2017年02月07日

【動画】徳川慶喜の幕末世界史 第13回「最終回、江戸無血開城~なぜ慶喜は生きのびねばならなかったのか」


チャンネルくららから「徳川慶喜の幕末世界史」第13回。



むりやりパリコンミューンとかぶっこんできましたが、新刊「嘘だらけの日仏近現代史 (扶桑社新書)」の宣伝か何かでしょうかw
何というかどのへんが「世界史」だったのか最後まで羊頭狗肉な気がしないでもないシリーズでした。

もっとも、こちらでも書いたように、「世界」を向こうに回して生き延びていける体制を作るために維新が必要だったのだとすれば、あくまでも、「世界史」にかかわっていくのはここから先。「世界史」に打って出るための準備期間が幕末維新であり、その「準備期間」を得られたことが日本の幸運であり、その幸運を無駄にしなかったのが、日本の凄さなのかもしれません。

何にせよ、その状況で「会津カワイソス」など情緒的なことを言っているだけではダメというのは同意ですし、慶喜の退場もまた不可欠だったのかもしれません。

確かに、まわりに多大な迷惑をかけまくったというか、動画でも言われている通り、慶喜の味方はロクな目にあっていないような気もしますが……
引退後の慶喜は、特に政治的軍事的な迷惑をかけるでもなく、おとなしく楽隠居して過ごしたようですから……動画で定義されているような「エゴイスト」だったかどうかはともかく、慶喜という人物、平地に乱を起こす野心家だの、国難に処すべき英雄的な大政治家だのといった、過激なパーソナリティの持ち主ではなかったことは、確かなのかもしれません。
そんな、ある意味で「無害」な人物が、征夷大将軍という柄ではない地位についてしまったことこそが、「有害」な悲喜劇のはじまりだったのでしょうか。

動画の最後で出てきた榎本武揚など、無私の精神で「国の宝」を新政府に委ねようとしたほどの人物が、その後、対露外交に大活躍した一方で、慶喜が二度と表舞台に立つことなく大正時代まで楽隠居を楽しんだというのなら……まことに「らしい」結末というか、本当に天下国家とかはどうでもいい人だったのかもしれませんねぇ、慶喜💧

まあ、いわゆる維新の勝ち組も、その後、畳の上で死んだ人のほうが少ないですから、「小市民的幸福」という観点から言えば、慶喜大勝利、ではあったのかもしれません。
「小市民的」な将軍というのも、事実とすれば、とんでもないミスキャストですが……
国士は国士なりに、小市民は小市民なりに、「官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ」たとは言えるのでしょうか。
嘘だらけの日仏近現代史 (扶桑社新書)
榎本武揚 シベリア日記 (講談社学術文庫 1877)
その後の慶喜: 大正まで生きた将軍 (ちくま文庫)
posted by 蘇芳 at 14:56|  L 「徳川慶喜の幕末世界史」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする