2017年03月10日

【動画】渡部昇一『書痴の楽園』 #29 『古事記』と日本人 21世紀に伝えたい神話


DHCシアターから。


動画概要:
2017/01/23 に公開
出演:渡部昇一・宮崎美子
時間:30分
収録:2016年11月

#29「『古事記』と日本人 21世紀に伝えたい神話」

『古事記』を読めば、日本人がよくわかる!?
知の巨人の超訳で『古事記』を読みといていく。
『古事記』が1300年もの時を経て、私たちに問いかけるものとは・・・?

そして、『古事記』を心から愛するコラムニスト吉木誉絵さんが登場し、
ずっと抱いていた疑問を渡部昇一氏にぶつける。
「神」は訳すべきなのか・・・知の巨人の英語魂に火がつく!
———————————————————————————————————
【DHCシアター】では他の人気番組も随時更新中!!
https://www.dhctheater.com/

☆公式ツイッター
https://twitter.com/dhcnettv

斎庭の稲穂の神勅についてはこちらも参照。
新嘗祭についてはこちらなどでも書いたことがあります。
日本列島 田ごとの早苗 そよぐらむ けふわが君も 御田にいでます(皇后陛下御歌)
米・稲作の重要性についてはいくら強調してもしすぎることはありませんが。
「豊葦原千五百秋瑞穂国」の「豊葦原」については、こちらのように、製鉄との関連を指摘する向きもあることは付け加えておくべきかと思います。
徒然なるままに、、、:わが国の鉄の歴史・スズについて
日本の古代を推理する:衝撃を受けた本
葦から鉄が取れるというのも衝撃の新事実ですが。
「媛蹈鞴五十鈴媛」の件といい、「葦原」が「豊」であることの価値について、これ以外に納得のいく説明を聞いたことは、あまりないようにも思います。

中盤のキリスト教との「共存」については、私は、半分しか本当ではないと思います。
「神道の寛容性」だけをやたらと協調したがるこの手の論者は、一方で、あまりにも「一神教の不寛容性」を無視したがる傾向が強すぎるからです。
こちらのほか、こちらのシリーズでもくりかえし考察してきたように、彼我の原理は根本的に違いすぎます。
また、こちらの動画で指摘されていたカトリックとプロテスタントの違い(有色人種への「布教」をめぐる)も押さえておくべきでしょう。
この件に関しては、日本人の人権を守りぬいた豊臣秀吉をさしおいて、カトリックの渡部氏の言葉を鵜呑みにしてはならないのではないでしょうか。

まあ、現代のキリスト教はその他の一神教に比べれば相対的にはマシにはなっているかもしれませんが。
そうであればあるほど、逆に、それを寛容さを推奨する基準のように考えることは、危険極まりないのではないでしょうか。
キリスト教との共存が可能なら、イスラム教とも可能だろう、ウリスト教とも可能ニダ、などという妄想は、捨て去るべきです。

むやみやたらに不寛容になれとは言いませんが……
寛容さを示すに値する相手かどうか、それを見極める必要はあるはずでしょう。
こちらでもこちらでも書いた通り、古代の皇軍は確かに極限まで「平和的」ではありますが、決して「腰抜け」でもなければ「間抜け」でもありません。
渡部昇一の古事記 (渡部昇一著作集/歴史3)
古事記と日本人―神話から読みとく日本人のメンタリティ (NON SELECT)
現代語古事記: 決定版
古事記 (上) 全訳注 (講談社学術文庫 207)
日本を元気にする古事記のこころ 改訂版
新嘗のこころ―勤労感謝の日から新嘗祭の復興
古代の鉄と神々
ラベル:渡部昇一 古事記
posted by 蘇芳 at 14:34|  L 「古事記」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする