戦争」を扱った物語です。第二次世界大戦の渦中の中、フィンランドはいかにして独立を守り通したのでしょうか?

2)2011/04/14 にアップロード
第2章は、シモ・ヘイヘやユーティライネン兄が登場します。
英雄たちの活躍の中、圧倒的多数のソ連軍相手にフィンランドはいかにして奮闘したのでしょうか?

冬戦争の勃発した1939年(昭和14年)というのは、日本にとっては、ノモンハン事件の年でもあります。
冬戦争勃発以前にノモンハン事件自体は停戦協定が結ばれてはいます(9月15日)が、それで日本が(少なくとも帝国陸軍が)ソ連を友邦と見なすはずもないでしょう。
ソ連こそは、日本とフィンランドにとって、共通の敵(であるはず)でした。
そしてまた、1939年(昭和14年)というのは、まさにそのノモンハン事件の最中、独ソ不可侵条約が締結(8月23日)され、事件直後には独ソ友好条約さえ調印(9月28日)された年でもあります。
日本は、「フクザツカイキ」だのなんだの言っている暇があるのなら、ドイツもまた(ヴィルヘルム二世のころと変わらぬ)「敵」であるということに、気づいてもよいはずだったのではないでしょうか。

ソ連の東と西で同じ年に相前後してそれぞれにソ連と戦った日本とフィンランド。
にもかかわらず、冬戦争とノモンハン事件、そしてその後の大戦との関係が、戦後日本の反日捏造自虐史観では、あまりにも無視されすぎてはいないでしょうか?
ある程度以上の歴史好き、むしろ軍事オタクでもなければ、冬戦争の名前すら聞いたことがない、という日本人も、多いのではないでしょうか?

ひとたびフィンランド情勢に目を転じてみれば、この時点ではまだ米英仏(後の連合国……仏は微妙か)もまた、日本やフィンランドと同様に、人類の敵・ソ連をこそ正しく非難していたことにすぐ気づかされます。
米英仏の敵はソ連、そしてそのソ連の友邦がドイツ。
独ソ両国が、二国ながら、「連合国」の敵、という……
第二次大戦における敵・味方の色分けは、この段階では、まだ、かなり明瞭かつ正しいものでありえたのではなかったでしょうか?

にもかかわらず、この後……

独ソ不可侵条約なる紙切れは当然のごとく破棄され、日本が茫然自失したのは有名な話ですが。
ドイツがソ連の敵になったということは、フィンランドにとっては、敵の敵は~という論理が成立しうるということでもあるでしょう。
フィンランドをはじめ東欧北欧の国々は、ソ連の侵略に対抗するため、ドイツとの同盟(枢軸同盟)に参加していくことになります。
それは同時に、ドイツに対抗したい英仏にとっては、ソ連との提携の可能性が開けたということでもあり、米英仏(連合国)が、フィンランドをはじめとする東欧北欧の国々の敵に回るということでもありました。

人類の敵・ソ連と仲良く手を携えて、東欧北欧の国々を(ついでに日本も)たたきつぶせ……??
昨日の敵はナントヤラとは言いますが……
オセロのコマがひっくり返りでもしたかのように、ずいぶんとまた敵・味方の色分けも様変わりしたものです。

つけくわえるならこの状況で、同じく枢軸国であったはずの日本が、北欧の同盟国と共にソ連を挟撃するどころか、日ソ不可侵条約なる紙切れをアテにして、スパイの甘言に乗せられるまま南進を始めるのですから、目も当てられません(【動画】近衛文麿は共産主義者だった などなど参照)。

そこにはもちろん、共産主義関連記事でくりかえし検討してきた謀略があったことは言うまでもないでしょうが……
それにしても、なお、やはり、スターリンとヒトラー、二人の独裁者に、あまりにも見事に世界中が振り回されたものだ、と、今さらながら嘆息せざるをえません。

こちらで、日本の敵たる「国際法を踏みにじるのを当然と考えるかの国々」について述べましたが……
仁義のカケラもない独ソ両国と、三国同盟だの日ソ不可侵条約だのといった無意味な紙切れを愚直に守って自滅した信義ある日本、
それはまさしく「礼儀作法、人倫五常を重んずるものは必ず負ける」という、夏目漱石の言葉そのままの光景だったのではないでしょうか。

一方、名将マンネルヘイムに率いられたフィンランドは、あの大戦の終わりをどう迎えたか?
上の動画の時点で、すでに、戦う力のあるうちに講和しなければならない、と、冷静に引き際を見極めていたマンネルヘイム。その明察は、やがて来る大戦の引き際においても、いかんなく発揮されるようです。
それを日本自身の引き際と比較すれば、当然、さまざまな感想がありうるでしょうが……
少し話が先走りすぎたようです。
あとは動画の続きを見てから、ということで。。。
この稿、続きます。
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小国と大国の攻防 ロシア帝国とソ連邦の国境が動いた時
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posted by 蘇芳 at 03:41| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする