2016年10月11日

【動画】忘れ去れた台湾史 日本時代編 【訳付き版】 11~12


忘れ去れた台湾史」シリーズ。





動画概要:
2009/03/29 にアップロード
これは、台湾で放送する人気政論番組です。
この番組は、世間話で専門書を紹介しながら
日本時代を検証するので、多少凄いつっこみが出てきます。
出演者が、親日家で偏りもあると思いますが
台湾の方の日本に対する気持ちがよく現われています。

把打扰,辛苦台湾的各位上浇在,并且做日治时费。

战时非常感谢你和日本军一起勇敢地斗争。

日本人正爱台湾。

親日の台湾の皆様ありがとうございます。

支持!!
台日友好!
台灣加油!

こちらで触れておいた「単純化」にもかかわる抗日の話題が登場。
前半はやや一方的で、虫のいい論調がつづきます。
このあたり、支那国民党の歴史捏造に惑わされつづけてきた台湾人も、先入観から抜けきっていないのかもしれない、とも感じられます(日本にも反日侵略者の歴史捏造に騙されつづけている日本人がまだまだいて、自称「目覚めた」人もまだまだその尻尾を引きずっている場合がありうるように)。

しかし、そのあと別のパネラーから、二二八とごっちゃにするやつがあるか、というツッコミがちゃんと入っているようで、さすが台湾、討論番組にもどこかのお困りの半島などとは比較するのも失礼なレベルの健全さが見られるようです。

そのツッコミで言われている通り、国民党が弾圧・虐殺したのは非武装の一般市民。
日本が鎮圧したのは武装ゲリラです。
しかも帰順した部族はそれ以上弾圧されることもなく「日本国民」へと同化されていきます。
(「同化」とはすなわち「差別」の真逆です)。
武力討伐と「言向け」が並行する、むしろ「言向け」こそが先行する明治日本の台湾征伐は、こちらで触れた「暴力の行使の前にエクスキューズを必要とするという記紀の性格」そのままとさえ言えなくもありません。

もちろん例外的な「事件」はあったのでしょう。
共に武器を持っているのですから、緊張感がみなぎっているのは当たり前です。
武装解除の過程で疑わしい行動を取ったゲリラ64人が殺害された事件などもあったそうですが、「帰順式」における「疑わしい行動」とその真偽など、特殊事情や不確定要素を考慮せずに特定の事件を誇大に喧伝するのは乱暴であり不当でしょう。
「例外」の「一般化」という、それこそ歴史捏造の常套手段の一つだということは、指摘しておきたい気がします。

何より、これら原住民各部族の抗日を、「台湾人」の抗日、と即断することは、後付けの単純化ではないでしょうか。
「以夷制夷」……それが可能だったのは「夷」の側にそもそも「団結」が存在しなかったからであって、最初から存在すらしない「団結」を妨げたと言われても困ります。
こちらで述べたように、統一的なアイデンティティを持たなかったいくつものエスニックグループが、日本国民というナショナルアイデンティティによって「団結」していくのは、むしろ、このあとの話ではないでしょうか。
(そもそも、現代の「台湾国民」がこのような番組を作って、熱く語り合っているのも、日本統治時代が、そのような「団結」を可能にする「国民国家」のモデルケースであるからこそ、というふうにも思えます)

この番組全体を通じて司会者(ピンクのシャツの人)は、日本から学ぶべきものとして「精神」、特に「維新の精神」を強調しつづけています。
「維新の精神」とは何か?
端的に言ってしまえば「神武建国の精神」です。
そう一言で片づけてしまうと、あるいは単純すぎるように思われるかもしれませんが……
しかし、上で述べたように、明治日本の武装ゲリラ鎮圧の性格が、「記紀の性格」とオーバーラップするという事実も、この「精神」によってなら、ごく自然に説明がついてしまいます。
私たちはそのことにこそ驚嘆すべきではないでしょうか?
2000年を超えるこの「精神」の一貫性は、いったい何事なのか、と……
posted by 蘇芳 at 01:43|  L 「忘れ去れた台湾史」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする