2016年03月05日

【動画】大東亜戦争とスターリンの謀略 1-4~2-4


街には、赤旗を押したてたデモ行進が延々と続いている。インターナショナルの歌声が怒濤のごとく響いてくる。私はふと奇妙な錯覚にとらわれる。この同じ街を、同じ我々の同胞が、手に手に日の丸の旗を打振り、愛国行進歌を高らかに歌い、延々長蛇の列をなして通って行く姿が瞼に浮んでくる。それが、まだついこの間のような気がするし、また遠い昔のような気もする。そして、あの日の丸の旗を振り、愛国行進歌を歌って通った何万何十万かの人間は、何処へ行ってしまったのだろうか、また、赤旗を押し立て、革命歌を歌い、堂々デモ行進をやっている何万何十万かの人間は、何処から出て来たのだろうか。あの頃――何処で、何をしていた人々だろうか、と思う。それから静かに考えてみて、大変な事に気がつく。あの戦争中、日の丸の旗を振り、愛国行進歌を歌って通った人間も、いま、赤旗を振り、革命歌を歌って通る人間も、同じ人間ではないのかと。
四分割動画の前半二本。
(オリジナルはチャンネル桜の番組だったようですが、発見できませんでした)






動画概要:
2009/01/31 にアップロード
大東亜戦争とスターリンの謀略 平成17年8月18日放送
http://shikisima.exblog.jp/271392/
http://homepage2.nifty.com/shukenkaifuku/eirei/E05Iken/E05000169.html

大東亜戦争について、共産主義について、縷々語ってきた疑惑。それを最も早い時期に指摘したのが、動画で紹介されている三田村武夫氏の著書でしょうか。
自由社版の「大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 (自由選書)」はだいぶ以前に絶版、古書価が高騰していましたが、最近になって呉PASS出版から「戦争と共産主義 (呉PASS復刻選書12)」が復刻されたようです。動画で言われている初版時の原題ですね(まえがき、あとがき、動画で言及されている「推薦文」は収録されていないようですが)。
また、出版元が別ですが、Kindle版も出ているようです→「戦争と共産主義 【復刻版】: 昭和政治秘録 [Kindle版]」。
この問題に興味のある方はぜひ実物を入手して目を通してみてください。

私自身は近衛文麿もまた確信犯の売国奴だったのだろうと考えていますが、三田村氏はそうは思っていないようです。中川八洋や倉山満、上念司など最近の著者による分析を知っていると、食い足りない面があるかもしれません。
しかし、当時、実際に同時代を経験した著者が一次資料はもちろん、時には自身の実体験にも基づいて縦横に展開する議論には、後知恵の分析とは違う、生々しい臨場感があります。
そういう意味で、本書の価値は今なお色あせてはいないのだろうと思います。
(そもそも、動画で言及されている反日映画「スパイ・ゾルゲ [DVD]」を想起するまでもなく、異常に歪曲され、美化されてきたこの問題、まともな研究自体が数えるほどですから。。。)

人間は嘘をつく生き物です。
そして、嘘に騙される生き物です。

尾崎たち確信犯の共産主義売国奴は自覚的に嘘をつきました。
しかし、その嘘に騙され、その嘘を信じ、賛同し、その嘘に導かれるまま、結果として祖国を裏切った主観的に善良な人々も、当時、たくさんいたのでしょう。
そうした人々を、本書は「同伴者」「ロボット」と呼びます。
それは、こちらこちらで考察したアジア主義的情念をもつ人たちだったかもしれません。あるいは、レーニンの詐欺と同じように、共産主義の露払いとしての社会主義に魅せられた人たちだったかもしれません。
いずれにせよ、「あらゆる種類の詐術、手くだ、および策略を用いて非合法活動を活用し、真実をごまかし且隠蔽しても差支えない(byレーニン)」という共産主義の教義を信奉する狂人たちにとって、すべての善良な人々は利用すべき「資材」以外の何物でもなかったでしょう。
それはカルト宗教の教祖と信者のような関係です。
そんなカルト詐欺被害を防ぐためには、「詐欺師の手口」と同時に、「詐欺被害者が詐欺師に騙された原因」について分析することも必要でしょう。

「中央公論」にせよ「改造」にせよ、資料編に収録された当時の識者の論文は、現代の私たちの目からは、威勢がいいばかりの内容空疎な空念仏にも見えます。人類や東亜や日本の運命をやたら大掛かりな身振りで抽象的かつ理屈っぽく語っていますが、結局、何が言いたいのかよくわからない、似非インテリの悪文の見本のようなものです(尾崎の論文が一番文意明瞭なのは、ある意味、さすがというべきでしょうか)。
当時の善良な一般の日本人は、こんなアジビラをありがたがっていたのか、なぜこんな空理空論に騙されてしまったのか……不思議なほどです。
もちろん、つい数年前、反日マスコミの誘導に騙されて売国政党に投票してしまった日本人が、それを笑うことはできないかもしれませんが。

そういう意味では、なおもさまざまに形を変えて現在進行形で日本を蝕み続けている反日勢力に、全国民が覚醒し対抗しなければならない現在、すこぶる今日的な意味を持ち続けている一冊ではないかと思います。
本書後半の資料編は、要するに、平たく言えば、70年前の「スヒョン文書」、なのかもしれません。

なお、私が入手した復刻版には識者の推薦文は残念ながら収録されていませんでしたが……
動画で言われているとおり、岸信介も本書を読み、絶賛していたというのが本当なら、その岸への尊敬を公言する、岸の孫が、2016年現在、政権の座にあることは、日本にとって、どのような意味を持つのでしょうか?
願わくは、総理自身、本書から多くを学んでいてほしいものです。
大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 (自由選書)
戦争と共産主義 (呉PASS復刻選書12)
戦争と共産主義 【復刻版】: 昭和政治秘録 [Kindle版]
尾崎秀実時評集 日中戦争期の東アジア (東洋文庫)
ヴェノナ
近衛文麿の戦争責任
歴史の書き換えが始まった!―コミンテルンと昭和史の真相 (日本の息吹ブックレット)
posted by 蘇芳 at 02:03|  L 大東亜戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする