2016年01月16日

【動画】古事記に記された日本が出来るまでの神話


古事記の上巻から中巻冒頭まで。
かなりのダイジェストですが要点は押さえてある、よくまとまった動画かと思います。



動画概要:
2012/12/22 に公開
古事記の天地所初から神武天皇即位までダイジェスト。

平成24年は、古事記編纂1300年なので作成しました。
日本最古の歴史書の冒頭は、「天と地が分かれはじめた頃」から。
宇宙から始まり、神々が成(な)り、日本が出来上がっていきます。
アメノミナカヌシから初代となる神武天皇即位まで。

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大国主命は素戔嗚尊の子供であるとも何世か後の子孫であるとも伝えられています。
天照大御神とは元々親戚筋にあたるわけで……
また、素戔嗚尊は八岐大蛇の体内から見つけた天叢雲剣(草薙剣)を、姉の大御神に「献上」もしていますから、ある意味、臣下の礼を取ったといえるのかもしれません。
とすれば、「国譲り」には二重の意味で正当性があったことになるのでしょうか。

巨大な出雲大社の柱の遺構が発見され、記紀の記述が事実であったことが裏付けられたことは有名ですが、考古学がそこまで発達した現在、国譲りが行われたと想定されている時代の地層からは、戦乱の跡が発見されていない、という話もあるようです。
それどころか、環濠集落のような、それ以前にあった戦乱への備えが、それ以降はかえって見られなくなっていくとか……

神武東征の際には、当然、戦乱があったわけですが、饒速日命をはじめ、戦いを回避した例も多く見られます。
饒速日命には、妻の兄にあたる長髄彦がいたように、そこでは、兄弟など一組で登場した人物のうち、一方が戦わずして臣従し、もう一方が打ち滅ぼされるというパターンがくりかえされているようです。
国譲りのときにも、建御名方・事代主の対照的な兄弟が登場しましたね。

ここには、神武東征の本質は、暴力による「侵略」ではなく、理非曲直を説いてより良い国を作ろうとする、平和的な「統一」事業である、という主張が込められているように思います。
それを大和朝廷に都合のいい歪曲だプロパガンダだと決めつけるのは簡単ですが……
世界の神話を見まわしてみると、たとえば旧約聖書が典型ですが、暴力による侵略・虐殺を誇らしげに自慢する伝承がいくらでも見つかる中で、そういう「歪曲(とは限りませんが)」を必要とする、暴力の行使の前にエクスキューズを必要とするという記紀の性格は、その穏やかさにおいて際立っているように思います。
おおらかな神道の数少ないタブーの一つが、「血」であることにも、それは端的にあらわれているのではないでしょうか?

神話や信仰が民族のアイデンティティの中核をなすとすれば、ここにもまた「日本のこころ」が見つかるのかもしれません。
ラベル:古事記 神道
posted by 蘇芳 at 00:46|  L 「古事記」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする