チャンネルくららから「みんなで学ぼう!日本の軍閥」第2部第5話。
前回もかるく触れておいた阿川(父)の名前が出てきました。
その米内光政が、当ブログでは共産主義でおなじみの近衛内閣における「最大功労者」というのは、わかりやすい話です。
「親ソ」の立場からの三国同盟反対については、近衛自身も主張したことがあることを知っておいても損はないと思います。
タイミングとしては独ソ開戦のときです。
日独が同盟国である以上、ドイツがソ連と開戦したとすれば、日本もソ連に対して宣戦する選択肢が視野に入ってきます。日独はソ連を東西から挟み撃ちできる位置関係にあるのですからなおさらです。
共産売国奴にとっては、これほど困った状況はないでしょう。「祖国」ソ連の危機ですから。
この危機を回避するにはどうするか?
三国同盟の破棄こそがその答えでした。
彼らにとって好都合なことに、元々、日本が三国同盟を締結した理由には、ソ連を味方に引き込むため、というペテンめいた詭弁もありましたから、独ソ開戦はドイツの「背信」であるという詭弁もやはり成立します。
この立場に立ったのが近衛文麿であり、そして米内光正だったということでしょうか。
親ソは言語道断ですが、結果論的には、近衛が日本のために(も)なりうる主張を述べた、最初で最後の唯一の事例ではないかと思います。
ただし、この時点での近衛は何の役職にもついていない単なる「民間人」であり、影響力は限定的。
ただひたすら真面目一徹なだけで陰謀の類にはトンと疎い東條首相が、その意見を容れることはありませんでした。ソースは「大東亜戦争の真実―東條英機宣誓供述書 (WAC BUNKO)
ソ連を仮想的としつづけたのも陸軍なら、終戦内閣で頭数だけでない活躍をしたのは陸軍の阿南惟幾、東京裁判で命を懸けて国体を護持したのは東條英機陸軍大将。
陸軍のすべてが正しかったとは言いませんが、少なくとも、海軍だけが善玉だった、などという「阿川史観」とやらが、信じるに足りないことは確かではないでしょうか。
また、司馬にしろ阿川にしろ城山にしろ、それら反日捏造が、大衆娯楽のレベルで行われていることは、注目すべきことのように思います。
歴史の真実の追及は「学問」ですが、ファンタジーの捏造は「娯楽」なのです。
どこかのお困りの半島を見ればわかるでしょう。反日捏造ファンタジー人種差別映画「パール・ハーバー 特別版 [DVD]
東宝は、海軍大活躍の「太平洋奇跡の作戦 キスカ [東宝DVD名作セレクション]
話が映画のほうにずれましたが……
娯楽だから面白ければいい、という詭弁が通用しない・させてはいけないジャンルがある、ということは主張してしかるべきであるように思います。
その「娯楽」の正体が「先人に対する事実無根の名誉棄損」以外の何物でもないとすれば、先の詭弁は「面白ければ名誉棄損してもいい」ということに他ならないのですし、むしろ、「面白くするために大いに先人の名誉を棄損しよう」ということでさえあるのですから。
そして、まさにそれこそが、今も昔も一貫した、反日勢力のやり口ではなかったでしょうか。
みんなで学ぼう日本の軍閥
日本の軍閥 [ 倉山満 ]
ラベル:「日本の軍閥」