2016年09月06日

【動画】「お役所仕事の大東亜戦争」 第5回&第6回 松岡洋右ってこんな人


チャンネルくららから「お役所仕事の大東亜戦争」第5回&第6回。






松岡が、対米開戦はもちろん国連脱退にも大反対だったというのは、比較的よく知られていることかと思います。
その松岡が最終的には三国同盟という「大失敗」で日本を追い詰めていく原因を作っていくことになるのは、なぜか。
その「手法」や「性格」の異常さによって説明されることもしばしばですし、とりあえず松岡の悪口を言っておけばいいというか、格好のスケープゴートにされてきたきらいはあるかもしれません。

ソ連を味方に引きずりこみ、英米と交渉するための三国同盟。
なるほど、松岡の構想はいかにも妄想じみています。
その妄想性を後から批判することは簡単です。
が、そんなアクロバットを企てる以外に選択の余地がないほどに日英関係をこじらせたのはどこの誰か、そこを等閑に付して松岡一人を責めるのは、やはり、動画で言われている通り、公平ではないのでしょう。

松岡が主唱した三国同盟は、その後、独ソ開戦によって瞬く間に破綻することになりましたが……
このとき、近衛たち「親ソ」派の人々が、ドイツとの同盟をこそ破棄せよと唱えたことは、こちらで触れたとおりです。
これに対して、松岡はまったく逆に、日ソ条約をこそ破棄せよと言っているわけですから……少なくとも、日本を滅ぼし祖国ソ連を守らんと欲した左翼売国奴の類でなかったことだけは、明らかであろうとは思います。

もちろん、結果から言えば、松岡の「親独」も、スパイたちの「親ソ」と同様に、やはり間違いではあったでしょう。
しかし、日本の国策として、「親英米」こそが唯一正しい道だった、などということは、後知恵なら誰でも簡単に言うことができるていどの指摘でしかありません。
後世の私たちが問うべき真の問題は、「何が正しかったか」ではなく、正しいはずのその選択が「なぜ不可能だったか」ではないでしょうか。

まして今日では、米国ヴェノナ文書の公開を経て、その「不可能」性の演出にはたしたコミンテルンのスパイたちの役割も解明されつつあるのですから、なおさらです。
松岡の選択への批判以上に、松岡の「苦悩」への理解もまた、今こそ必要とされ、可能ともなっているのかもしれません。
お役所仕事の大東亜戦争
お役所仕事の大東亜戦争 [ 倉山満 ]