2016年03月06日

【動画】大東亜戦争とスターリンの謀略 3-4~4-4


前回の続き。四分割動画の後半二本です。






動画概要:
2009/01/31 にアップロード
平成17年8月18日放送です。
大東亜戦争とスターリンの謀略
http://shikisima.exblog.jp/271392/
http://homepage2.nifty.com/shukenkaif...

ウェデマイヤー回想録
http://miida.cocolog-nifty.com/nattou...
スターリン論文
http://kakutatakaheri.blog73.fc2.com/...
「ソ同盟における社会主義の経済的諸問題」

前回も書きましたが、人間とは嘘をつく生き物であり、嘘に騙される生き物です。
個々人が確信犯の売国奴であったか、売国奴に踊らされただけかはともかく、当代の識者・知識人を自称する者たちがどのような論陣をはっていたのか、本書の資料編はそれを確認する上で価値があるでしょうし、その「価値」は単に歴史的な価値であるにとどまらず、今日的な価値をも持ちうるのではないでしょうか。

なんとなれば、クオリティペーパーという名のアジビラをはじめ、今なお、堂々と活動をつづけている売国メディアもいくらでもありますから。
かつての「改造(≒「国家改造」≒「革命」の隠語です)」のように、堂々と左翼を名乗っているメディアばかりなら、まだ、わかりやすくていいでしょう。
しかし、こちらこちらで書いた通り、この問題については、ある種の「保守論客」にとって都合の悪い面があるであろうことは想像に難くありません。
であれば、偽装保守・偽装右翼には、より一層の注意が必要になるのではないでしょうか。

実際、かの大戦にいたる歴史においても、数多くの「愛国者」たちこそが欺かれ、欺かれるまま、その「思想」の実現に積極的に邁進してしまったのではなかったでしょうか。

本書には、515事件や226事件などを引き起こした「青年将校」たちの思想傾向について分析した箇所もあります。
彼らの思想的指導者・北一輝が、
我々は日本そのものの為の改造又は革命を以て足れりとするものではない。吾人は実に人類解放戦の大使徒としての日本民族の運命を信ずるが故に先づ日本自らの解放に着手せんと欲する
と呼号していたことは、よく知られているでしょう。
「人類解放戦」なる耳触りのよいスローガン、それを実現するための国家の「改造」……それは彼らをどこへ導いたでしょう。

また「昭和維新」を唱え桜会を結成した橋本欣五郎などは、ヒトラー&スターリンとアタチュルクを並び称するような思想の持ち主であり、社会主義云々以前に「独裁」による「全体主義」に憧れていたようにも思えますが……
金門島の英雄として有名な根本博中将は、一時期、この桜会に所属し、橋本のパートナーだったことがあるそうです。
台湾に友情を感じる、素朴な愛国保守にとって、これは、複雑な気分を味合わせるに足る事実ではないでしょうか。
もちろん、wikiによれば、根元はやがて桜会とは距離を置くようになったようですが……それでも、初めのうちは、共鳴する部分もないではなかったのでしょう。

忠勇な帝国軍人を一時的にではあれ「共鳴」させてしまう、その「論理」「レトリック」、そして社会状況について……
(ちなみに、本書の資料編に収録された「識者」の「論文」のなかには、こうした「全体主義」を、西洋の「個人主義」と対比することで、日本の伝統的価値観に結びつけるレトリックも登場するようです。「粗雑」ではありますが、同時に「巧妙」ともいうべきかもしれません。)
……結論を急ぐ前に、「信用できない語り手」たちの創作した「歴史」のヴェールを剥いで、もっと多くを知り、見極める必要があるように思います。
大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 (自由選書)
戦争と共産主義 (呉PASS復刻選書12)
戦争と共産主義 【復刻版】: 昭和政治秘録 [Kindle版]
尾崎秀実時評集 日中戦争期の東アジア (東洋文庫)
ヴェノナ
近衛文麿の戦争責任
歴史の書き換えが始まった!―コミンテルンと昭和史の真相 (日本の息吹ブックレット)

追記:
結局のところ、「昭和維新」とは「明治維新」の否定であり、明治立憲体制の「破壊」をこそ目論んでいたのであるとすれば……
「青年将校」の決起にたびに、226のときは「朕自ら鎮圧にあたる」と仰せになり、玉音盤事件のときは「あの者たちには私の切ない心情がわからないのか」と仰せになった昭和天皇の御見識・御明察には、あらためて驚かされます。
posted by 蘇芳 at 02:23|  L 大東亜戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする