2016年11月09日

【動画】四季の営み ‐秋‐&‐冬‐ ISE-JINGU 【伊勢神宮】


前回の続き。秋~冬。





動画概要:
2015/12/09 に公開
春夏秋冬、巡りゆくゆく季節のなかで「秋」を見つける。
伊勢は今日も美しい

2015/12/09 に公開
春夏秋冬、巡りゆくゆく季節のなかで「冬」を感じる。
伊勢は今日も美しい。

伊勢神宮オフィシャルWEBサイト:祭典と催し/祭典・催しカレンダー
http://www.isejingu.or.jp/ritual/calendar/index.html

農事暦、という意味では秋は一つのハイライトですね。
こちらで見た神嘗祭は神嘗正月とも言って、伊勢神宮最大のお祭りですし。
翌月の新嘗祭は皇室の重大な祭祀です。

冬は稲作的には農閑期ではありますが。
それは翌年への準備でもあります。
秋の収穫、一年を無事に過ごせたことに感謝し、また次の一年の幸いを祈る。
新年のことを、新「春」と言い、また2月には祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)が行われますが、これもまた本来は農耕儀礼だったとか。

そしてまた春が訪れ、去年と同じサイクルがくりかえされる。
四季のサイクル、一年のサイクルが滞りなくくりかえされることが、20年のサイクルの滞りないくりかえしにつながり、その繰り返しは天地と共に窮りなくつづいていく。
この循環の永続に基づき、またそれを保証しているのが、天壌無窮の神勅という日本のコモンローであり、天皇であらせられるのかもしれません。

つまるところ「四季の営み」は、それ自体、日本の社会・文化にとって根底的な価値を持ちうるのかもしれません。

古今東西に桂冠詩人の類を侍らせていた君主は数多く、武勲詩の類を詠ませた例は枚挙に暇がないでしょう。王侯自身が優れた詩人・劇作家だったという例は外国でも珍しくはありません。
しかしながら、身分の上下を問わず国中の秀歌を集め厳選した詩歌集がくりかえし何度も「勅撰」され、しかもその編集の基本構成が「四季」であったというのは、世界的に見てもなかなかに珍しい、わが国勅撰和歌集の特質であること、言うまでもないのではないでしょうか。

君主の偉大を称えるおべんちゃらの前にまず何よりも「春」を詠む。
むしろ四季を詠むことそれ自体が、循環する永続を保証する神勅を確認することであり、そのまま皇室の弥栄を祈ることでもあるのかもしれません。
春・夏・秋・冬・相聞・挽歌・雑……勅撰集でくりかえされたこの構成もまた、わが国における「四季の営み」のもつ祭祀的な重要性を反映してはいなかったでしょうか。
ラベル:神道 伊勢神宮
posted by 蘇芳 at 15:44|  L 伊勢神宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする