2016年02月22日

【動画】共産主義者の大東亜戦争責任(3/3)


前回前々回のつづき。



動画概要:
アップロード日: 2009/03/11
1930年代初頭から1945年にかけての「軍国主義」、それは陸軍主導による日本の­社会主義(共産主義)化を「上からの革命」によって成し遂げようとしてきた日本型「革­命」の、表象の事実に過ぎない。これと並行してマルキストの近衛文麿(日中戦争拡大)­、左翼官僚(「企画院事件」など)、ゾルゲ・尾崎秀実らコミンテルンの策謀が進行し、­大東亜戦争へ至った。もし、大東亜戦争を非難するのであれば、その母胎となった社会主­義(共産主義)をこそ先ず非難すべきである。大東亜戦争=日本と東アジアの社会主義化­が真実であり、その敗戦革命、砕氷船理論の副産物としてではあるが、アジアを白人帝国­主義の植民地支配からの解放も生じたのである。

全編のまとめであり、やや動画制作者の私見が多いですが。

三田村論文(「大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 (自由選書)」「戦争と共産主義 (呉PASS復刻選書12)」)やウィロビー報告(「GHQ知られざる諜報戦―新版・ウィロビー回顧録」)の存在を知るだけでも価値があります。

「国家」の内部に巣食いながら「国家」を否定し「国家」を滅ぼさんとする反日勢力の「悪意」は、まるで、正常な細胞機能を乗っ取る、病原性ウイルスのようです。
そしてこの「悪意」は、その後も、あまりにも長い間、巧妙に不可視化されつづけてきたのではなかったでしょうか。

終戦工作が本格化する少し前、昭和20年2月、昭和天皇が首相などを経験した重臣7人に戦局の意見をお求めになったことがあります。
産経:【昭和天皇実録公表】ソ連参戦 「五分」と上奏、重臣ら甘い分析 ソ連頼りの終戦構想へ
産経は隠蔽しているようですが、このとき、近衛も上奏を求められています。そして近衛上奏のときだけ、異例の措置が取られました。
陛下への上奏には侍従長(藤田尚徳)が立ち会うのが慣例であり、他の重臣たちの上奏はすべて慣例通りに行われました。が、近衛上奏のときだけは、藤田氏に代わって、木戸幸一が立ち会っています。近衛・木戸両者の求めによるものでした。この間の事情は藤田氏の著書「侍従長の回想 (講談社学術文庫)」に詳しいです。
近衛の「相棒」でもあり、戦後、「日本は社会主義化した方がよい」と発言するような木戸を立ち会わせて、密室の中で、近衛は昭和天皇に何を奏上したものやら、その奏上が現在文書として残っている「近衛上奏文」と完全に同じ内容だったのか……今となっては不明です。
が、これ自体、近衛、木戸が胡散臭い人物であることを示す挿話であることは間違いないでしょう。

上でリンクした産経新聞の記事の末尾に、
>ソ連が対日参戦するヤルタ密約は、小野寺信ストックホルム駐在陸軍武官が2月中旬、参謀本部に打電していたが、中枢で抹殺され、昭和天皇だけでなく、重臣や鈴木首相にも報告されなかった。
とあるようですが、しかし、それでも、外相・東郷茂徳や、駐ソ大使・佐藤尚武などは、比較的早い時期に対ソ交渉の無益を悟っていた、と、迫水久常「大日本帝国最後の四か月: 終戦内閣“懐刀”の証言 (河出文庫)」にはあります。
にもかかわらず、この時ばかりは無暗にやる気を見せ、結果的に対ソ交渉を長引かせ、時日を空費させることに寄与したのも、近衛文麿だったのではなかったでしょうか。この時の経緯も、藤田氏や迫水氏の著書に一端が描かれています。

近衛文麿が、戦後、ついに正体を現し、GHQの威光をカサにきて天皇の戦争責任追及・退位論をいけしゃあしゃあと展開し、昭和天皇を裏切ったことは、こちらで述べた通りです。
「近衛は自分にだけ都合の良いことを言っている」という昭和天皇の有名な(異例の)御発言、そしてこれも異例の「御述懐」なども、このときのことであり、その経緯も藤田氏の著書に記されています。

が、その藤田氏をして、なお、近衛文麿の「悪意」を認めようとはせず、別の理由をコジツケて近衛を擁護しようと、無理な記述を重ねています。
迫水氏も同様、興味深い事実を記録しながら、核心に迫ることがないのは、「記録」としての節度を保ちすぎのようにも思えなくはありません。

ゾルゲ事件は戦時中に発覚し、尾崎は処刑されていますが、たとえば中山優のような当時の識者でさえ、(「蒋介石を対手にせず」発言などは批判する一方で)、近衛の正体には気づいていないような発言を残しています。
藤田氏にしても中山氏にしても迫水氏にしても、その迂闊さは、今からふりかえってみれば、不思議に思えるほどです(もちろん、無理もない次第ではあったのでしょうが)。

こちらで多少言及した石原莞爾は、文芸春秋誌上で尾崎と対談したことがある(私は未読)そうですし、蒋介石との和平をつぶした近衛に激怒したこともあるはずですが、ゾルゲ事件が発覚したときに、では、何を考え、何を語ったのかということは、数ある石原の伝記のどれを読めば書いてあるでしょうか? 東京裁判のとき俺を裁けと息巻いた武勇談など書いている暇があれば、そちらのほうを知りたいものです。

山口富永「告発 コミンテルンの戦争責任 近衛上奏文と皇道派」は、二二六事件は皇道派をつぶすために統制派≒左翼が仕組んだ謀略であり、その淵源はソ連であり、木戸幸一は事前にそれを知っていたとまで主張する面白い本ですが、この著者でさえ、近衛文麿の転向は偽装ではないと特段の検討もないまま、決めつけています。

近衛文麿こそは、まさに、「ほっかむり」の天才と言うべきかもしれません。
その「ほっかむり」を支援しつづけてきたのが朝日新聞をはじめとする反日メディアや曲学阿世の左翼知識人、など、あらゆる場所にもぐりこんだ反日勢力だったのではないでしょうか。上の産経新聞でさえ、重要な近衛上奏を黙殺していることに、国民はもっと敏感になるべきなのかもしれません。

国境の外にいる敵なら、いくらでも戦いようはあるでしょう。
しかし、内部の敵は、視認することさえしばしば困難です。
日本の敵に日本の言論を牛耳られ、多くの国民が、あまりにも長く、欺かれてきました。
「ニホンハニホンジンダケノモノデハナイ」というのがつい数年前の日本国総理大臣の発言だという事実には、実に、震撼すべきものがあります。

くりかえしになりますが、戦後レジームの清算にとって、左翼共産主義売国奴の悪行の数々を直視することは、不可欠の作業であるはずです。
日本はもちろん、米国にとっても、です。
動画で語られているように、ウィロビー報告、マッカーシズム、ヴェノナ文書公開、ヤルタ批判、などなど、米国が道をただす機会は多々ありました。
しかし、何といっても、逆コースが始まる以前に、東京裁判という魔女狩りによって、日本をスケープゴートにしてしまったのですから、今さら引っ込みがつかないという面があることも、否定はできないでしょう。ルーズベルトを生んだ民主党にとっては、あの大戦の真実を認めることは、なおさら困難であるかもしれません。(共和党には、まだしもマシな歴史観をもつ議員もいないことはないとも聞きますが)。
しかし、そうした卑怯未練な態度こそが、多くの場面で、戦後米国の針路を誤らせ、国益を損なってきた、ということも、確かではないでしょうか。

嘘はどこまで行っても嘘にすぎません。「非・事実」を信じる者が、現実認識能力に齟齬をきたすのは当然です。
捏造の東京裁判史観に固執することは、現代において、日米両国を内側から蝕む侵略者のみを利することにしかならない、ということを、米国は率直に認めるべき時期を迎えているのではないでしょうか。

もちろん、今度こそは、米国覚醒の機会を、日本が自らの手でみすみすフイにするようなことがあってはなりません。
極左売国傀儡政権が崩壊し、第二次安倍政権が成立したことは、幸いでしたが、その責任は今後いよいよ重いと言わざるをえません。
国民も、右や左の反日勢力がまきちらすなりふりかまわぬデマ・中傷・捏造・歪曲・印象操作に惑わされることなく、事態を見極め、正しい選択をしつづける必要がありそうです。
近衛文麿の戦争責任
大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 (自由選書)
戦争と共産主義 (呉PASS復刻選書12)
GHQ知られざる諜報戦―新版・ウィロビー回顧録
ヴェノナ
侍従長の回想 (講談社学術文庫)
大日本帝国最後の四か月: 終戦内閣“懐刀”の証言 (河出文庫)
戦後マスコミ回遊記〈上〉 (中公文庫)
戦後マスコミ回遊記〈下〉 (中公文庫)
スターリンの対日情報工作 クリヴィツキー・ゾルゲ・「エコノミスト」 (平凡社新書)
コミンテルンとルーズヴェルトの時限爆弾―迫り来る反日包囲網の正体を暴く
歴史の書き換えが始まった!―コミンテルンと昭和史の真相 (日本の息吹ブックレット)
ネオ東京裁判
戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」―二段階革命理論と憲法
日米戦争を起こしたのは誰か ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず
ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言
尾崎秀実時評集 日中戦争期の東アジア (東洋文庫)
亡国の「東アジア共同体」―中国のアジア覇権を許してよいのか
日本を滅ぼそうとする左翼人物団体事典
posted by 蘇芳 at 01:48|  L 大東亜戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする