2017年01月28日

【動画】大東亜戦争と高村光太郎[桜H26/8/8]


チャンネル桜から。


動画概要:
2014/08/08 に公開
今回は8月の特別編として、作家の岡田年正氏をお迎えし、大東亜戦争の戦意昂揚に協力したとのことで「戦争賛美者」の烙印を捺されてきた高村光太郎像を学際的に捉え直した著書、『大東亜戦争と高村光太郎』を御紹介しながら、我々日本人が、文学から大東亜戦争を考え直す縁としていただけるよう、新たな視点を提示させて頂きます。

戦争と文学の関係は、何も大東亜戦争だけに限った話ではありません。

森鴎外が軍医だったことは有名ですが、田山花袋も「第二軍従征日記 (日露戦争戦記文学シリーズ(二))」を残しており、女の布団を嗅いだ変態というだけではありません。
冒頭の一行ばかりが無駄に有名な夏目漱石の「草枕」は日清戦争期の物語でもありますし、「三四郎」冒頭汽車の中での会話は日露戦争。
李陵・山月記 (新潮文庫)」の中島敦は文部省の役人としてパラオに赴任していたことがありますが、パラオが日本の委任統治領になったのは第一次大戦の結果でもあります。

以上の作家は教科書にも登場する有名どころですが、戦後サヨク教科書がこれらの事実にふれることはまずありません。戦争と文学といえば判で押したように与謝野晶子を持ちだすのがせいぜいでしょう。それも彼らの愛国活動はまったくなかったことにして。

大東亜戦争についてもいわゆる「文士徴用」の事実が、作家の個人的体験以上の相において注目されることは稀に思えますし、万一注目されるとすればそれば戦後反日イデオロギーの相においてがほとんどではないでしょうか。
(「黒い雨」がもてはやされる一方で、同じ井伏の「徴用中のこと」はどれくらい読まれているでしょうか)。

過酷な戦場の現実が体験者にトラウマを植え付けることはあるでしょう。
戦争をどうとらえるかは、事実を無視しない限りにおいて、思想信条の自由かもしれません。

しかし、反日勢力に牛耳られつづけてきた戦後日本の戦争をめぐる言説は、まさにその「事実を無視しない限りにおいて」という点について、あまりにも不誠実でありつづけてきたのではないでしょうか。
「過酷な」戦場、「悲惨な」戦争、という、自動的に冠せられる枕詞の存在自体が、戦後反日イデオロギーの作為を証拠立ててはいないでしょうか。
そしてその不誠実なパヨク的言説に対して、愛国者・保守派は、長い間、あまりにも無力ではなかったでしょうか。

高村光太郎といえば一にも二にも「智恵子抄」。せいぜい「道程」。おセンチな駝鳥の詩などは殊に有名ですが、彼が残した、
 真珠湾の日

宣戦布告よりもさきに聞いたのは
ハワイ辺で戦があつたといふことだ。
つひに太平洋で戦ふのだ。
詔勅をきいて身ぶるひした。
この容易ならぬ瞬間に
私の頭脳はランビキにかけられ、
昨日は遠い昔となり、
遠い昔が今となった。
天皇あやふし。
ただこの一語が
私の一切を決定した。
子供の時のおぢいさんが、
父が母がそこに居た。
少年の日の家の雲霧が
部屋一ぱいに立ちこめた。
私の耳は祖先の声でみたされ、
陛下が、陛下がと、
あへぐ意識は眩(めくるめ)いた。
身をすてるほか今はない。
陛下をまもろう。
詩をすてて詩を書かう。
記録を書かう。
同胞の荒廃を出来れば防がう。
私はその夜木星の大きく光る駒込台で
ただしんけんにさう思ひつめた。
は、それらに比べて、どれほど人口に膾炙しているでしょうか。

この詩が嫌いだというならそれ自体は個人の趣味であり勝手ですが、「ただしんけんにさう思ひつめた」、その「しんけん」さを、おこがましくも「解説」などと僭称する思い上がった文章で、
作者の思いがたかぶればたかぶるほど空疎さが目立つのであって、『道程』の詩人が、『智恵子抄』の詩人が、「猛獣篇」その他の詩の詩人が、このような詩を書いたことには、何とも無残の感を禁じ得ないのである。
などと、さしたる客観的根拠も提示せず、いやらしくも主観的に断定して恥じない、この自動書記のような思考停止は、何事でしょうか。
「しっかりとした内的な裏付けを欠」いているという、お文学者流のひとりよがりこそ、「しっかりとした裏付け」を欠いた知的頽廃でしかないのではないでしょうか。

こうした「空疎さが目立つ」思考停止の駄文が、いっぱしおエライ先生のオコトバとして、疑われもせず通用してきたのが戦後という時代でした。

先人の、祖父や祖母の、「しんけん」さに唾を吐きかけて、自分たちはよりマシな人間に進歩したかのように錯覚する、戦後左翼の洗脳的言説から、当時を生きた人々の「しんけん」さを取り戻し、再評価することは、必要な作業であるように思います。
未読なので書籍の内容自体についてはとやかく言えませんが、本書がその一助になれば、と、期待したいところではないでしょうか。
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posted by 蘇芳 at 16:20| 昭和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする